CARC NEWS 75号 2004年7月24日発行 http://www.jarl.com/carc/
CARCNEWS
ちはら台アマチュア無線クラブ
JF1YYZ発行責任者JI1BBN
JARL登録番号 12−1−45

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8月はフィールドデーコンテストを楽しもう

ちはら台アマチュア無線クラブはJARL主催のフィールドデーコンテストに参加します。7月のミーティングでは準備状況を話し合いました。
JARL主催フィールドデーコンテストJF1YYZ/2参加概要
日時:2004年8月7日16時〜2004年8月8日17時
運用場所:ちはら台公園
運用周波数:3.5MHz〜1200MHz電信電話

7月ミーティング
7月ミーティング

アマチュア無線を通じて知る語学の重要性について

浅野尚雄(JR1ITQ)

 ECHO-LINK等の交信によって個人的に感じる語学の重要性につき、皆様の参考までに雑文を掲載させていただきます。

電話のようにクリアな音声で・・・
Echo-Link等のシステムでは、音声がパソコンを通じて加入電話と同じようにクリアに入ってくるため、無線のように語学の下手な部分を空中状態のせいにして誤魔化すことが出来ませんので、自分自身の語学の下手なことが悔やまれます。
 その語学ですが、現役の時代には英語とスペイン語を主として使用していましたが、英語は長い期間勉強したわりには、身につかずもっと勉強しておけば良かったと未だに後悔しております。他方、勤め始めてから習ったスペイン語の方は相性が良かったのか、割りと早く上達し仕事上で使う機会が多々ありました。

毎日外国と交信を楽しむ
 そんな訳で、今では毎日一回は、南米 スペイン 北米 アジア等と交信を楽しんでいますが、語学上の問題により意思の疎通が図れずQSOが出来ないことがあります。
先日も経験したことですが、タイや韓国の局の中には自国語しか話さない人がいて、こういう局と交信した時は如何なるタイミングで交信をうち切るかが難しいところです。
 外国との交信を楽しむには、やはり片言でも良いから相手の局の国の言葉を話すことであり、そうすることによって相手が親近感を持ち友達が出来てアマチュア無線が一層楽しいものになると思います。
しかし、一般的に発展途上国においては、裕福な家庭の者やエリート階級は殆どの人が英語を話し、高等教育を受けたものとされています。

発展途上国では裕福な人の趣味
 その発展途上国でアマチュア無線をやる人は、いまや一般に普及して来たとはいえ、これら一部の裕 福な人達の趣味でありますので、(かって、ヨルダンのフセイン前国王やインドのラジブ ガンディ元首相などがハムをやっていた)下手な英語を話そうものものなら、こちらの社会的や知的レベルまで疑われて、自分の相手ではないと判断された場合には交信を切り上げようとする人もいます。
 他方、スペイン語を母国語とする人々は、大体事情は同じですが、一応定職に付いている中流の人が中心です。彼らは決して裕福ではありませんが、楽天的な性格から概して温かいように感じられます。

一方ラテン系では
 毎日スペイン語で交信していますとアミーゴ(友達のこと)が中南米や北米に出来て様々な情報が聞けます。
先日もベネズエラのチャベス大統領の話をスペインの局から聞きましたが、彼等の間で話されている政情が聞けて有益でした。
 彼らは、下手なスペイン語でも理解してくれますし、彼等の仲間の一人として皆に紹介されて親切にしてくれます。ただ困るのは、あなたのスペイン語はパーフェクトであると褒められて、ラウンドテーブルに入れられて順番に当てられますが、こちらは語彙が豊富でないので(スペイン語は語彙の豊富な言葉だと言われている)思っていることの半分も言えず困ってしまうことがありますが、彼らはこちらを理解してくれます。

アメリカ在住のイスパニックは親日的
 特に、アメリカに住む中南米人は、アメリカではイスパニックといわれ人口は全米で約2000万人を超えて政治的にも動向が無視できない存在になりつつありますが、彼らは国を離れて米国に不法に入国し苦労して永住権を獲得した連中ですので、お互いに助け合う精神を持っています。
これらの中南米系の方は、何等かの形で日系企業等で働いたりした者が多いためか大体において親日的で日本はすばらしい国だと言って、車から始まって無線機にいたるまでその性能の良さを賞賛してくれます。
反対に中国や韓国はあまり高く評価していないようです。
 今回デイトンで開催されたハムフェアーの写真をいち早く送ってくれる者がいたり、また空港まで来れば迎えにくると言ってくれるもの等彼等の仲間に入ると、いろいろ親切な申し出をしてくれます。

十分な意思の疎通が仲間を助ける
 そんな訳で若干イスパニックを称賛することになりましたが、相手の言語を話し、意思の疎通が十分に図られると彼らは困っている仲間を助ける気持ちになるんだろうと思います。
一方で、彼らに対する悪い噂もあります。エコーリンクを用いて本来の活動をするのではなく南北大陸間での不正な取引のためにシステムを利用している不心得者がいるようです。また、メキシコの局の中にはウィールスを送りつけるものもいるそうです。先日出会ったJA3の局はパソコンの中に浸入されてデーターを盗まれたそうです。
その話しを聞いてからメキシコの局との交信には気をつけています。
(了)


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