CARC NEWS 76号 2004年8月15日発行 http://www.jarl.com/carc/
CARCNEWS
ちはら台アマチュア無線クラブ
JF1YYZ発行責任者JI1BBN
JARL登録番号 12−1−45

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昨年を上回る得点を得た今年のフィールドデーコンテスト

JF1YYZメンバー 鈴木 清

設営開始
設営開始
今年もちはら台公園に延べ13名が集う
 JF1YYZ/1ちはら台アマチュア無線クラブはJARL主催の第47回フィールドデーコンテストに参加しました。ちはら台公園での運用には、8月7日の設営から8日の撤収まで延べ13名が参加しました。

 16時から始めた設営も19時頃には準備完了、開村式を始める頃にはあたりも暗くなってきました。

アンテナ組み立て
アンテナ組み立て
いよいよコンテストに突入、昨年より早いペースで
 21時いよいよコンテスト開始。今年は3.5,7,14,50,144,430の6バンドで運用開始。今年はオペレータはすべてのバンドに出られるだけ揃ったのですが、3バンドでPCログが揃わずに兼用となりました。まずは「お客さん」の多い6バンドでできるだけ稼いで、途切れたら21,28,1200にバンド切り替えする作戦を取りました。どんどんQSOが増えてゆきます。1時間で86QSO、68マルチ5800ポイントと昨年よりも速いペースで進んでいるようです。

開村式
開村式
アンテナを増強、各バンド好調に
 昨年の運用で不足していたアンテナを増強したことで、HFのCWを中心にQSOとマルチを稼ぎました。VHFでは50MHzのコンディションが続かず、Eスポが出ても瞬間的にフェードしてしまいます。と言う事情で残念ながらマルチが今ひとつ伸びませんでした。144MHzはGPアンテナですが粘り強く稼ぎました。UHFは430MHzがコンスタントにできましたが、専用PCの無かったバンド1200MHzなどでは初日は交信局数が伸びずにマルチも増えませんでしたが、後半で挽回しました。

マルチオペレータ
マルチオペレータ
特に7MHzループアンテナとオールバンドギボシ・ダイポールが活躍
 アンテナで特筆できるのは今年は、7MHz用アンテナをJE1HJA特製のループアンテナにしたことで、ノイズすれすれの弱い局が呼んできます。ということは昨年よりも良く飛んでいるようです。もう一つは1.9から28MHzのすべてのバンドに使えるギボシダイポールアンテナを使用したことで、クイックQSYができてマルチ稼ぎに貢献したことです。このアンテナは JE1XRK石橋さんが移動運用に使用しているもので、1.9MHzから28MHzまで1本のアンテナで使えるとても便利なものです。興味のある方は彼のホームページをご参照ください。その他2本用意したBuddipoleも役に立ちました。

運用
運用
各種機材設営にご協力ありがとうございます
 その他道具類ではトランシーバ用の1.5KVA発発とその他照明、扇風機、PCログ等用の900VA発発を2台用意したことで電力には余裕ができました。虫除けのタープ2張りは今年も役にたちました。イス付きテーブルはコンテストの必需品です。その他の道具も含めて貸していただいた方ありがとうございます。設営や撤収にご協力いただいた方ありがとうございます。道具類は名前ラベルが貼って無いと片付けた後で迷子になってしまいます。

バドダイポール
バドダイポール
zlog for Windowsが活躍
 PCログは今年もzlogを使いました。慣れてくるとこれなしではコンテストができません。東大無線部JA1ZLO,JA1YWXのOBおよびメンバーが開発・サポートしています。利用させていただきありがとうございました。興味のある方はホームページをご参照ください。
アンテナ群
アンテナ群
夜は冷え込んで・・・仮眠
 さすがにどのバンドも午前2時頃を回ると効率が極端に悪くなってきます。仮眠の時間です。昼間はあんなに暑かったちはら台公園も今年はバンドと共に夜になって冷え込んできました。ブルーシートに包まって仮眠です。これがとても快適です。

 明るくなるといつもは朝早くから犬の散歩がくるのですが、今年はバンドコンディション同様ちらほらしかみかけませんでした。
明け方はみんな起きてきてお客さんもいるのですが、午前10時を回るとまた出る局が少なくなって胸突き八丁になります。お昼をまわって1時過ぎ頃から「とりあえず参加しとこう組」がでてきて最後の追い込みになります。

バンド切り替えは簡単
バンド切り替えは簡単
FDコンテスト得点状況分析 7M3GOH 田頭 芳樹
 今回のFDコンテストではとにかく、今までにない成果だったと思います。ログの進み方を見ていてもそれを感じました。
 毎年、しっかりと得点を上げてきて、ここまで来たという感じです。おそらく、一人でシングルバンドでやったとしても、今回の各バンドの成績くらいまでしかいけないような気がしますので、来年はどうやって点数を上げましょうか?やはりさらに上位となるとさすがに厳しい世界ですね。
とにかくお疲れ様でした。結果が出て、打ち上げをするのが楽しみです。

・3.5MHzは夜間の長時間ランニングが出来たことが大幅増につながりました。
・7MHzはJE1HJA製ループの性能が充分発揮された結果だと思います。
マルチが微妙に減っているのが気になりますが、感触として、ノイズすれすれの弱い局に沢山呼ばれましたので、電波の飛びが以前のDPより格段によくなっていると感じます。
撤収時の参加メンバー
撤収時の参加メンバー
・14MHzは去年はオペレータ不足もあり、充分運用時間がさけなかったのが、今年はオペレータ数が増え、躍進しました。
・21MHzも14MHz同様で躍進しました。
・28MHzは残念ながら、やや減。これはどうしても、他のバンドとの兼ね合いで、運用時間確保が難しい点があったかもしれません。
・50MHzは躍進。短時間ながらEスポも出たこともありますが、比較的コンスタントに電波を出し続けられたことが大きいのではないでしょうか。
・144MHz,430MHzは微妙に減ですが、これは毎回ほとんどフルに稼動している筈なので、年によって多少差が出てしまうのかもしれません。実際、今年は出ている局数が少なかったという感想もありました。それでもまあ、これだけ出来たので上出来ですね。
・1200MHzは大幅増。今回は運用時間がわりと確保できたのではないかと思います。

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