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D-STARの電波型式と免許申請
D-STARトランシーバーは,今後無線機器メーカーからさまざまなタイプのモデルが登場してくる予定です
D-STARトランシーバーは,1200MHz帯のアマチュア無線用トランシーバーですから,実際に運用するには免許申請が必要です。
たとえば下のコラムに紹介しているモデルは,デジタル音声通信,デジタルデータ通信,アナログFM通信に対応しているものですが,このトランシーバーで免許される電波型式は次のとおりです。
●デジタル音声通信の電波型式
D-STARトランシーバーのデジタル音声通信は,主搬送波の変調の型式が周波数変調(GMSK)で1文字目の記号はFとなります。
デジタル音声通信のデータ部として「AMBE CODECにより符号化された音声フレーム」と「データフレーム」を繰り返し送信するパケット構成となっています。デジタル化された音声データと添付データが交互に送信される構成ですので主搬送波を変調する信号の種類は「デジタル信号の2以上のチャンネル」ですから,2文字目の記号は7となります。
3文字目については,音声フレームによる電話に加えて,データフレームには画像などさまざまな情報を付加した送信が考えられますので伝送情報は「組合せ」でWとなります。
したがって,デジタル音声通信の電波型式はF7Wとなり,実際の表記にあたっては占有周波数帯幅(6kHz)を示す文字列を付加して「6K00F7W」となります。
●デジタルデータ通信の電波型式
1文字目の変調の型式は,デジタル音声通信と同様の周波数変調でFとなります。
2文字目については,デジタルデータ通信のパケット構成上「副搬送波を使用しないデジタル信号の単一チャンネル」ですので1となります。
3文字目についてはデータ伝送・遠隔測定・遠隔指令に該当しDとなります。デジタルデータ通信では送信するデータの内容により,電話や映像などを送ることもできますから「組合せ」のWのようにも思えますが,パケットの構成上あくまでもデータ伝送の扱いとなります。
つまり,デジタルデータ通信の電波型式はF1Dとなり,実際の表記にあたっては占有周波数帯幅(150kHz)を示す文字列を付加して,「150KF1D」となります。
●アナログFM通信
一般のアナログFMトランシーバーと同様で,周波数変調・アナログ信号の単一チャンネル・電話となりF3Eとなります。
●免許申請の実際
このように,現行のD-STARトランシーバーが付属装置を使用せず発射可能な電波型式はF1D,F3E,F7Wであることがわかりました。
そこで免許申請に当たって工事設計書にはいったいどのように記入すればいいのでしょうか。
無線機器メーカーから発売される,D-STARトランシーバーは技術基準適合証明を受けた機種となります。
実際の免許申請の際には,技術基準適合証明番号を記入すれば,「発射可能な電波の型式,周波数の範囲」より下の欄の記入は省略できます。
記載を省略しない場合の例を紹介すると,第13図のようになります。第2送信機としてD-STARトランシーバーを増設するときの「22工事設計」欄の記入例です。変調の方式はF3Eはリアクタンス変調,F1D,F7Wは周波数変調(GMSK)となります。
また「21希望する周波数の範囲,空中線電力,電波の型式」の欄は一括記載コードを使用して記入します。
F1D,F3Eのみであれば一括記載コードは「4SF」となりますが,現行のD-STARトランシーバーの場合は「4SF」に含まれないF7Wの電波が発射可能なので「4SA」となります。 |
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今後A1A,A2A,A2B,A2Dの電波も発射が可能なD-STARトランシーバーが登場した場合,一括記載コードの表記は「3SA」となります。
D-STARトランシーバーの免許申請については,取扱説明書にも詳細に記載されますので,説明書をよく読んで間違いのないように申請してください。
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【D-STARトランシーバーの仕様(概略)】
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動作周波数 |
1200MHz帯 |
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動作モード |
FM(アナログ音声通信)
GMSK(デジタル音声/データ) |
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伝送レート |
4.8kbps(音声)/128kbps(データ)
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CODEC |
AMBE |
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データインターフェース |
IEEE802.3(10BASE-T) |
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出力 |
10W/1W |
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受信感度 |
FM −16dBμ
4.8kbps GMSK(音声)−10dBμ
128kbps GMSK(データ)+2dBμ |
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切替時間 |
10mSec(デジタルモード) |
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GMSK変調 |
GMSK変調 Quadrature変調/FPGA(ベースバンド) |
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