レピータに関する基礎知識・レピータについての情報はJARLのWebページへどうぞ 


◆レピーターとは
電波の直進性に依存するV・UHF帯では、ハンディトランシーバーや自動車無線での交信範囲は2〜20kmと限られています。送受信のアンテナを周囲の見透しの良い高いところに上げると交信範囲は10〜50kmと格段に広がります。そこでビルの屋上や山など高い所に中継機をあげて交信の中継をしようというのがレピーターの仕組です。現在レピーターは29MHz・430MHz・1200MHz・2400MHzに免許されています。レピーター局は誰が資金を出したかによって二種類に分けられます。一つはJARL(日本アマチュア無線連盟)の資金で開設する直轄局と、もう一つはJARLの会員が10名以上で資金を持ち寄り設立し管理運営する団体局があります。 東海地方の直轄局はJR2WAで三重県伊勢市の朝熊山(標高540m)山頂に開設されています。JR2WB・JP2YCU・JP2YFMは団体局です。レピーターグループの目的はレピーター局の資金を確保し管理団体にそれを寄付することです。私たちグループの管理運営しております、JR2WBは、東海地方の数ある団体局の中でJARL・無線機器販売店以外の力であげた最初のレピーター局です。勿論、団体局でも免許人はJARL会長です。団体局のレピーター設備はJARLへの無償賞与となっていて管理運営はJARL会長に委任された管理団体が行っています。管理団体の構成員は事務手続きの都合で10名位に限定し届けています。これはグループ員の中のJARL会員で構成していますが、グループ内での役割があるだけで、権利その他は一般アマチュア局との差はありません。
◆レピーター局開設の経緯とグループ員
1982年10月JARLの呼びかけに応えてロクマル学校では、役員会を開いてレピーター局開設の準備にかかりました。ロクマル学校は1970年に結成され既に26年、諸先輩の努力によりその会員数も400名を越える全国でも有数の大きなクラブに成長しました。レピーター局の開設は、私たちの活動をクラブという枠内にとどめずレピーターを一般のハムの使用に供することによって、社会にも貢献しようと考えたロクマル学校役員会の全員一致の決定で進められました。それはロクマル学校にとって、JARL登録クラブとしての責任の一端を担うことにもなります。レピーター局の開設工事には沢山のグループ員の犠牲的奉仕と熱烈な御支援、御協力をいただきました。JR2WBの開局は1983年9月6日、JP2YCUは1986年2月10日、JP2YFMは1993年12月15日です。グループ員は発足当時40数名でしたが、その後レピーターとレピーターグループへの理解もますます深まりその数も現在250名になろうとしています。
◆レピーター局の交信可能範囲
1Wトランシーバーとその付属アンテナを使って20km位ですが、レピーター局と貴局との途中の障害物などの条件で大きく左右されます。数10センチ場所を移動しても交信可能になることもありますので1度で交信出来なくてもチャレンジしてしてみて下さい。市街地で10km、モービルからでは20〜30km位でしょう。1200MHzのJP2YCUは430MHzのJR2WBと交信可能範囲はほぼ同じ位ですがロケーションのせいで東南方面にはよくのびているようです。2400MHzはあまり使われていないのでよくわかりません。2400MHzに出られる方は2425.50MHzにてコールしてください。まだ未知の世界です。当レピーターグループの管理するレピーター局 ◆レピーター局の費用の負担について
JR2WB・JP2YCU・JP2YFMの施設、管理運営などのすべての費用と労力は管理団体を通じてレピーターグループで負担しています。費用の内訳は、レピーター本体、アンテナ、フィーダー、アンテナタワー、格納庫など、それに電気代、場所代、修理費などの保守費および減価償却費などです。JR2WBの設立の時だけでおよそ60万円の費用(労賃は含まず)がかかっています。JARLでは負担金の徴収を目的とした構成員への勧誘を禁じています。JR2WB・JP2YCU・JP2YFMはレピーターグループからの寄付金でまかなわれています。

出来るならば各レピーターの写真を掲載したかったのですが、心ない方が場所を探し出し、いたずらをするため載せることが出来ません。堅苦しい文章だけになってしまいましたことをお詫び申し上げます。
                              チーフリーダー JA2TBS


To Group Menu