= 桜と列車 を撮影する =

by JP1AHN 大沢 肇

 今年の桜は咲き始めこそ例年より早かったものの、3月下旬の冷え込みがあり満開は4月の2週目に成ってしまいました。ここ3~4年、この時期にはJR東海 御殿場線山北駅近くの「桜のトンネル」を訪れ撮影をしていて、昨年は3月30日で満開でしたが今年はやはり1週間から10日間ほど遅くなっていたようです。
 山北町観光協会のHP(ホームページ)に桜の開花状況が発表されていて、4月6日には「9分から満開」となっていたので、8日(水)に行くことに。水曜日は午後から仕事があるので、早めの電車で現地に赴き、「あさぎり1号」「同2号」を撮影し、13時までに戻る計画を立てました。

 東京駅初電の静岡行き(321M)は、ダイヤ改正前と変わらずJR東海の373系電車9両編成。普通運賃で特急用車両に乗れるので早朝が苦手でない方にはお勧めの電車です。この電車には始発の東京駅から乗りたいところですが、銀座線の初電から乗り継いだのでは東京駅で間に合いません。そこで、都営浅草線の初電に乗り新橋駅で乗り換える方法を考えました。これだと新橋駅で約5分の余裕があり、浅草線が遅延しない限り乗れることになります。浅草線初電の高砂発快特羽田空港行は従前は京成の車両でしたが、今回は京急の600系(ブルートレイン)が来ました。運用が変わったのでしょうか。
 新橋で乗車した373系は乗車率約3割、その後乗客は増え横浜で7割、大船で座席がほぼ埋まりました。しかし平塚に着くと半分以上の乗客が降り、空席が目立つ様になりました。


駅に一番近い跨線橋から見た「桜のトンネル」


 「桜のトンネル」は山北駅から谷峨方面に約5分ほど歩いたところから始まり、掘り割りを走る線路沿いに300mほど続きます。この時期、掘り割りの法面には菜の花も咲き、黄色とピンクの花が走る電車に彩りを添えます。

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 掘り割り区間には4カ所跨線橋があり駅から一番離れた跨線橋が人気があり、平日のこの日も10数名のカメラマンがシャッターチャンスを狙っていました。過去には色々な形式が走った御殿場線ですが、今では各停は313系に統一され(たまに211系)、特急も小田急の20000系とJRの371系が走るだけ。それでも午前9時前には谷峨駅で特急同士が交換するので、比較的短い時間で効率的に特急電車を撮影することが出来狙い目です。


 シーズン中の土日はガードマンも出動するほどの混雑だそうで、平日に行かれることをお勧めします。また、駅近くに食堂はありますがコンビニは有りませんので、時間帯によっては食料は持って行った方がよいかも知れません。
= お わ り =