南極昭和基地8J1RLが5月5日「こどもの日」の特別運用を実施

 南極昭和基地に開設されたJARL南極局8J1RLは、毎年5月5日のこどもの日に、日本国内の小・中・高校生を優先して交信をおこなう「こどもの日」の特別運用を実施しています。8J1RLを運用する観測隊員の方は、もちろん年次交代しています。途中、隊員の方の中にアマチュア無線家が不在だった年もありますし、またソーラーサイクルの転換期で、残念ながら日本方面がオープンしなかった年もありましたが、8J1RLはこどもの日の特別運用を継続的におこなってきました。

 平成26年も「みんなの夢を電波にのせて」をテーマに、第55次日本南極地域観測隊によって「こどもの日」の特別運用が実施されました。

 当日はJARL中央局JA1RLや、関西アマチュア無線フェスティバルの記念局8N3Aに集まった子供たちや、各地の多くの子供たちも南極昭和基地との交信にチャレンジしたようです。

 この日、8J1RLとの交信に挑戦したJA1RLの運用は、東京都支部メンバーや、過去8J1RLの運用経験がある南極地域観測隊員OBの方を迎えておこなわれました。JA1RLに集まった小・中学生は7名。交信開始予定時刻の約1時間前から、ワッチを開始しコンディションのオープンを待ちました。

 当日は17:30ごろでしょうか?JA1RLの無線機からは8エリアの局が8J1RLとの交信に成功しているのが聞こえてきました。8J1RLから日本のパスは、8エリア方面からオープンが開始したようで、JA1RLの無線機からも8エリア方面の局が、次々8J1RLとの交信に成功しているようすが聞こえてきました。

 このころJA1RLでは、肝心の8J1RLのシグナルが聞こえませんでしたが、時が経つにつれ8J1RLを呼ぶ局のコールエリアが変化しているのが確認できました。

 JA1RLで8J1RLのシグナルが浮かび上がってきたのは18:10ごろです。
 JA1RLからのコールに対して、ほどなく8J1RLからのコールバックがあり、JA1RLに集まった子供たちとの交信を開始、交代で交信に挑戦しました。

 JA1RLの交信は18:40ごろまで続き無事終了することができ、集まった子供たちは大喜びで帰路についたようです。