新たな可能性を秘めた SHF帯バンドのお誘い

平成9年7月5日
松山地区5600MHzロールコール事務局
JR5EEK

 特に定められた定義はないが、一般に周波数が1〜10GHZのUHF, SHF,EHFを含む周波数を総称して、マイクロ波と呼ばれ、そのなか で、SHFは「Super High Frequency」の略語で波 長は1〜10cm未満、3GHZ〜30GHZ以下の周波数であります。
 主に、衛星通信、衛星放送、市外電話回線、各種レーダが用途で、もち ろんアマチュア無線も含まれる貴重なバンドです。
 このように大切な周波数の一部がアマチュア無線のために割当てられて いるのですからアマチュア精神を発揮して、いろいろな実験、研究をした いものです。
 アマチュアバンドのSHF帯である5.6GHZ以上のバンドについて はまだ全国でも開局している局は少なく、平成9年3月19日現在、個人 局235局、クラブ31グループが開局しています。(日本アマチュア無 線連盟技術委員会マイクロ波分科会調べ)
 その内、愛媛県支部の状況は別表のとおりです。
 最近SHF帯のトランスバーター製作記事がいろいろと紹介され、多く のバイオニアたちの活躍があり、SHF帯の愛好者にとってはとても嬉し いことです。
 JARL愛媛県支部では、平成5年8月に5.6GHzトランスパータ ーの制作講習会を開催したが、5.6GHzの運用の機会は、通信実験運 用または、コンテストに参加して運用するしかありませんでした。
 せっかく制作した設備を有効に活用しようと、松山地区SHF研究会 (代表JA5JSU)による5.6GHzのロールコールが全国にさきが けて、平成7年1月13日金噂日から、松山市の局を中心に、伊予市、伊 予郡、温泉郡、上浮穴郡の局が参加して開始していることはすでに皆さん ご案内のとおりで、現在広く振興中で年々開局数も増えています。
 また、他のエリアでは、松山に刺激されたかどうか定かではないが一昨 年、東京・千葉・横浜地区で、5.6GHZのロールコールが始まり、今 年は東北宮城県でもロールコールを開始する予定で、少しづつではあるが、 SHFバンドの開局がみうけられます。
 先端を行く愛媛では、全国で最初の24GHZの講習会を平成8年9月 29日に行い大分県別府市からの参加もありました。
 アマチュア無線家に与えられたこの広いバンドを、私たちの代表機関で ある日本アマチュア無線連盟がバンド防衛のため努力をしているが、必要 なのは、全国でのアクティビティの実績、コンテストに積極的に参加し、 コンテストの書類を提出して実績の積み重ねや、各種の伝搬通信実験、研 究等の実施、実績の結果報告が必要ではないでしょうか。
 SHF帯のバンドが少しづつ削減されようとしている現在、松山地区S HF研究会メンバーもバンド防衛の協力も兼ねてロールコールを行ってお ります。(平成9年7月4日で、第130回目のロールコール実施)
 また、ロールコール以外には、各種コンテストに参加、アワードの挑戦、 県内での通信実験等に意気盛んであり、特に10G,24GHZのアワー ドの取得は殆どが松山地区SHFメンバーで占められている。
 SHFバンドは、新しい可能性を秘めたバンドです。
 いろいろな可能性を楽しみ、通信実験、その他の研究の醍醐味を確認し、 みなさんと一緒にハムをエンジョイしながら一人でも仲間を増やしていき たいものです。


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