国際QRPデー特別記念局の歩みと今後の広がり

2005年8月20日ハムフェアーJARLイベントコーナーでの講演資料
(2005年8月 JARL QRP クラブ 編)

国際QRPデーの制定

 国際アマチュア無線連合(IARU)第1地域では、1984年4月にイタリアで開催された総会で、 世界のアマチュア局のQRP活動を促進するため、「6月17日」を国際QRPデーと定め、 第1地域以外にも参加を促すことになりました。これを受けて国際アマチュア無線連合(IARU)第3地域では、 1985年12月ニュージーランドで開催された総会で、6月17日を国際QRPデーと定めました。

 しかしながら日本では、国際QRPデーのことはJARLのカレンダーに載せられただけで、 具体的なQRP促進活動は行われませんでした。1994年5月にJARL QRP クラブのメンバーがカレンダーのQRPデーに気づき、 JARLに問い合わせてその存在を確認しました。

国際QRPデー特別記念局の成り立ち

 QRPクラブ役員の間で国際QRPデーを意義有る催しにしたいとの機運が盛り上がっていました。 1996年1月31日付けで、JARL QRPクラブ会長からJARL会長に「8J1QRP局」開設に関する企画書が提出されました。 翌年(1996年)2月1日付けで、QRPクラブの登録先のJARL神奈川県支部長よりQRPデー特別局開設申出書がJARLに提出されました(局名は8J1VLP記念局でした)。 残念ながら、1996年は手続き上の問題と特別局にふさわしくないなどの異議が出され、記念局の開設には至りませんでした。 しかし幸いなことに、1996年12月17日付けで、国際アマチュア無線連合(IARU)第3地域事務局長からJARLを含む各加盟連盟に「積極的にQRPに関する活動を勧める」よう依頼が有りました。 これを受けて、1996年12月25日にJARLはJARL QRPクラブに対し特別記念局などQRPに関する行事を実施することを依頼して参りました。 特別記念局として、1997年1月20日付けでJARL神奈川県支部長より国際QRPデー特別記念局開設申出書がJARLに提出されました。 1997年4月1日 東京都杉並区を常置場所として、第1回国際QRPデー特別記念局「8J1VLP」が1997年5月25日から6月30日まで開設されました。 期間中、機材がコンテナーに詰められて全国を巡回・運用し、総計5,446局との交信をして成功裏に終了しました。

 1998年も、同様の手続きで第2回のQRPデー特別記念局が、5月25日から6月30日まで開設されました。

 1999年には、QRPクラブ内で国際QRPデーの行事はJARLが主体的に運営すべきで有るとの意見が出ました。 JARLに、JARL主体で実施しQRPクラブが支援する形を取りたい!と要請しました。 それに対しJARLの具体的行動は無く、1999年度のQRPデー特別記念局は見送られました。

 2000年はQRPクラブ内で色々意見が出ましたが、JARLが独自に動かないなら我々が全部背負ってでも国際QRPデーおよびQRPの広報には有効だとの判断から、 従来の神奈川県支部経由の申請が行われました。第3回のQRPデー特別記念局が、2000年5月27日から7月2日まで開設されました。

 2001年はQRPクラブの内部事情で特別記念局の開設申請は見送られました。

 その後、2002年(第4回)から2004年(第6回)まで、毎年8J1VLPが開設されました。

 2005年度、かねてよりJARLには複数エリアでの記念局の開設を要望していましたが進展がないため、 複数の地方支部経由でQRP特別記念局開設を申請することとしました。JA3はJA3YAA阪神クラブを、 JA4はQRPクラブメンバー有志を、JA7はJARL盛岡クラブを申請母体にお願いすることになりました。 JA1を含めて4局の申請が認められ、2005年5月27日から6月30日まで運用され、国際QRPデーおよびQRPの広報を致しました。

年度期 間交信数
1997年第1回5月25日〜6月30日8J1VLP 5,446局 17地区 77名
1998年第2回5月25日〜6月30日8J1VLP 4,264局 11地区 40名
2000年第3回5月27日〜7月2日8J1VLP 4,165局 17地区 80名
2002年第4回6月1日〜7月7日8J1VLP 5,282局 16地区 65名
2003年第5回5月17日〜6月22日8J1VLP 5,919局 28地区 42名
2004年第6回5月7日〜6月30日8J1VLP 9,890局 29地区 50名
2005年第7回4月27日〜6月30日8J1VLP 9,284局 31地区 40名
8J3VLP 3,632局 17地区 17名
8J4VLP 4,881局 25地区 25名
8J7VLP 3,506局 18地区 20名
合計 21,303局

 第1回から第7回迄で総計 56,269交信を行い、QRPの広報に努めてきました。

今後の広がり

 国際アマチュア無線連合(IARU)第3地域の正式行事である国際QRPデーですが、 JARL QRPクラブが中心となった特別記念局の運用にとどまっています。 我々の活動を第3地域の加盟連盟に広報し、各連盟を巻き込んで全世界的な運動に発展させたいと思います。 これには我々の力はまだまだ弱く、JARLはじめ皆さんの支援をお願い致します。

 まずは国内全エリアで国際QRPデー特別記念局が運用できるよう努力していきたいと思います。