TARC NEWS 183号 2010年7月20日発行  http://www.jarl.com/tarc/
TARCNEWS
TDKアマチュア無線倶楽部
JM1ZOR発行責任者JM1EMK
JARL登録番号 10−3−49




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コンテスト

霧と雨の6m & Down Contest と高遠・芝平自然動物園 ? !

横浜 JA8ALT/1 & JM1PMK・中村 公隆

霧で景色も見えず
霧で景色も見えず
今回は美ヶ原高原で運用
 今回は堂平山頂の天文台の宿泊予約開始日早朝に、予想外の現地での直接ゲリラ申し込みに寝起きを襲われ、50MHz Up のコンテストにとっては絶好の地、天文台前の最高の運用地をゲットできず逃すハメとなったので、窮余の策として美ヶ原高原・山本小屋駐車場に平野、松井、大野(JE2WQU平野氏の友人で空港気象予報官)の各氏と中村の4人が3日14時に参集し各自車中での運用体制とはなった。

参加したコンテストフェロー
参加したコンテストフェロー


断続的な雨に見舞われ続け
15時には大井氏も到着し機材を運搬して来てくれたが、残念ながら仕事がある由にて慌しく下山されたのはお気の毒であった。
いつもの事ではあるが梅雨真っ只中のコンテスト故、標高1,964mの高地ではあるがさすがに雨雲の上に出るまでには及ばず、全面的な霧(雨雲の中)で美ヶ原の景観も南アルプスの絶景もまるで見えないコンディションとはなり、15時過ぎのアンテナ設営時から翌4日15時以降の撤収作業までの間、断続的な雨に見舞われ続ける結果とはなった。
然るに、迂闊ながらアンテナを立てての運用中写真を撮り損なっている。

南アルプスの山々に遮られる
美ヶ原高原は堂平山頂よりも1,000m高いが、晴れていれば周りに2,500〜3,000mの南アルプスの連峰が立ちはだかる景観ではあるが、さすがに高地なので、山岳回折や反射波で東京、千葉、神奈川、埼玉、茨城、山梨、長野、辺りの局は強く入感するものの、直近の松本や高遠は山々に遮られてまるで聞こえない状況、拠って強い局とかなり弱い局に二分されて中間強度の局が少ない状態・・・、しかしながら、堂平山頂に較べてノイズレベルがかなり低いため微かに聞こえる局でも了解できたのは助かった。

高遠の別荘
高遠の別荘

しかしながら、堂平山頂ならば直下から眼前に開ける関東平野に高密度で多数の局が在って直接波の嵐となるが、美ヶ原高原は高度の利はあるものの、周囲に立ちはだかる南アルプスの山々に遮られる状況にて局数は然程稼げず、堂平の2/3程度の感触にとどまった。

コンテスト了後高遠の別荘へ
コンテスト終了後、松井と中村の両名は美ヶ原高原から茅野へ下り、152号線で杖突峠を越えて高遠に向かい、今回、美ヶ原へは参加されなかった上遠野氏と落ち合って、高遠・芝平山中の氏の別宅(廃村の農家を終生借用の隠居)へお邪魔する事とはなった。

芝平自然動物園
芝平自然動物園

無事芝平自然動物園に到着
雨多きさ中の山中、車幅程度しかない崖際のぬかるんだ山道を走る由にて、現地を知る平野氏に車高の低い私の車での登坂は無理と大いに脅かされ、上遠野氏には鹿の群れが山道を横切る可能性があるので衝突に注意をと促されつつも、氏の車の先導で漆黒の闇の山中ヘッドライトに照らし出されるのみの細い山道ではあったが、さ程躊躇する事もなく氏の言う”芝平自然動物園”の中、1,100m程度の山中に在る一軒屋の隠居に到着。

衛星放送は別として、地上波TV電波も届かない山中とて、鹿や猿の群れ、猪の親子、狸、ハクビシン、キジ等の野生動物に出会う事も珍しくない場所の由にて、動物達の棲家に住まわせて貰っていると、上遠野氏が力説されていたのが、とても印象深かった…。




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