TARC NEWS 190号 2011年2月6日発行  http://www.jarl.com/tarc/
TARCNEWS
TDKアマチュア無線倶楽部
JM1ZOR発行責任者JM1EMK
JARL登録番号 10−3−49


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アワード

アワード2題

長野 JA0DVE 平野 正紀


QSL交換〜アワード申請
 アマチュア無線という趣味をしている大半の人は、その交信をした局との間で QSL-CARD (交信証)の交換を行います。
最近では、e-QSL や QSL-Bank といった NET-WORK 上での相互交換の方法もあり、BURO 経由や 郵送といった手間を省いてくれる方法も増えてきてはいますが、PAPER-CARD を保有していないとその交信をなかなか認めてくれないのが現状です。

特にアワード(賞状)申請に関して JARL の発行するアワードで大半は前述の e-QSL でも 申請可能になり、ずいぶん緩和されてきてはいますが、地方支部や無線クラブ独自のものは、いまだに GCR (第三者による保有事実の確認)があるものも多く申請する時の手間が結構かかります。

One day WAJA
One day WAJA
難しい発行条件をクリアし・・
 さらに
 アワードを発行してくれる条件を満たす通りに QSL-CARD を取得するといった難しいものもあり、受領した QSL-CARD が増えてきますと、このアワード条件をクリアーできるかといった別の欲がでてきます。
現在交信したアマチュア局数は国内だけだと1万1千局以上(交信した回数ではなく全て別の局)あり、保有する QSL-CARD も DATA 上では、先月の BURO から到着分をあわせると国内で1万局を超えてきました。
電信 での交信がほぼ 100% であり、100倍以上アマチュア無線局の多い 電話 で並行して交信をしていればもっと楽に局数が増えたかもしれません。

電信モード特記付きアワード
 さて
 今回総数はさておき、これら「 電信モード特記付アワード 」の中で、取得後、自分なりに思うところがあるものを紹介してみます。
国内アワードのなかでも何百局と数をカウントするものは別にして、以下は難易度が非常に高く、実際に何回か挑戦してもうまくいかず、さらに QSL-CARD が揃うのにかなり苦労したアワードです。

24時間以内に47都道府県と交信
 1件目は、
 ONE-DAY WAJA 「1日(24時間以内)で47都道府県の各県内局と交信 」をするものです。
A1-Club や KCWA 、KCJ といった CW MAJOR CONTEST に参加すると、4時間から8時間で200〜400局近く交信をします。
結構 MONO-BAND でも、CONDITION 次第でうまくいった時は、3〜4時間で全都道府県の交信が出来ますが、反面 QSL-CARD の回収率が悪く、結局 2−BAND を使った KCWA CONTEST に参加した時の QSL-CARD で完成です。
このあと、さらに3回程度交信上では達成していますが、前述の QSL-CARD の収集に手間取っていて未完成のままです。

88箇所霊場のある市町村において<br>全て別人の88局と交信と、とんでもない条件
88箇所霊場のある市町村において
全て別人の88局と交信と、とんでもない条件
四国八十八箇所の霊場(寺社)巡り
 2件目は、
 四国八十八箇所の霊場(寺社)巡りです。
「88箇所霊場のある市町村内において、一霊場一局とし全て別人の88局と交信をする」とあり、とんでもない条件のため、60人目位までは比較的早いうちに交信ができましたがそれから新局がなかなか出没せず、ようやく1昨年の暮れ、徳島県海部郡美波町 ( 当該霊場 23番 薬王寺 )に移動していた ''88人目の局'' を見つけだして、到着した QSL-CARD により申請条件がそろい完成しました。
難易度が高いので発行元では、22霊場、44霊場、88霊場と3つのクラスを用意しています。

"88人"の四国在住局に感謝
 この2枚のアワードは、
 日本人のサラリーマンが滅私奉公をして、定年後にやりたいことの一番にあがる巡礼の旅をしている両面の姿に見え、アワードを並べてみて思わず考えてしまいました。

 今年は、私の「 後厄 」だそうで、それぞれの霊場地で交信をしてくれた"88人"の四国在住局には私に代わって巡礼をしてもらい、「 厄 」を払ってくれた感謝をしなければなりませんネ。 HI.....





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