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総通三浦監視センター
三浦電波監視センターを見学
JA1KHV/松井 淳(東京)
ある技術研究会に参加して9月27日、総務省総合通信局電波監理部三浦電波監視センターを、JA8ALT/中村さんと見学してきました。
当日は、京浜急行の脱線事故の影響で、本施設の最寄駅である三浦海岸駅(終点の三崎口駅の手前)まで行けるか不明でしので、金沢文庫駅で中村 さんに車でピックアップしてもらい、無事に見学できましたが、京急線も午前中に全面開通を果たしました。
国際監視局は国際電気通信連合(ITU)の枠の中で釜山、カルカッタ、アンカレッジ、ベルリンなど世界各地に監視センターが設けられており、日本には東京九段の総合通信局舎とここの二か所で監視業務を行っている。
三浦電波監視センターではHF帯(4MHz〜30MHz)と、衛星通信(60MHz〜2600MHz、 L/S/C/Ku/Ka帯)の監視を担当し、それ以外は九段の総合通信局が担当している。
この2か所のセンターとは別に千歳、東金、珠洲、阿蘇、石垣の5か所に センサー局を配置し、センターからの指示で電波を受信(90KHz〜30MHz)し、それで得た音響、方位、強度などの諸データを専用回線にてリアルタイムにに収集できる DEURAS-H 方位測定システムが構築されており、測定電波の発射位置などを特定している。
デモでは、日本の民間団体である特定失踪者問題調査会が北朝鮮向けに行っている短波放送「しおかぜ」の放送に合わせて出される妨害電波の分析を行い、妨害電波の発信源が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のピョンヤン付 近と判る様を紹介していました。(詳細はJARL NEWS 2012夏号も参照ください)
監視業務用の制御卓
珍しいログペリオディックアンテナのスタック
巨大アンテナ群
各バンド向けの高性能な大型アンテナ群が設置されていますが、受信中心の監視業務のために各アンテナの給電点は、アマチュア無線1KW 局より弱々しく見えました。