TARC NEWS 237号 2013年6月19日発行 http://www.jarl.com/tarc/
TARCNEWS
TDKアマチュア無線倶楽部
JM1ZOR発行責任者JM1EMK
JARL登録番号 10−3−49


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Mobile Opration


登米での運用
登米での運用
鉄道駅がバス停
鉄道駅がバス停

被災地を訪ねた移動運用

東京 JA1KHV 松井 淳

 東北大震災から早2年半が過ぎようとしてする時期、当倶楽部の移動運用が鳥海山で行われるのに合わせ、控えていた東北への移動運用を再開しました。

 コースとしては永年、味噌/醤油を取り寄せている宮城県登米市、妻の母方の故郷である気仙沼に顔を出し、岩手県に入り大船渡、釜石、宮古を経て岩手県下閉伊郡田野畑村まで北上、秋田への移動ついでに大仙市「池田氏庭園特別解放」を見学して、秋田県由利本荘市矢島側から鳥海山をパノラマで眺めながら象潟町を通って山形県飽海郡遊佐町(倶楽部の集合地)へ、この先は倶楽部の鳥海山移動運用に参加した2,000km強に及ぶ7泊8日の天気に恵まれた旅でした。

ここでは前半の独り旅の部分をお伝えします。


田野畑村の断崖
田野畑村の断崖
田野畑村での運用
田野畑村での運用
地震や津波の被害が今も残る

 東京を6/1昼過ぎに出発(高速道路は深夜/休日料金を、その他は一般道を利用)登米市に入りました。

 地震により多くの蔵や古民家が損壊し(市全体の地面が一方向へ大きく変位)、それら蔵を必要とする酒/醤油/味噌作りや流通の一部は廃業にまで追いやられていました。
気仙沼から宮古にかけて津波により大被害を受けた地では、JR鉄道がバスにより代行されて居たり、仮設店舗以外はまだ放置されたままで、さすがにアンテナを出すのも憚る状況でした。



ようやく復興してきた田野畑村で運用

 三陸の断崖が続く田野畑村では一見平穏のようでしたが、断崖の下での昆布漁などに被害が有り、ようやく復興してきたところでした。

途中の「池田氏庭園」は、東北三大地主の一家である池田家の庭園を年に二度、特別公開するとの事で見て来ました。

矢島側から遊佐に向かう

鳥海山を矢島側から県道58号線/象潟矢島線で抜ける予定でしたが、今年は残雪が多くて閉鎖されていたため、その下を回る県道312号線になりました。
鳥海山の眺めが遊佐まで大きく変化し、楽しめました。



池田庭園の洋館
池田庭園の洋館
八島側から鳥海山を望む
矢島側から鳥海山を望む


アンテナは逆Vと短縮ダイポールを使い分け

 今度の移動運用には7MHz用ワイヤーダイポール(逆V)と、駐車スペースさえ有れば出せる7MHz用短縮V型ダイポールを使い分け、運用は登米市から田野畑村までの間に行い、多くの局にお相手頂きました。(終)


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