TARC NEWS 249号 2013年11月17日発行 http://www.jarl.com/tarc/
TARCNEWS
TDKアマチュア無線倶楽部
JM1ZOR発行責任者JM1EMK
JARL登録番号 10−3−49


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Performance


テスト用ATU
テスト用ATU

QRP用ATUの性能試験を実施

東京 JA1KHV 松井 淳

 JA1MOZ 若山さんから「アンテナの試験が出来そうな場所が有る」との連絡を頂き早速、天気の良い秋空の下、千葉県山武市の畑の余り地 で、今年のハムフェアーで出会ったQRP向けのATU2機種のマッチング性能試験を実施しました。同じく同列モデルを手に入れ たJA1STY 鈴木さんも参加しました。(写真/実験隊)
実験隊
実験隊






 測定に供したATU2機種は、小型の Z-match type サイズが W45 x H25 x D65 [mm] 、85g と非常にコンパクト/軽量で、送信出力 5Wまで対応できるものです、他の機種は T-match type です。チューニング時には SWR≒1.1 前後まで追い込めます。本当に飛ぶのかと心配も有りましたので事前に、自宅の物干し台からグラスファイバー製の釣竿に 5m程度のワイヤーを巻き付けチューニング(SWR=1.1)し、7.065MHZ/SSB でCQを出していた8エリア局へ、0.5W送信で声を掛けてみたら、他の局の呼び出しも有るのに拘らず、当局を RS=51 で取って貰いました。(写真/"テスト用ATU"、"お試し運用")





お試し運用
お試し運用
 アンテナワイヤーの長さ 5m/10m/15m をパラメータに、測定周波数 80m帯(3.530MHz/3.800MHz)/40m帯(7.050MHz/7.163MHz)/20m帯(14.030MHz /14.200MHz)でのマッチング状況(SWR値)と各設定値を測定して行きました。結果、どの場合でも SWR<1.2 以内の状況にチューニングが出来、それらの設定値の再現性も有る事が確認できました。リグは FT-817ND/0.5W出力、SWR/Powerメータとして SX-600 を使用しました。(写真/"運用機器")
運用機器
運用機器




 このATUと5m程度のワイヤーが有れば飛行機や新幹線で移動する旅の途中でも、QRP運用を十分に楽しめることが判り、移動運用の幅が広が り、喜んでいます。







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