TARC NEWS 257号 2014年3月1日発行 http://www.jarl.com/tarc/
TARCNEWS
TDKアマチュア無線倶楽部
JM1ZOR発行責任者JM1EMK
JARL登録番号 10−3−49


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Caramity


アンテナの一時撤去

東京 JA1KHV 松井 淳

 我が家の二階の物干し台(バルコニー)と家との接合部から雨漏れすることが判り、物干し台を一時撤去して修繕する予定でいた最中、二週に渡る降雪により、その物干し台に伸長ポールに取り付けてあった2基のGPアンテナ(HF用とUV用)の一つ、HF用6バンドGPのラジアル・エレメントに積雪し、その一部が曲がってしまったのだ。

積雪したGPアンテナ
積雪したGPアンテナ


      いずれ一時撤去しなくてはならなかったアンテナを天気が回復してから一日かがりで降ろし、分解してダメージを点検/修理して、いつでも最構築できる様にメンテナンスすることにした。

 UV用GP(V-2000/Diamond)は11年前、HF用GP(CP6/Diamond)は6年前に設置したものだが、設置時に同軸コネクターを含めネジを利用した嵌合部分は全て、ブチレン製テープで雨水などの侵入を防いでおいたので、表面が劣化したブチレン・テープを剥がすと綺麗な当時の接合部が現れたが、HF用GPの各バンド用ラジアルエレメントの根元には短縮コイルが設けられており、主エレメントとはネジ構造で組込まれるようになっているが、このネジ部がステンレス製で無かったので、増し締めボルトが無い部分は錆が生じて機械的に強度が弱くなり、水分の多い積雪により、曲がったものと判った。

 次回、これらを再組上げする際には、耐候性のある樹脂糸によってエレメント落下防止策が必要と思われる。
写真集
ブチレン・テープの下側
ブチレン・テープの下側
エレメントネジ部の錆
エレメントネジ部の錆
ネジ部の曲がり
ネジ部の曲がり
整備が完了した各エレメント
整備が完了した各エレメント


 何も問題が生じなくても、5年に一度はアンテナを下して分解して 劣化の有無を点検すべきであることを学んだ事象で、各局にも点検を怠らない様、申し上げておきたい。



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