TARC NEWS 288号 2015年6月28日発行 http://www.jarl.com/tarc/
TARCNEWS
TDKアマチュア無線倶楽部
JM1ZOR発行責任者JM1EMK
JARL登録番号 10−3−49


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Home brew


運用支援用マイクミキサー製作記

東京 JA1KHV 松井 淳

2.ブロック図
2.ブロック図




コンテストの必需品

 コンテストなどではボイスメモリーの活用により運用の効率化が図られて来ているが、使い慣れたリグに本機能が付いていない場合がある。

そこでログソフト(zlogなど)に付いているボイスメモリー機能を活用する様、既製品を組み合わせてコンテストに投入していた。(写真:従来のセット)

しかし、既製品の集まりのため、配線が複雑で収納スペースが大きく、重く、バッテリーの管理も大変であった。そこでマイクコネクターに出ている電源で駆動可能なマイクミキサーを製作した。

   ボイスメモリーとしてはコンテストログ(zlog)に付加されている機能(数ch.分)を活用し、PCからの音声とマイク音声をマッチング/合成するためのマイクミキサー回路と、PCから音声を送出時にマイク音声を遮断する回路を持つ事とした。

3.本体基板
3.本体基板




コンパクトに収まった試作品

 採用した回路構成は、単電源で動作する代表的なオペアンプ "LM358"(Dual OP Amp.)でミクサー回路を形成し、インターフェースコントローラ"USBIF4CW"からの"PTT"出力時には、少し乱暴であるがマイク入力をアナログスイッチで接地へシャントさせる事にし、低価格で代表的なアナログスイッチ "TC4066"の4スイッチを並列駆動して、オン抵抗数Ωを実現できた。(ブロック図参照)

 試作回路を万能基版(90mm x 75mm、片面FR-4)に組みあげ(写真:本体基板)、100均で得たケースに収めて(写真:ケースに収めた試作品)動作させると、8V時、4.42mAと、多くのマイクコネクターが許容する消費電流(最大10mA)内を確認した。

また従来モデルに比べ体積、重量共に1/4以下に収まり、移動運用にも便利な形状となった。(写真:従来機との比較)今年の6m&Down Contestから供用する予定である。(了)





マイクミキサー
1.従来のセット
1.従来のセット
4.ケースに収めた試作品
4.ケースに収めた試作品
5.従来機との比較
5.従来機との比較


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