TARC NEWS 301号 2016年3月1日発行 http://www.jarl.com/tarc/
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TDKアマチュア無線倶楽部
JM1ZOR発行責任者JM1EMK
JARL登録番号 10−3−49


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移動用の簡易HFアンテナ製作(その2運用レポート)

東京 JA1KHV 松井 淳



 このたび千葉県九十九里町での新年会/移動運用に参加し、自作した短縮V型ダイポールアンテナの実力を試してみた結果、エレメント長を的確に調整すれば十分に国内局とは、例えパイルアップしている局への呼び出しも引けを取らなかい程、楽しめることが実証できた。

 
写真(お手軽運用)、写真(ホームセンター駐車場にて)
ホームセンター駐車場にてSWRが結構ナロー
SWRが結構ナロー
 小型の短縮コイル(ベースローデング型)アンテナ(HF40FXW)単体では接地が非常に重要で使い難いかったが、これをV型配置することで接地や周囲環境の影響を余り受ける事無く安定した特性が得られていた。

 ただし、短縮コイルの有効共振周波数幅が狭く、エレメント長を固定すると利用できる周波数帯域はせいぜいfo±30KHz(SWRが3以下)である事が最大の欠点と云える。

 使用する周波数を考慮してエレメント長の調整が都度、必要となる。その良い例が、私が7.080MHz±30KHz(エレメント伸長量50mm)を利用してSSBモードで10数局交信した後、JA0DVEがアンテナを利用したいととの事でリグから同軸線を外して使って貰ったが、15分後でも良く聞こえるが3局程度しか交信出来ていなかったので調べたら、JA0DVEはCW運用している事に気付き、エレメント伸長量を75mmに数分で直して交信してもらったら、45分程度で30局程度の交信を行っていた。

 1/2λワイヤーアンテナが張れることが良いのだが、どこでも張れる訳でなく、運用してみたい場所で短時間に用意して、そこそこ運用できる本アンテナは、移動運用の必需品の一つとなった。(終わり)



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