TARC NEWS 329号 2017年1月31日 http://www.jarl.com/tarc/
TARCNEWS
TDKアマチュア無線倶楽部
JM1ZOR発行責任者JM1EMK
JARL登録番号 10−3−49


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Commentary


往年の名機TS-790は技適も無いが保証対象
往年の名機TS-790は技適機種ではないが保証対象




新スプリアス確認保証をお忘れなく

東京 JA1KHV 松井 淳

 旧スプリアス規格送信機の局免許への登録期限は、2017年(今年)11月30日までとなっています。

そのための変更申請は、その一か月以上前に総合通信局へ提出されなくてはならないので、その提出期限は2017年(今年)10月初めまでと心得てください。

 それ以降は、旧スプリアス規格送信機の局免許への登録は出来ません。

 この記事では対応方法を説明します。

■旧スプリアス規格送信機はいつまで使用できる?

WEB申請画面
WEB申請画面
 既に局免許の送信機として登録されている旧スプリアス規格合格送信機は、そのままでも2021年(H34)11月30日まで使用できます。2017年(今年)11月30日以降に局免許の再免許(更新)申請を行うと、それらの使用期限が2021年(H34)11月30日までとの条件付き免許となります。

 ただし、登録点検/登録外国点検業者を通して旧スプリアス規格送信機の新スプリアス確認保証を得られれば、2021年(H34)11月30日以降も問題なく、それら旧スプリアス規格合格送信機も使用できる免許となります。現状知りうる本作業をする点検業者はJARDだけで、私も実際に申請した経緯から以降、JARDへの申請例を踏まえて説明します。

 その為には次回の局免許の再免許(更新)申請を所轄の総合通信局へ申請する前に、JARDを通して旧スプリアス規格送信機の新スプリアス確認保証を申請を行っておく必要が有ります。(指定される測定を自分などで行い、その結果を総合通信局へ申請する方法も有りますが大変です)

■「新スプリアス確認保証」申請の方法

申し込み書入力画面
申し込み書入力画面




 ※JARDへの申請の方法には、「書面」「メール」「WEB」の3通りが有ります。
(私は一番簡単なWEB上からの申請を昨年12月に行い、「スプリアス確認保証通知書」が今年1月に届きました)

 「書面」の場合、WEB上に用意された申請用紙をダウンロードして自筆で必要事項を書入れ、それらをJARDへ郵送する事で始まり、郵便にて指定の支払い案内が申込者に送られ、その入金をがJARDで確認されると作業が開始され、所轄の総合通信局への届が完了した時点で「スプリアス確認保証通知書」が申込者へ郵送され完了する。(電子メールアドレスを登録しないと、すべてが郵送連絡の為、時間を要する)

 「メール」の場合、「書面」同様、WEB上に用意された申請用紙(Excel形式)ファイルをDLして、そのファイルに必要事項を書入れてから、そのファイルを添付した電子メールをJARDへ申請送付する事で受付がなされ、メールにて指定の支払い案内が申込者に送られ、その入金をJARDが確認されると作業が開始され、所轄の総合通信局への届が完了した時点で「スプリアス確認保証通知書」が申込者へ郵送され完了する。(何か質問事項が有れば電子メールで容易に連絡が取れる)

 「WEB」の場合は、オンライン画面上に必要事項を書入れると費用金額が表示され、内容が良ければ「申請」をクリックして申請が完了します。JARD指定方法でその費用を払込むとJARDの作業が始まり、所轄の総合通信局への届が完了した時点で「スプリアス確認保証通知書」が申込者へ郵送され完了する。(何か質問事項が有れば電子メールで容易に連絡が取れる)

詳細はこちら⇒ http://www.jard.or.jp/hosho/spurious/index.html 参照

■※事前に用意する情報

 氏名、住所、連絡メールアドレス、局免許状番号(例:関A第xxxxxx号)、認識信号(呼び出し符号例:JA1KHV)、免許を受けている所轄の総合通信局名(例:関東総合通信局)がまず必要。

 次に、現在取得している局免許状に登録されている全送信機(第1送信機〜第N送信機)それぞれの送信機の名称(例:TS-790Sなど)、技適番号はJARL登録機種の登録番号(例:T122Mなど)、その機器のシリアル番号を用意する。 

 既に局免許状に登録した送信機番号と、本申請の送信機番号は一致していないと総合通信局の理解が得られません。

新スプリアス技適のIC-7100
新スプリアス技適のIC-7100


旧・新スプリアス技適混在のTS-2000
旧・新スプリアス技適混在のTS-2000


 送信機の名称とは、(例:TS-790S、JST-245D、IC-7100、・・)、 JARL登録機種の登録番号と技適番号は、(例:T122M、KH087-xxxxxx、002-130006、・・)

 スプリアス確認保証を依頼する各送信機記入欄の頭に「スプリアス確認保証対象」欄にマークを入れると、確認保証作業対象となります。

 全送信機の書き込みが必要なのは、所轄の総合通信局で「スプリアス確認保証申請書」がJARDから届いた際に、現免許のどの送信機の確認保証か確認する為、スプリアス確認保証対象外送信機情報も必要となる為である。

 昔の送信機も大事に使い、楽しいハムライフを!



■付録 新スプリアス対応機種一覧表リンク

JARD新スプリアス対応機種一覧表⇒ https://www.jard.or.jp/gitekininsho/spurious_list_20121130.html

技適番号ヒストリー⇒ http://www.motobayashi.net/history/ayumi/gitekibango.html

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