TARC NEWS 352号 2017年11月25日 http://www.jarl.com/tarc/
TARCNEWS
TDKアマチュア無線倶楽部
JM1ZOR発行責任者JM1EMK
JARL登録番号 10−3−49


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新スプリアス確認保証


今回測定したサイトの外周
今回測定したサイトの外周

新スプリアス確認保証に向けての奮戦記

山梨 JH1AAH 伊藤 富雄

 はじめに

 このほど、JARDでスプリアス確認保証可能機器リストにない送信機の新スプリアス確認保証認定が得る事が出来ましたので、ここに紹介します。
 尚、先々<2021年(H34)12月以降>愛着の有るこの様な古い機種の利用を諦めかけている局長の参考に成れば幸いです。


さすがデンソー コンソールにすっぽり収まったND2000
さすがデンソー コンソールにすっぽり収まったND2000
 保証可能機器リストに無いぞ!どうしよう

 事の起こりは、2016年5月のTARCクラブメールで、「旧スプリアス規格」の送信機の「新スプリアス規格」に合格する機器のリストが紹介され、自分の局登録送信機を調べたら、新スプリアス規格品2台、有料申請で適合出来る機種4台、JARDの保証リストに無い機種が1台の全7台でした。この対象外とされる1台(デンソーND2000)には愛着が有り、どうにか合格確認が出来ないかの思いからでしたが、何かと時を過ごしてしまいました。


 知り合いに測定サイトがあった

 今年のALL JA Contestで堂平山にクラブ運用でメンバーが集合した時に、微小信号の計測を業(SELA)としているJH0NSV(大井氏)が測定出来るか検討の余地が有るとの話を聞き、ネットで総務省の資料、JARDの資料、計測器メーカーの資料を調べ再度、大井氏(SELA)へ連絡した処「現在の機器の性能で十分余力あり」との連絡が有り、自分たちで実証測定を行う事に成りました。


 無線機を持ち込んで実測

 大井氏(SELA)と測定可能日を調整し、9月に測定トライしました。私もスペクトロアナライザの取り扱いは、仕事上心得ていたので、大井氏(SELA)と測定条件をチェックしながら実施し、必要データ採取が完了しました。(使用した機器の正規機関での校正証明証も入手)


写真はハンディトランシーバのスプリアス測定中
写真はハンディトランシーバのスプリアス測定中
測定機器の一部
測定機器の一部
 JARDに確認保証願い提出

 つぎに公認機関であるJARD(他機種の保証申請も有るので)を通して総合通信局へ登録する必要が有るので、JARDへ必要資料(JARDへ確認保証願,スプリアス確認届出書,リストに無い機種のスプリアス保証写真付データ様式の三点)を作成し、この10月に提出しました。


 確認保証書が無事に届いた

 その後、JARDからの測定に関する問合せが有り、大井氏(SELA)からのアドバイスに基づき説明した結果、測定値(測定機器、方法を含む)が受け入れられ、「新スプリアス確認保証通知書」が11月に無事に届きました。


 あとがき

 最後に、自作の送信機や使い慣れた古い無線機を通したいと、同じ思いの局はJH0NSV大井氏(SELA)に下記リンクからコンタクトいただきたいと思います。
(現在、新スプリアス測定に関しては特にホームページには案内は有りませんが) 測定方法、日程、費用の面も含めて相談に乗ってもらえると思います。


 SELAへのリンク⇒ http://www.sela-web.com/public_html/kigyoujoho.html











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