新潟コンテストのルールに関する考え方
                −我々のコンセプト−

 *2002年度として、内容を一部更新しました
*この内容は、2001年度第1回コンテスト開催にあたり、ルールを決定した際のコンセプトを基本にまとめたものです。
 2002年度に正式発足したコンテスト委員会では、この内容の多くを引き継ぎ、手直しをしました。ご一読下さい。
 コンテストルールに対し、個人個人でいろいろな意見があるようです。今回、県支部が本コンテストを主催するにあたり検討したコンセプトを以下に記します。

1)部門をHFローバンド・7MHz・HFハイバンドの3部門に分け、それぞれ別日時に開催
 HFでローカルコンテストを開催すると、7MHzは盛況であっても他のバンドが閑散とした状態になりがちです。
 7MHzなら確実にQSO数が稼げる → 他のバンドには力が入らない、電波を出す時間が少ない → XX MHzはワッチしても参加局が少ない、電波を出しても仕方がない → 7MHzだけに偏ったコンテスト、という図式があるように感じます。
 これを解消するため、HFローバンド(1.9/3.5MHz)、7MHz、HFハイバンド(14/21/28MHz)の3部門に分け、別の日時に開催しました。3部門に対し、それぞれ1部門ずつエントリー可とすることで、最大3部門まで参加可能です。
 同一時刻に参加出来るバンドを絞り込むことで、各バンドのアクティビティUPを図りました。
 このコンテストのQSOによって、県支部発行の ALL NIIGATA AWARD でバンド別特記の申請が増えてくれれば、とも願っています。コンテストナンバー(NR)で市郡名が分かるようになっていますので、NEWをGETするチャンスは増えているはずです。

2)コンテスト開催時間は各部門3時間
 全国・各エリア支部開催コンテストならともかく、県支部主催レベルのコンテストでは開催時間を12〜24時間に設定するのは、入賞を目標とするコンテスターにとっては無理な話です。一部のバンドを除き1時間以内で相手がいなくなってしまう可能性大ですから、CQを連発していても時間半ばでギブアップしてしまうでしょう。結果として退屈なコンテストと判断されても止むを得ないことになります。
 この不具合の対策として、1部門当たり3時間のスプリント形式を採用しました。1)で述べた3部門分割の方法と合わせ、短期集中でオンエア・ワッチすれば参加もしやすいでしょうし、我慢してワッチも出来るだろうと考えました。
 短時間だと仕事等で時間が取れないと参加出来ない、12〜24時間あれば空いている数時間は参加出来るのに・・・という意見もありました。でも、コンテスト積極参加派はどちらを好むでしょうか?いつ登場するか分からない新参加者を待って12時間ずっとCQを出し、ワッチして待ってくれるでしょうか?

3)時間は他のコンテストの重複を極力避け、バンドコンディションを考慮して決定
 コンテストの開催日・時間も悩みのタネでした。
 今回(2002年度)も昨年同様下記の日時としました。
     7MHz     5月第三週の日曜日 13:00〜16:00
     HFハイバンド 5月第三週の日曜日 16:00〜19:00
     HFローバンド 6月第二週の日曜日 19:00〜22:00
 まず、新潟県でコンテストを開催するとすれば、12〜3月の冬季は移動が難しいため移動屋さんには不適です。さらに、HFハイバンドで国内コンテストを成功させるためにはEs発生頻度が高い5〜8月が最適でした。ここを外すと、ハイバンドは6/8エリア向けコンテストになってしまいます。
 ところが5〜8月の中で、とコンテストカレンダーを見ると週末はコンテストで一杯、空いている日がほとんど無く12時間開催なぞ不可能です。県支部が開催する以上、既存のコンテストとの重複も避けたいところです。
 6月第二週の日曜日はかつて他団体が県内コンテストを開催していた時間であり、その実績?で何とか確保しましたが、それとて3部門を1日でやるのは不可能でした。
 苦慮の結果、2部門を5月第三週の日曜日に開催することとしました。ローバンドは日没以降でなければコンテストになりません。一方ハイバンドは午前9〜12時頃と午後4〜7時頃にピークがあります。ここを配慮し時間を割り当てました。本音を言えばハイバンドは午前中に持っていきたいところです。
 どこかコンテスト時間を短縮する予定の団体ありませんかねぇ(^^;)。
  > 時間変更をご提案の皆さん

4)参加部門は「電信電話」「電信」「電話」の3部門
 従来コンテストの多くに見られる「電信電話」「電信」部門だけでは、4アマは不利です。参加する意欲すら奪ってしまいそうです。
 参加部門が細かくなることを覚悟の上で、「電話部門」を設けました。JARL主催のコンテストも2002年度より電話部門を新設しましたが、今後の流れになるかも知れません。

5)1.9MHz部門・ローバンドマルチ・ハイバンドマルチの部門あり
 従来のJARLコンテストルールに1.9MHzを追加しました。1.9MHzも根強い人気があるようで、この数時間ワッチすれば新潟県内の局とQSO出来る!、県内の局はパイルを浴びることが出来る!と、参加者に期待を持って欲しいという思いが入っています。
 また、3部門に日時を分割したためマルチ部門の定義が複雑になります。検討した結果、ローバンドマルチ・ハイバンドマルチ部門を追加しました。

6)電子ログを受付
 電子ログは時代の流れです。審査上プリントアウトは必要なのですが、手間はサービスでやることにしました。

7)結果発表もHPとe-mailで
 結果もJARL NEWSに出るまで分からない、では時間がかかりすぎます。HPで発表すると同時に、今回はe-mailアドレスを書いていただいた方に結果をお送りします。
 HPに掲載しただけでは、HPを訪問しない限り結果はわかりません。小さなコンテストゆえ、一歩踏み込んだアクションを取ってみました。

8)ログのサイズはJARL規格に準じたA4サイズ限定
 最近、ログのサイズを巡る議論が増えつつあります。何故B5じゃダメなのだ!という意見もいただきます。
 これは審査・資料保管する立場からの要望です。同じサイズ・書式でないと、ファイル保管・資料検索も面倒です。保管審査者の手間を配慮していただきたいと考えます。