2010年7月期に行われた第4級アマチュア無線技士国家試験の試験問題です。選択肢左側のラジオボタンをクリックすることで解答が表示されます。
これは日本無線協会の承諾を受けて行っているものではありません。また、ここで示している解答はJA0YMA JARL上越クラブの有資格者が推測したもので、100%正しい保証はありません。 法律改正などにより、ここで示している解答が不正解となることもあり得ますので、十分ご注意ください。



法規


第1問
無線局の再免許が与えられるときに指定される条件は、次のどれか。
@ 空中線電力
A 発振及び変調の方式
B 無線設備の設置場所
C 空中線の形式及び構成
第2問
アマチュア局の免許人が、総務省令で定める場合を除き、あらかじめ総合通信局長(沖縄総合通信事務局長を含む。)の許可を受けなければならない場合は、次のどれか。
@ 無線局を廃止しようとするとき。
A 免許状の訂正を受けようとするとき。
B 無線局の運用を休止しようとするとき。
C 無線設備の変更の工事をしようとするとき。
第3問
次の文は、電波法の規定であるが、(  )内に入れるべき字句を下の番号から選べ。
「無線電話とは、電波を利用して(  )を送り、または受けるための通信設備をいう。」
@ 音声または映像
A 符号
B 信号
C 音声その他の音響
第4問
無線従事者免許証を返納しなければならないのは、次のどれか。
@ 無線設備の操作を5年以上行なわなかったとき。
A 3ヶ月間業務に従事することを停止されたとき。
B 無線従事者が失そうの宣言を受けたとき。
C 無線従事者の免許を受けた日から5年が経過したとき。
第5問
無線従事者が総務大臣から3ヶ月以内の期間を定めてその業務に従事することを停止させられることがあるのは、次のどの場合か。
@ 免許証を失ったとき。
A 電波法に違反したとき。
B 免許状を失ったとき。
C 無線局の運用を休止したとき。
第6問
無線局が総務大臣から臨時に電波の発射の停止を命じられることがある場合は、次のどれか。
@ 暗語を使用して通信を行なったとき。
A 総務大臣が当該無線局の発射する電波の質が総務省令で定めるものに適合していないと認めるとき。
B 発射する電波が他の無線局の通信に混信を与えたとき。
C 免許状に記載された空中線電力の範囲を超えて運用したとき。
第7問
無線局は、無線設備の機器の調整を行なうために運用するときには、なるべく何を使用しなければならないか、次のうちから選べ。
@ 水晶発振回路
A 高調波除去回路
B 擬似空中線回路
C 空中線電力の低下装置
第8問
次の文は、秘密の保護に関する電波法の規定であるが、(  )内に入れるべき字句を下の番号から選べ。
「何人も法律に別段の定めがある場合を除くほか、(  )に対して行なわれる無線通信を傍受してその存在若しくは内容を漏らし、またはこれを窃用してはならない。」
@ 通信の相手方
A 特定の相手方
B すべての相手方
C 第三者

第9問
無線局の免許がその効力を失ったときは、免許人であった者は、その免許状をどのようにしなければならないか、次のうちから選べ。
@ 1ヶ月以内に返納する。
A 3ヶ月間保管しておく。
B 速やかに廃棄する。
C 6ヶ月以内に返納する。
第10問
無線電話による自局に対する呼び出しを受信した場合において、呼び出し局の呼び出し符号が不確実であるときは、次のどれによらなければならないか。
@ 応答事項のうち相手局の呼び出し符号の代わりに「誰かこちらを呼びましたか」を使用して、直ちに応答する。
A 応答事項のうち相手局の呼び出し符号の代わりに「貴局名は何ですか」を使用して、直ちに応答する。
B 応答事項のうち相手局の呼び出し符号を省略して、直ちに応答する。
C 呼び出し局の呼び出し符号が確実に判明するまで応答しない。
第11問
無線電話通信において、送信中に誤った送信をしたことを知ったときは、次のどれによらなければならないか。
@ 「訂正」の略語を前置して、初めから更に送信する。
A 「訂正」の略語を前置して、誤った語字から更に送信する。
B 「訂正」の略語を前置して、正しく送信した適当な語字から更に送信する。
C そのまま送信を継続し、送信終了後「訂正」の略語を前置して、訂正箇所を示して正しい語字を送信する。
第12問
他の無線局等に混信その他の妨害を与える場合であっても、アマチュア局が行なうことが出来る通信は、次のどれか。
@ 非常の場合の無線通信の訓練のために行なう通信
A 無線機器の調整をするために行なう通信
B 現行犯人の逮捕に関する通信
C 非常通信


無線工学


第13問
振幅が150Vの搬送波を信号波で振幅変調したとき、変調度が60%であった。変調波の振幅の最大値はいくらか。 
@ 90V
A 180V
B 210V
C 240V

第14問
図に示す回路において、ab端子間の電圧は幾らか。 図
@ 10V
A 20V
B 30V
C 40V







第15問
SSB(J3E)送信機において、搬送波の抑圧に役立っているのはどれか。
@ ALC回路
A VOX回路
B 平衡変調器
C クラリファイヤ(又はRIT)
第16問
送信機の周波数逓倍器は、どのような目的で設けられているか。
@ 発振器の発振周波数が変動するのを防ぐため。
A 発振器の発振周波数から低調波を取り出すため。
B 発振器の発振周波数を整数倍して、希望の周波数にするため。
C 高調波に同調させて、これを抑圧するため。
第17問
FM(F3E)受信機において、復調器として用いられるのは、次のうちどれか。
@ 周波数弁別器
A プロダクト検波器
B 二乗検波器
C ヘテロダイン検波器
第18問
次の記述の( )内に入れるべき字句の組み合わせで、正しいのはどれか。
「フェージングなどにより受信電波が時間とともに変化する場合、電波が強くなったときには受信機の利得を( A )、また、電波が弱くなったときには利得を( B )て、受信機の出力を一定に保つ働きをする回路を( C )という。
     A   B   C
@ 上げ 下げ AGC回路
A 下げ 上げ AGC回路
B 上げ 下げ AFC回路
C 下げ 上げ AFC回路
第19問
夏の昼間に50MHz帯で交信を行っていたところ、数100km離れた同じ周波数帯の受信機に強い混信を与えた。この原因は何か。
@ 空電による混信
A スポラジックE層による伝搬
B 大気圏の回折による遠距離伝搬
C 高調波放射による混信
第20問
FM(F3E)送信機で28MHzの周波数の電波を発射したところ、FM放送受信に混信を与えた。送信側で考えられる混信の原因として、正しいのは次のうちどれか。
@ 過変調になっている。
A 同軸給電線が断線している。
B 1/3倍の低調波が発射されている。
C 第3高調波が強く発射されている。
第21問
ツェナーダイオードは、次のどの回路に用いられるか。
@ 定電圧回路
A 平滑回路
B 共振回路
C 発振回路
第22問
半波長ダイポールアンテナを使用して電波を放射したとき、アンテナ電流の値が0.2Aであった。このときの放射電力の値として、最も近いのはどれか。ただし、熱損失となるアンテナ導体の抵抗分は無視するものとする。
@ 8W
A 5W
B 3W
C 2W

第23問
電波の波長をλm、周波数をfMHzとしたとき、次式の(  )内に入れるべき数字は、次のうちどれか。
 λ=(  )/f
@ 200
A 300
B 600
C 800
第24問
図の電圧計において、直列抵抗器(倍率器)の抵抗Rをメータの内部抵抗rの4倍の値に選べば、測定範囲は何倍になるか。 図
@ 2倍
A 3倍
B 4倍
C 5倍