JARL岡山県支部長室へようこそ!
JH4LPY 梶田英司 Eiji KAJITA
Vol.1

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◆ 大幅改正(その2)  <2023/7/15>  
  3月22日付け官報で公布されたアマチュア無線の制度の一部改正については、以前にも触れましたが、9月25日から施行予定のものについてもお伝えしたいと思います。
  まず、①これまで順番に申請しなければならなかった「無線従事者免許(従免)」と「無線局免許(局免)」の同時申請ができるようになります。これは、上位資格を取得した場合の、従免と局免の変更申請や、従免の再交付を受けた場合の局免申請についても同様に同時申請ができ、開局までの大幅な期間短縮になります。(必ずしも同時申請の必要はありません。)アマチュア無線や電波への興味・関心が高いうちに開局できるようにする、総務省の粋な計らいに感謝!
  また、②初心者やライトユーザー(空中線電力50W以下の技適設備のみを使用し、移動するものの開設運用を行う個人)に分かりやすい無線局免許申請書等の特例様式(開局、変更、再免許など)のほか、「無線局事項書及び工事設計書」や「免許状」が改正されます。
  さらに、私たちがアマチュア無線を運用するうえで守らなければならない③バンドプランについても、簡素合理化が図られますので注意が必要です。
  これら詳しことは、「JARL NEWS 2023年夏号」や「CQ ham radio 7月号」にも掲載されています。特にCQ誌には、見やすいカラー印刷のバンドプランが掲載されているほか、アマチュア無線の体験運用についても、Q&A形式でかゆいところに手が届く説明がされています。もうすぐ8月号が発売になりますが、その前に本屋さんで手に入れることをお勧めします。

  ※ JARLの「体験運用マニュアル」 → こちら
  ※ 総務省の「交信体験制度リーフレット」 →総務省 電
    波利用ホームページ|その他|アマチュア無線の交
    信体験制度(体験運用) (soumu.go.jp)



◆ あの階段は。  <2023/7/7>  
  定時社員総会が終わり、JR中央線で東京駅へ向かっていたときのことです。信濃町駅と四ツ谷駅の間で、一瞬通りの奥にある階段が目に入りました。<あっ! あの階段は!!> あるアニメーション映画の名場面を思い出しました。
  すぐさまスマホを取り出して検索。「君の名は。_聖地_東京」・・・ なーんと「須賀神社の階段」が、ヒットしました! 東京のロケ地は、四谷を中心とした地域に集中しているそうです。
  新海誠監督の2016年公開のアニメーション映画「君の名は。」は、その映像の緻密な美しさとストーリー展開(テーマ曲も)で、大ヒットとなりました。

 [ネタバレ注意!]
  東京四谷に住む高校生・瀧(たき)と、飛騨地方の神社の娘で、都会の生活に憧れる高校生・三葉(みつは)は、朝起きるとお互いの身体が入れ替わっているという不思議な体験を繰り返すうちに、ケンカしながらも惹かれ合っていく。ところが1200年ぶりに地球に接近した彗星の核が割れて、三葉の住む町に落下する。入れ替わりがなくなり、三葉のことが頭から離れない瀧が、記憶を頼りに訪れた飛騨で見たものは、彗星落下で湖が形成され、町が破壊された災害現場であった。
  しかし、二人の生きている時間は、少しズレていて、三葉の時間は3年ほど先を行っている。瀧は入れ替わりを利用して、三葉を救おうと懸命になる・・・。(ここを説明すると長くなるので、割愛! 実は、三葉は一度瀧に会いに東京へ出て来ていたが、入れ替わり前の中学生の瀧は三葉を知らず、すれ違ってしまっていた。)
  助かった三葉は、社会人となり、東京に出て生活する。そして、二人がお互いに気付き、すれ違いざまに振り返るラストシーンに描かれているのが、「須賀神社の階段」なのだ。
  さて、アマチュア無線家なら、是非とも見逃して欲しくないカットがある。それは、三葉と同級生の克彦(かつひこ)とその彼女の早耶香(さやか)の3人が、彗星落下から町民を救う相談をする高校のクラブハウスだ。入口にある「アマチュア無線部」の看板が、×印で消されていたり(← アマチュア無線家としては、ちょっと悲しい。)、部室にアマチュア無線機(TS-830か?)があったり、かなり細かく描かれている。
  克彦は、無線の知識を活用して、町の防災行政無線を電波ジャックし、早耶香が町民に避難を呼びかける。(実際は、防災行政無線には、鍵のような起動信号があるし、2000年頃からデジタル化も進んでおり、そう簡単には入り込めない。)

  さて、話を「階段」に戻しましょう。田舎者の私は、自分が見た階段がそれであるとの確信がもてません。自宅に帰ってから、Google Street View を突っついて、位置関係を確認しましたが、中央線からは見えそうにありません。トホ。また、自分が見たはずの階段すら、見つけられません。だんだん幻の階段に思えて来ました。(まるで映画の二人のように、記憶が薄れていく・・・。)
  ロケ地の階段ではないにしろ、同じ地域なので、同様な地形、同様な素材、同様なデザインの階段があっても不思議ではありません。
  6年前、岐阜県高山市から白川郷に向かう途中、飛騨市を通過しました。飛騨市は、前述のとおりヒロインの故郷で、これまた聖地です。当時は、なんとなく通り過ぎてしまいましたが、今ならしっかり巡礼していることでしょう!
  奇しくも今日は、七夕。夏の夜空の大ロマンですが、古今東西どれほど多くの男女の物語があったことでしょう?

◆ 【速報】定時社員総会  <2023/6/25 >  
  本日、東京・西新宿(ベルサール西新宿)で開催された「JARL第12回定時社員総会」に、日帰りで出席してきましたので、その概要を速報としてお伝えします。


 ※冒頭、定時社員総会中の写真撮影やSNSでの発信は、
  議長から認められました。
 ※出席者103+委任状15+議決権行使8 =130 / 社員137

  13:00、定時社員総会は、開始早々、事務局から「午前中の理事会で、髙尾会長(本人欠席)から提出された理事の辞任届(6/24付)について審議した結果、承認された。」との報告で始まりました。(髙尾会長は、社員総会も欠席。)
  続いて、森田副会長から、経緯について約10分間に渡り説明がありました。「[概略]髙尾会長には、宴会代・昼食代等が広報活動費として会計から支出される不適切処理が行われていた。このため、本日の理事会で、髙尾会長の代表理事の解職が(賛成14・反対0・保留1)で可決された(代表理事:解職、理事:辞任)。また、後任の会長には、私(森田)が選任された。」

      会 長 (新) JA5SUD 森田耕司
      副会長(現) JA7AJH 尾形和俊
        〃 (新) JA8ATG 原 恒夫


  以下、議事の結果は、次のとおりです。

 [第1号議題]令和4年度決算の件
           <可決>
 [第2号議題]民法の成年年齢改正にともなう規則改正の件
           <可決>
 [第3号議題]「地方本部長選挙」にかかる規則改正の件
           <可決>
 [第4号議題]理事髙尾義則解任の件
           <本人辞任のため議事省略>
 [第5号議題]理事田中透解任の件
           <否決>

  客観性の観点から、詳しくはJARL事務局並びに報道等に譲ります。
  会長解職という残念な内容もありましたが、全体的に、JARLのあり方を思っての熱心な質問・意見が出された社員総会であったと感じました。           <16:38 終了>


  ※ hamlife.jp の記事は、こちら。 ↓
<髙尾義則氏の理事・会長辞任の発表から始まった>JARL「第12回定時社員総会」を終える - hamlife.jp
   会場風景写真の中央で、スマホをかざしているのが私。
                   <2023/7/3 追記>

◆   <2023/5/29>  
  昨日、町内の蛍繁殖地の近くの方から「蛍が出始めました。」との町内会用LINEへの書き込みがありました。下流にあたる我が家の前の川は、いわゆる「三方コンクリート水路」に改修されましたが、今でも毎年何匹か見ることができます。
  今から約80年前、叔父の話では「竹箒でサッと空中をなでると、蛍がいっぱい取れた。」とのことでした。改修前の50年前には、我が家の前でも15匹くらいは見られたため、子ども連れのファミリーが、川沿いを蛍見物に歩いていました。
  ある日、中学生だった私は、ちょっとしたいたずらを思いつきました。それは、当時電子工作の入門記事が掲載されていた「初歩のラジオ」を参考に、緑色発光ダイオードを使った「電子ホタル」を製作し、川側の庭木に仕掛けておきました。
  <さて、反応はどーかな?> と耳をすましていると子どもの声で「わぁー! ここにもおるー!」「あれ? 電気で光っとる!!」との声。 いたずら大成功でした!!
  岡山県は、今日から梅雨入りとのこと。例年より8日早く、5月の梅雨入りは、13年ぶりだそうです。
  せっかく出始めた蛍ですが、雨が多いとちょっとかわいそうですね。

◆ G7記念局 
8J4G7S  <2023/5/19>  
  G7広島サミットの開催に合わせ、現在、JARL中国地方本部は、8J4G7S 「G7広島サミット特別記念局」を運用中です。
  広島県支部が中心になり、4月1日から中国地方の5県を持ち回りで運用する予定でしたが、中国地方本部の事務作業の遅れから、5月13日からのスタートとなりました。岡山県支部長としては、岡山県内での運用ができなくなったことが残念であり、大変申し訳なく思っております。

        【運用スケジュール】
    5月13日(土)~5月14日(日) 山口県
    5月15日(月)~5月16日(火) 鳥取県
    5月17日(水)~5月21日(日) 広島県 <閉局>

  ※ 【結果】 3,787 QSOs (25エンティティー)
                   <2023/5/26 追記>


◇ 
美しい!  <2023/5/5> 


  連休中ばの5月3日(水) 11:20頃、自宅の窓掃除をほぼ終えて、ふと空を見ると美しい虹色の雲が出ていました。<ああ、彩雲だなー。> と思ったのですが、翌日のローカル新聞に「環水平アーク」との記事が掲載されていました。
  CQ誌の4・5月号に載っていた「大気光象」の記事を思い出し、読み返してみたところ、大変珍しいもの(5.1回/年)であることが分かりました。
  また、ネットで調べると、近畿から中国地方の各地で見られたようで、京都市では、「22度ハロ(日傘のような虹)」と同時に発生している写真が掲載されていました。(私の写真では、うっすらと白くあるような気がするのですが・・・。)
  普段ろくに掃除もしない私が、珍しく窓掃除をしたものだから、お天気の神様がご褒美をくれたのかしらん?

◆ Eスポシーズン  <2023/5/1>  
  そろそろEスポ(スポラディックE層)のシーズンです。VHF帯の愛好者の方にとっては、楽しい季節の到来ですねー!
  私が、初めてEスポを経験したのは、28MHz帯であったはずですが、それよりも印象が強かったのは、50MHz帯です。1976年当時、私はナショナル(現Panasonic)のポータブル機、RJX-601(AM&FM、出力3W。)を使っていました。太陽黒点数の最小期で、普段はシーンとしていて何も聞こえないのですが、ひとたびEスポが発生すると蜂の巣を突っついたような大騒ぎとなり、8エリアなどがガンガン入感し、1Wの出力でも簡単に交信できました。
  塩ビパイプと角材を利用して自作した、3エレのエクスパンデッド・クワッド(キュービカル・クワッドの形状で、1ループが2λあるもの。)が活躍しました。
  また、年代は忘れましたが、朝出勤途上のモービルで、144MHz帯FMで沖縄が入感して驚いたこともあります。
  このようにEスポは、「突発的に」発生するのが一番の楽しさです。5~9月、午前中と夕方のEスポ・タイムのワッチをお忘れありませんよーに!

◆ 大幅改正(その1)  <2023/4/20>  
  皆さんは、アマチュア無線の制度が一部改正されたことはご存じでしょうか? 3月22日付け官報で公布されたものですが、項目によっては、即日スタートのものと、9月25日施行のものがありますので注意が必要です。(下記の総務省HPリンク、P.15参照。)混乱を防ぐため、ここでは3月22日から可能になった主なものをいくつか取り上げることとします。
  まず、①家庭や学校でのアマチュア無線の交信体験制度(体験運用)ですが、これまでは年齢や人間関係(親子・先生と生徒など)の制限がありましたが、これらが撤廃されました。②アマチュア無線体験局(例:8J4Y**)は、廃止。③スクールコンタクト特別局(ARISS局、年齢制限あり。)も廃止されました。これら3つについて、今後は、有資格者が既に開設または構成員になっているアマチュア無線局を使って、有資格者の監督の下に体験運用が行えることになりました。ただし、有資格者の操作の範囲内で、連絡の設定・終了の通信操作は有資格者が行うほか、モールス符号による通信はできません。総務省は、「たまたま通りかかった方が、手続きなど必要なく誰にでもその場ですぐに、アマチュア無線の体験運用をしていただくことができる」(JARL NEWS 春号)としています。
  また、非常時や緊急時に、他人の依頼による通報を行うことができる事が明確化されました。
  さらに、遠隔操作においては、電波の送信地点(設置場所及び常置場所に限る。)と、無線設備の操作を行う地点のいずれもが、免許人が所有または管理する自宅地内やマンション等の自室内などで、適正な監督が行われているものに限り、遠隔操作に含まれないことになりました。
  まだまだありますが、詳しくは、JARL NEWS 春号や総務省HPでご確認いただければと思います。9月施行のものでは、免許制度が簡素・合理化されるなど、大きく変わりますのでご注意ください。

  総務省のホームページは、こちら。 ↓
   000860053.pdf (soumu.go.jp)
   
000860054.pdf (soumu.go.jp)

  これまでアマチュア無線の魅力を一般の方に知っていただこうとしても、マイクを握って話をさせてあげることができず、もどかしさを感じていましたが、これが可能になります。
  とはいえ我々アマチュア無線「有資格者」は、これまで以上に改正内容を理解し、法令に沿った運用・指導を行える事が求められます。
  皆さん、がんばりましょう!!

 ※ CQ ham radio 5月号にも関連記事があります。
               <2023/4/27 追記>

◆   <2023/4/10>  
  日本人にとって、桜は特別な花だと感じるのは私だけではないでしょう。今年の桜前線は、今までにないスピードで日本列島を北上したようです。統計データによれば、桜の開花は地球温暖化の影響で、1990年代に比べ2週間ほど早くなっていて、以前は入学式のころ咲いていたのが、今は卒業式のころになっているそうです。これは、私の感覚とも一致します。

  桜といえば、私は思い出すQSOがあります。
  1985年4月のある日の夜、21MHz帯SSBをワッチしていたところ、8J1RLを見つけました。言わずと知れた南極昭和基地です。あまりパイルにもなっておらず、幸運にもすぐにピックアップしてもらえました。
  ちょうどその日は、私の誕生日だったので 「実は、今日は私の誕生日なんです。」 と言うと「おめでとうございます。南極大陸からお祝いします!」 と言ってもらえました。長い間国を離れての越冬生活は大変だろうと思った私は、「今、日本は桜が満開ですよ!」 と言ったところ、相手の方は、「外はブリザードが吹いています!」 と言われました。 <地球は広いなぁ。> と感じました。
  後日、コウテイペンギンの写真が付いたQSLカードが届き、私にとって思い出のQSOとなりました。
             
  現在、8J1RLのアマチュア無線設備は、FT8を含め充実したものとなっており、コンディションの上昇とも相まって、QSOしやすくなっています。聞こえたら、ぜひコールしてみてください。
  
◆ じぇじぇじぇー!  <2023/4/2>  
  明日から、あの人気の朝ドラ「あまちゃん」が、10年ぶりに放送波としてNHK BS4K & BSプレミアムで始まります。「どーして再放送されないのか!」とご立腹であった家内も納得でしょう。
  10年前、今度海女さんが主人公の朝ドラが始まると聞いて、私は <若い海女が、数々の試練を乗り越えながら成長していくストーリー(まるで「おしん」の世界)・・・。> を想像していて興味がわかず、視始めたのは第3週からでした。
  能年玲奈(かなりの珍名さん。現、のん)さん演じるあまちゃんこと天野アキが、同級生で後に親友となる足立ユイ(橋本愛さん)の自宅を初めて訪れる回でした。白い邸宅と、広い庭にある小便小僧のおしっこは、チョロチョロではなく ドドドドドッ! と直径40mmくらいのパイプから放出されています。その後もコミカルなシーンが続き、 <これはパロディーかぁ!> と思い、視続けることになりました。

  ここで、当時CQ誌の「読者の声」に掲載された私の投稿を一つ。
  「ある日、家内が友だちとの電話で『昨日は2アマ、今日は3アマ』と言っていました。後で何のことかと聞くと、一日にあまちゃんを視た回数で、BSなどの再放送を含めて『4アマ』が最上級だそうです!」

  ところで、この番組にアマチュア無線機が登場していることをご存じでしょうか? 先輩海女の阿部小百合(片桐はいりさん)が、有線放送を行うシーンの放送装置として TS-930 が使われていたのです! <おいおい、それじゃー拡声放送はムリ!> と思ったものです。 片桐さんは、VFOダイヤルをクルクル回しながら放送していた(これは本来の操作方法とは違うことは言うまでもありません。)のですが、「演じる」という点からすると <さすが俳優さんだなぁ。> と思いました。
  三つの世代が、それぞれの時代のアイドルを思い起こしながら楽しめる、他に例を見ない構成のこのドラマ、日曜日には、連続6回の放送もあるようです。私たち「アマちゃん」も楽しませていただきましょう!

  (注) 「じぇ!」は、岩手県久慈市小袖地区の方言で、その年の「流行語大賞」にもなった。驚きや感動した時に用いられ、それが大きいほど「じぇじぇじぇ!」のように、回数が増える。

  ※ ビデオ判定の結果、TS-930とはツマミの配置がやや異なるようです。TS-930改? <2023/4/30 追記>

◆ 古いの?  <2023/3/25>  
  3月20日(月) 19:30、NHK Eテレで、「沼にハマってきいてみた ~モールス符号沼 トンとツーで世界と交信」が放送されましたが、皆さんはご覧になられましたか?
  登場したのは、大分県に住む小学6年生の男の子。モールス符号に興味を持ったきっかけは、映画「タイタニック」で、船長が通信士に遭難通信を指示する場面にモールス符号が登場したことだそうです。
  私も大ヒットのこの映画を、女子高校生でいっぱいの映画館で観たのを思い出します。通信室の無線装置が、ピカピカでとても綺麗だったのが印象的でした。
  番組に登場したコウスケ君は、普段から好きで着ているという和服姿で登場。(まるで将棋の藤井聡太六冠!) 私としては、アマチュア無線が取り上げられるのは嬉しかったのですが、番組は、「モールスは古いもの」との観点(= コウスケ君は古いもの好き。)から制作されているのが少々気になりました。確かにCW(モールス)は、無線通信の初期のものではありますが、限られた符号でいかに伝えるかという点で、俳句にも通じるクールなものだと思うのですが、このあたりは表現するのがなかなか難しいんでしょうね。まあ、アマチュア無線がテレビに登場したということで、よしとしましょう!  -・・・-

  私が、アマチュア無線をテレビで初めて視たのは、民放の長寿番組「笑点」です。司会の三波伸介さんが、いろんなことに挑戦する「なんでもコーナー」にアマチュア無線が登場したのです。当時私は、小学6年生で、1971年頃だったと思います。舞台上に、男女二人のアマチュア無線家が登場し、振袖姿のYLさんがマイクを持ち、モービル局と交信するものでした。「お気を付けてご走行くださ~い!」という言葉をはっきりと覚えています。
  周波数帯はわかりませんが、当時は真空管のリグしかなく、それを車載していたのは、かなりの技術だと思います。
  ほかに覚えているのは、アーチェリーへの挑戦です。伸介さんが、約8m先の的に向かい、「こんなものは、横でもいいんだ。」と言いながら、弓を水平に構えて矢を射たところ、見事中心に当たり、本人もびっくり顔でした!
  私は、大学に入って無線部に入ろうとしたのですが、あいにく無線部はなく(後に、過去に消滅していたことを知った。)、入部したのがアーチェリー部でした。
  伸介さんは、いろんなことに挑戦していたのですが、私の記憶に残っているのは、この2つだけです。後に2つとも関わることになろうとは、思ってもみませんでした。それだけ興味があったということでしょうね!
  余談になりますが、アーチェリー部の3つ上の女子に、ナショナルチームの先輩(同郷)がいて、後にロサンゼルス・オリンピックに出場されました。まさかオリンピック選手と知り合いになるとは思ってもみませんでした!

◆ 粋なサービス  <2023/3/15>  
  先日、旅客機パイロットさんの粋なサービスが話題になりました。それも複数。何かというと、飛行コースの途中で、くるりと360度の旋回をしたのです。理由は、「乗客全員にオーロラを見せてあげたかったから」だそうです。乗客が喜んだのは、言うまでもありません。
  アマチュア無線家の皆さんなら、サイクル25が始まって、太陽活動が活発になっていることはご存じのことと思います。NICTの宇宙天気予報(JARL岡山県支部HPのトップページにリンクあり。)を見るとわかるとおり、太陽黒点数は150を超え、200に迫る勢いです。オーロラ出現の確率は高まります。北海道でも観測されたとのニュースもあります。
  実は、私も飛行機からオーロラを見たことがあります。ロンドンからの帰り、サンクトペテルブルクの南約500kmを飛行中、「只今、左側にオーロラが見えています。」との機長のアナウンスがあったので、左側のドアの窓から覗くと、遠くにぼんやりと黄緑色に光る雲のようなものが見えました。1990年代後半のサイクル23の立ち上がり時期でした。スチュワデス(キャビン・アテンダント)さんによれば、「あまり見られないんですよ。」とのことでラッキーでした! その後、もう一度見る機会に恵まれました。
  ただ、オーロラは、HF帯の電波伝播には障害になるため、私たちハムにとっては、よいのやら、悪いのやら・・・。
◇ がんばれー!  <2023/3/7>  
  本日午前、日本の新しい主力ロケットH3の初号機が、JAXA種子島宇宙センターから打ち上げられました。先端技術好きの私は、YouTube でJAXAのライブ中継を見ていました。
  定刻の10:37、ロケットは予定通り発射台を離れ、青空に昇って行きました。2分後、補助ロケットも順調に分離され、中継レポーターの二人は早くも「成功モード」。でも私は、<衛星の軌道投入が確認されるまでは、安心できないのになぁ。> と思いながら見守っていました。
  画面左上に速度、その右に高度が、リアルタイムで表示されています。私は、1段目の燃焼が終わり、2段目の燃焼が始まるタイミングでの速度の変化に注目して見ていました。5分経過、速度が時速約2万km(マッハ16)あたりで、<おや? どー見ても数字が下がっているようだけど・・・。> と目を疑っていると、やはりトラブル発生。その後、「指令破壊」が実施されたとのアナウンスがあり、がっかり・・・。
  せっかくここまで慎重に進めて来たのに残念です。関係者の気持ちはいかばかりでしょうか。搭載されていた地球観測衛星「だいち3号」も失われてしまいました。
  やはり新しい機体には、予測できない魔物が潜んでいるようです。私の車なんて、2年に満たない間に、3回もリコールがありましたものね。(関係ないか?) 
  JAXAや関係者の皆さんには、これにめげずがんばっていただきたいと思います。

◆ 雛祭り  <2023/3/5>  
  3月3日は、桃の節句、雛祭りです。この日開催された「第20回 JLRS 3・3 雛コンテスト」に、初めて参加しました。7MHz(SSB)で、ほんの1時間あまりの参加でしたが、結論から言うと、「なんか楽しい♥!」でした。で、その訳を考えてみました。
  まず、参加しているOM各局が、紳士的に振舞っていることです。女性相手にカッコよく見せたい気持ちは、男としてよーくわかります!
  また、呼ばれる側でRUNしているYL局の運用が、個性的であることです。他のコンテストの運用では、特にOM局においては、コンテスト=競技であり、「勝負の世界」です。テキパキ、簡潔なオペレートを行っていますが、雛コンテストのYL局にあっては、QSOそのものを楽しんでいるように感じます。
  そして、<YL局へのパイルに加わるなんて、ミーハーだ!>と思っている「なんちゃって硬派」の私にとっては、堂々とコールできるワケです。そして、相手局に合わせて <どーすればピックアップしてもらえるか?> テクニックを磨くのも面白いです。
  でも、こんなに楽しいコンテストに、なぜこれまで参加したことがなかったのか? それはひとえに平日開催であるがゆえだと思います。端午の節句の5月5日が、「子どもの日」で休日なのだから、3月3日も「女の子の日」として休日にしてもいいのではないでしょうか? 男女同権、バンザイ!!
◆ 無線の虫が・・・  <2023/3/2>  
  近年、ひところに比べ新しいリグの発売が多くなっているように感じるのは、私だけでしょうか? 3月6日は、「啓蟄(けいちつ)」ですが、私の中の「無線の虫」も動き出しているようです。
  でも気になるニュースもあります。いろんな物の値段が上がっていますが、メーカーによっては小売価格の改定(値上げ)がアナウンスされています。買い替えを考えている方は、このタイミングを逃されませんように!

◆   <2023/2/22>  
   今日、2月22日は、「猫の日」です。 (「世界猫の日」は、8月8日。) 皆さんは、猫を飼われていますか? 我が家には、黒猫(メス、13歳)と黒白八割れ(オス、5歳)の2匹がいます。
  2010年夏、鷲羽山スカイラインに移動運用に行った時のこと、休憩中に景色を眺めていると、フェンスの向こう側(約5mか?)の茂みの中から、ミーミーという子猫の鳴き声が聞こえてきました。分け入って探しましたが、見つかりません。以後、休憩ごとに探すこと3度目、「これで最後だからなー。」と言ったところ、ミー! ミー! と懸命な鳴き声。どうやら人の声に反応するようです。それで、声をかけながら探すと、フェンス際に、目が大きな、しっぽの長い黒猫が1匹いました。やっと目が開いたばかりのようです。<よしよし、助けてやるからなぁー。> すぐに家に連れて帰りました。
  とりあえず、愛犬の掛りつけの獣医さんに連れて行ったところ、特に問題はなく、猫用の粉ミルクをもらって帰りました。
  問題は、家内です。もっとも、連れて帰った時点で、育てる決心はしていましたが・・・反応が気になります。
  帰宅した家内に恐るおそる見せると、「ワァァァーッ! 私、猫飼いたかったんよー!」と大喜びしてもらえました。<やーれやれ!> 家内から「ミニョン(フランス語で『小さい』の意味)」の名前をもらいました。その夜は雨になり、まさに危機一髪でした。
  それからは、家内が昼休みに帰宅してミルクを与えるなど1ヶ月半、子猫育てが続きました。目に涙を溜めて哺乳瓶を吸う様子は可愛らしかったです。動物はだんだん大きくなるものと思っていましたが、ある日急に眼球が大きくなるといった具合に、グッ、グッ、と成長することに、この時気づきました。
  最初195gだった体重も、今は4kgを超えました。子猫の時は、ヒゲの部分がブツブツと黒く、口が裂けていて、まるで悪魔のようでしたが、成長すると、目が大きくてしっぽの長い美猫になりました。きちんとそろえた足に、しっぽをくるりと巻いて座る姿は、とても美しいです。私は、自分では絶対に黒猫は選ばないと思いますが、ビロードのような毛並みと美しいシルエットに、<黒猫ってきれいだなぁ。>と思いました。
  出会いのきっかけが無線であったためか、スキあらばシャックに入り込もうとします。今も膝の上に乗っています!

  もう1匹のチャーリーは、2018年1月、捨てられたのか、突然我が家の周りに現れた野良猫です。寒い中かわいそうに思い、二人で飼ってやろうと決めた1週間後、首に骨まで達する大怪我をしていました。1ヶ月以上、毎日動物病院に通うことになったヤンチャ・ボーイで、スキあらば脱走を試みます。タキシードのようなフォーマルウェアに顎髭がチャームポイントです。

  ちなみに、ベトナムでは、今年は猫年だそうです!

◆ こんなことって!  <2023/ 2/ 10>  
  先日、JARL経由で届いた約200枚のQSLカードをPCログに入力していたときのことです。
  最後から2枚目にさしかかった時、<ン?>、「7MHz, 3エレ八木(BERSA Beam)」の記載にピンときました。<もしや?>と思って確認すると、2エリア、静岡県島田市の局でした。島田市の局と交信したのは記憶にもありました。さらに確認・・・。(確認方法については、ご想像にお任せします。)
  なんと! あのブラタモリの局でした!!!
  こんなことってあるんですね!

  P.S. リグも素晴らしかったデス!

◆ 気になるぅ~!  <2023/ 1/27>  
  テレビを見ていて、画面に映り込んだアマチュア無線用のアンテナに、番組とは関係なく目が行ってしまう経験は、皆様もおありかと思います。そんなことが、1月14日(土)放送のNHK「ブラタモリ」でありました。
  テーマは、「大井川」だったのですが、土手へ出る交差点角に素晴らしいアンテナ設備があったのです。㈱工人舎のKA1-406 (7~50MHz帯、7バンド・5エレ)を載せたクランク・アップ・タワーです! 大河川沿いで伏流水も大量にあるため、アースもばっちり。電波の飛びは抜群のハズです!
  ご承知のとおり、タモリさんは、芸能人ハムとして有名です。過去に放送された同番組でも、展示保存されている青函連絡船の通信室で、CWで自身のコールサインを打ったこともあります。
  当日のタモリさんの心の中を覗いたとすれば、「すごいアンテナだなぁ~!」ではなかったでしょうか?
  はたして、私はこの局とQSOしているのかなぁ?

◆ 4周達成!  <2023/ 1/25 >  
  皆さんは、QSOパーティに参加されましたでしょうか?
  私は、7/430MHz帯で参加し、めでたく「連続4周(48回)」を達成することができました!
  2021年からルールが改定され、それまで1月2~3日であった開催期間が、1月2~7日の6日間に延長になりました。これでかなり精神的に楽になったのは、私だけではないでしょう。
  思い返せば、風邪をひいて熱がある中、何とか20局と交信したり、HF帯のコンディションが悪く、144/430MHz帯運用のため(我が家は、ロケーションが悪い。)大慌てで残雪の残る中、近くの山に移動したりと、いろいろありました。
  今年は、34QSOでしたが、相手局から「40年ぶりのQSOですね!」と言われました。
  いろんなことを思い出した、今年のQSOパーティです。

◇ かかってしまった! <2023/ 1/24>  
  新年早々、新型コロナウイルス感染症にかかってしまいました。
  父親が、デイサービス施設で感染し、そして、自宅で介護している私に移ったようです。症状が出る3日前から感染するので厄介です。
  日頃から、マスクと手洗い、そして、生活必需品の買い物以外は外出を控えるなど、気を付けていたにもかかわらず、裏口から入られた形です。
  私は、抗原検査キット(陽性なら数分で結果が出る。1セット2000円。)による確認では、症状(喉のいがらっぽさ)が出た翌日は陰性でしたが、さらに2日後には陽性になりました。幸いワクチン(モデルナ4回、ファイザー1回)を接種していたため、微熱が数日続いた程度でした。
  家内への感染を避けるため、自宅での生活空間を分離し、トイレや風呂場などの共用部分は使用時間をずらすとともに、消毒に努め、事なきを得ました。やれやれです。

  ところで、ずっと不思議に思っていたのですが、外国では「COVID-19」と呼ばれているのに、日本では「新型コロナウイルス感染症」とマスコミなどでは報じられています。調べてみたところ日本では「正式名称が発表される前に、国の法律で『新型コロナウイルス感染症』と定められたから」だそうです。

◆ 2023新春のごあいさつ  <2023/ 1/ 1>  
  新年、あけましておめでとうございます。
  新型コロナウイルス感染症(COVID-19 )への対策を取りながらの生活も、はや3年になりますが、岡山県での第8波は、第7波のピークに迫りつつあります。
  先の見通せない状況での新年のスタートではありますが、今年こそ感染対策に配慮しつつ、イベントの開催につなげて行ければと思っております。
  昨年は、月探査への新たな取り組みや、核融合反応においても大きな前進が見られました。新型コロナウイルス感染症についても、必ずや突破口が見つかるものと信じております。
  ところで、今年は卯年ですが、皆様はウサギを飼われたことはおありでしょうか? 私は、小学1年生のとき、白ウサギをつがいで飼っていました。毎日、餌であるタンポポを近所の田んぼの畦道から取ってくるのが私の役割でした。そして生まれた、赤い目の小さな白ウサギは、本当に可愛かったのを覚えています。
  ウサギのように、コロナ禍をピョンと飛び越えて行ければと思います。

◆ イルミネーション  <2022/12/16 >  
  この季節、まちのあちこちでクリスマス・イルミネーションが輝き始めます。私も18年前から自宅に飾っています。
  2004年、私は、ホームセンターでブルーLEDのイルミネーションを見つけ、その青い光の美しさに惹かれ、思わず購入しました。そして、アンテナ・タワー(地上高20m)のトップから逆V字形に張ったところ、ご近所から大反響でした。
  以来、毎年1本ずつ増やし、6本になりました。この季節になるとこのイルミネーションを見るため、帰宅時にわざわざ回り道して帰るという女性の声(複数)も届くようになりました。
  しかし、ここ3年は、仕事が忙しかったり、入院したりで中断していたのですが、体調も回復したのと、毎年庭木の剪定に来ていただいている植木屋さんから、「娘が、通勤途中に楽しみにしている。」と聞き、再開することにしました。
  久々の青い光、美しいです!

  ところで、DXとのQSOでの注意をひとつ。
  ついつい「メリー・クリスマス!」と言いたくなるのですが、「相手局がイスラム圏である場合は、言ってはいけないよ。」と先輩ハムから教えられました。
  八百万(やおよろず)の神を敬う国民性の日本人としては、どの神様もありがたい存在なのですが、一つの神様を信じている人々もいることを忘れてはなりません。アマチュア無線には国際感覚が大切です!

◆ 飛行機  <2022/12/7>  
  皆さんは、NHKの連続テレビ小説「舞いあがれ!」をご覧でしょうか? 飛行機好きの私としては、航空(大)学校でのフライト訓練が始まって、興味をもって視ています。
  アマチュア無線家としては、やはり管制官との無線交信のシーンが気になります。セリフとしてのやりとりですが、ついつい「完全コピー」を目指すのは、無線家のサガゆえでしょうか? また、小型機であっても最近は、操縦桿ではなく、片手で操作する「サイド・スティック方式」になっているのは、発見でした! スティックの上面のサム・スイッチの中に、「PTT」と表示された赤色のボタンを見つけて、内心ニンマリしました。

  ところで皆さんは、珍しい飛行機をご覧になったことは、おありでしょうか?
  中学1年生のとき、学校からの帰り、自宅まであと50mのところで、ジェット機のエンジン音が聞こえてきました。でもそれは、いつもの「ゴォォー」というのではなく、「ビィィーン」というような甲高い音でした。見上げると、自宅の裏山の上空をデルタ翼の旅客機が西方向に飛んでいました。少し前方のやや高い高度を小型のジェット機も、併走するように飛んでいます。なんと、コンコルドです! この時代、三角翼の旅客機といえば、コンコルドしかありません。(後にソ連のTU-144が登場。)
  その日のTVニュースで、コンコルドが南回り(中東経由)で帰って行ったと報じられたのを覚えています。改めてネットで調べたところ、1972年6月12~15日に、開発中のデモフライトで初来日したとのことでした。(当時は、東西冷戦のさなかで、ソビエト連邦(現ロシア)のシベリア上空を飛行できず、日本からヨーロッパへは、中東(南回り)かアラスカのアンカレッジ(北回り)を経由するしかありませんでした。)
  そして近年、もっととんでもないものを目撃してしまいました。
  秋の収穫を終えて農機具の片付けをしていると、小型機のエンジン音が聞こえてきました。見上げると、真上を南東から北西方向へ、1機の小型機が通過して行くところでした。小型機ならこれまでにもたくさん見ていますが、問題はそのシルエットです。 主翼や水平尾翼の先端、主翼と胴体の付け根が丸い曲線になっているのです。こんな美しい小型機は、私は「零戦」しか知りません! でも零戦は、もう70年以上も前のものです。現在、日本の空を飛んでいるはずがありません。
  悶々と2週間が過ぎたとき、ふと思いついて「零戦_2017年11月11日」とネットに打ち込んだところ・・・ありました! その日、笠岡市で開催されていた「空と大地のカーニバル2017」のデモフライトにやって来ていたのです。本物です! (動画あり)
  調べると、千葉県幕張の浜で開催された「エアレース」のデモフライトのため、アメリカから里帰りしており、全国を回っていたのです。
  でもちょっと気になることもありました。高松空港方向からやって来たと思われるのですが、笠岡へ向かうなら、我が家の上空ではなくもっと西を通過するはずです。
  これは、私の推測なのですが、戦時中零戦は、現在の三菱自動車工業㈱水島製作所でも製作されていました。そのため、まさに里帰りのためにわざわざ水島上空を経由したものと思われます。そう考えると、飛行コースがピタリと一致します!
  我が家の上空には、いろんなものがやって来るようです。次は、どんな珍しいものが見られるか楽しみです!

◆ まだ使える!  <2022/12/1>
  今日、2022年12月1日からは、2007年11月30日以前に製造された無線機は使用できなくなる・・・はずでした。
  これは国際電気通信連合(ITU)の無線通信規則(RR)で定める、スプリアス発射(必要周波数帯の外側への電波の発射)の強度の許容値が改正されたのにともない、日本の電波法も改正されたことによるものです。
  このため、旧スプリアス規格の無線機は、2022年11月30日までしか使用できないことになっていました。
  ただし、旧スプリアス規格の無線機を使い続ける方法は、いくつかあって、その一つがJARDによる「スプリアス確認保証」です。これは、JARDが旧スプリアス規格の無線機の測定を行い、新スプリアス規格を満たしている機種をリストとして公開しており、これに掲載されている無線機については、JARDの「スプリアス確認保証」を利用することで、引き続き使用できるというものです。私もこれを利用しています。 → スプリアス確認保証 | JARD
  ところが、です。新型コロナウイルス感染症の影響により、新スプリアス規格への移行に遅れが生じるとの懸念から、総務省は、旧スプリアス規定の無線機について、「当分の間」「令和4年12月1日以降、他の無線局の運用に妨害を与えない場合に限り使用することができる」とアナウンスしました。
  「当分の間」とは、いつまでだ!? と思われる方もおいでとは思いますが、文字通り、新たな通知があるまでの「当分の間」です。
  長年使って愛着のある無線機が使えなくなることから、「もうアマチュア無線や~めた!」と思っていた、そこのあなた、まだ大丈夫ですよ~! 「当分の間」愛機を使い続けて、ぜひ「スプリアス確認保証」を利用してください!

◆ メンテナンスは大切! <2022/11/28>
  今年、我が家のアンテナ・タワーは、建設して40年を迎えました。このタワーのおかげで、アマチュア無線を深く楽しむことができました。
  クリエート・デザイン㈱のKT20R(自立型、地上高20m)です。
  基礎コンクリートの打設を土木業者に依頼し、また、アンテナ設置をローカルに手伝ってもらったほかは、基礎掘削(人力で深さ2m)から組み立てまで、ほぼ一人で行いました。15mぐらいできると、ありがたいことに、地域の人たちが頼みもしないのにやって来て、タワーに登って手伝ってくれました。<私は、いい地域に住んでいるなあ。>と実感しました。
  専門が、土木工学であるプライド(?)もあり、垂直に立っているかどうか気になりました。完成後、トランシット(水平・垂直の角度を測定する光学機器)で確認したところ、下げ振り(重りを吊り下げた糸)だけに頼ったにもかかわらず、ほぼ垂直に立っており、ホットしました。
  クリエート・デザイン㈱のタワーは、亜鉛ドブ漬けメッキがされており、腐食に対する耐候性は優れています。しかしながら、沿岸部で重化学工業地域に隣接しているという、最も厳しい条件のため、経年変化による腐食には気を使い、10年に一度、亜鉛入り塗料(ROVAL)でメンテナンスを行ってきました。
  仕事が忙しくなったのと、股関節の痛みや腰痛でタワーに登れず、前回から20年が経過してしまいました。今年になって奇跡的に回復したため、先日ようやく塗装作業を行うことができました。
  で、驚いたのですが、斜めに取り付けられているブレス材に、最大で直径6mmの虫歯のような穴が、5箇所見つかりました。表面に現れているものだけなので、その3倍はあると考えられます。設計風速は、40m/秒で計算されており、安全率は、1.2程度あると思われることから、まだ余裕があるとは思います。(願望!)
  ブレス材は、パイプの両端を潰した所に穴があり、垂直アングルにボルト締めする構造になっています。両端は、完全に塞がっていないものも多く、そこから雨水が浸入して、内部から腐食が進んだようです。また、塗装時に下端が塞がるという弊害もあったのではないでしょうか? これは、全くの盲点でした。
  遅まきながら、全ての上端部をコーキング処理しました。同じ構造のタワーをお使いの方は、要注意です!
  自身の体同様、メンテナンスは大切ですね!

◆ 半導体不足 <2022/10/26> 
  最近、半導体不足のニュースをしばしば聞くようになりましたが、皆さんは影響を受けておられないでしょうか?
  私は、昨年マイカー購入の際、初めて遭遇しました。ディーラー曰く、「申し訳ありませんが、半導体不足でドライブレコーダーのリヤカメラは付けられません。」 <おやおや、ついに身近なところにも影響が出始めたかー。トホ。>仕方なく断念。
  次は、以前から購入を検討していたネットワーク・プレーヤー(インターネットからのダウンロードやサブスクリプションにより、CDプレーヤーより高音質の、いわゆるハイレゾで楽曲を聴くことができる再生装置。)、機種を絞って、<さて注文を・・・。>とネットを見たところ、まさにその日、「半導体不足のため、新規注文は受け付けを休止します。」の表示がありました。<ええー、またぁ~!>
  私たちが楽しんでいるアマチュア無線は、まさに半導体あっての趣味。気になる無線機は、早めに購入した方がいいかもしれませんね!

◆ 受付トラブル  <2022/10/7>  
  オール岡山コンテスト(9月11日開催)には、多くの皆様にご参加をいただき、ありがとうございました。内訳は、県内局 37局、県外局 162局、SWL 4局の合計 203局でした。
  なお、コンテストログの受付では、受付用メールアドレスのセキュリティの関係によると思われるトラブルが発生し、多くの皆様にご迷惑をおかけしました。大変申し訳ありませんでした。

  現在、コンテスト担当者により審査に入っております。結果がわかり次第、支部HPやJARL NEWS で発表しますので、今しばらくお待ちください。

◆ 調子にのってはいけない!  <2022/9/25>
  オール岡山コンテストの朝、<今回は、VHF以上部門にも参加しよう!>と、しまっておいたIC-7000Mを箱から取り出し、シャックにセット。久々に触るリグの操作方法を思い出すのに、しばしの時間を要しました。(←全くのドロナワじゃ~!)
  さて、操作は思い出したが、なぜかバンド内が静か。倉敷のV/UHF帯の利用人口が減ったとは言え、何も聞こえないのは、オカシイ。ID-31には、ちゃんと入感している・・・。あちこちつついてみての結論、<このリグは、壊れている!>
  ということで、コンテストは、悲しいスタートになりました。今年の夏は暑かった。保管場所の倉庫内の温度も尋常ではなかったハズ。ごめんね、IC-7000Mちゃん。
  なんとか気を取り直して、午後からのHF部門で再スタート。
  まず、ハイバンドからチェックするも、どのバンドも開けておらす、HFハイバンド部門もあきらめることになりました。(やれやれ。)
  ようやくいつもの7MHz帯 SSB でQRV。こちらは、太陽高度がまだ高いにもかかわらず、途切れる事なくコールしてもらえました。(各局、ありがとうございました!)
  1時間以上が経過したとき、<おや?>と思いました。いつもならそろそろしんどくなって小休止するのですが、全然平気!  <そーかぁ、以前はデスクワークだったけど、退職して、このところの草刈りなどの農作業で体力が付いたんだ!> 調子に乗った私は、コンディションがよかったこともあり、13:00~21:00まで食事時間などを除いて、休みなく運用を続けました。

  2日後、夕方の暑さが残る中、庭木の剪定で汗だくになり、熱中症気味になったので、シャワーを浴びようと脱衣所へ・・・気が付くと私は床に倒れていました。(ごくわずかな時間のようです。)冷水シャワーを40分浴び続けて、ようやく動けるようになりました。
  思えば私も63歳、年並みの体力になっており、やはりコンテストで体力を消耗していたようです。1年前には、心房細動(不整脈)のカテーテル手術も受けました。(1年間に2度の入院は、我ながらびっくりです!)長年使用してきたIC-7000Mの故障は、警告だったのかもしれません。調子に乗ることなく、何事も「ほどほどに」と思った出来事でした。皆様も、どーぞお気を付けください!

◆ 食わず嫌い? <2022/8/31>  
  オール岡山コンテスト(9月11日開催)が迫りました。
  ワールド・ワイドなコンテストを含め、毎週末にはどこかでコンテストが開催されています。主催者側としては、実施日を決めるのがひと苦労です。オール岡山コンテストのHF部門の開催時間が変則になっているのも、他のコンテストと重ならないように配慮しているためです。
  アマチュア無線を始めたばかりの高校生の頃、コンテストが始まると、参加していない私は、<うるさいなあ。>と思ったものです。
  ところが、大学時代、私の呼びかけがきっかけで復活した無線部(このあたりのことは、またいずれ。)で参加したオールJAコンテストをきっかけに、その面白さに目覚めました。無線部の部員は、電子や電気工学部の者が多く、まさにセミプロ。土木工学部の私は大いに学ぶところがありました。
  海に突き出した標高135mの山の上の公園に、市から占用許可を取って、モスグリーンの三角テント(私の発案で、ガムテープで周波数を表示。誰かが「軍隊のキャンプだね!」と言った。)や発電機を設置して、社団局部門に参加しました。
  ヘッドフォンを並列接続して、メインとサブオペレーターの2人体制としたところ、YLオペレーターの耳がとてもよく、他の部員とヘッドフォンを交換して、そのピックアップ能力に感心したものです。
  また、明け方低気圧の通過で風雨が強まり、左手にマイク、右手でテントのポールを押さえ、足元に侵入してくる雨水を避けるために中腰になりながらの運用は、今となってはいい思い出です。
  そんな経験からコンテストの面白さを知り、ワールド・ワイドなコンテストにもエントリーするようになりました。(DX QSOの度胸を付けるには、これが一番!)
  まだコンテストに参加されたことがない方は、一度体験してみてください。食わず嫌いなだけかもしれませんよ!
  なお、コンテストでのRS(T)レポートは、全て「59(9)」が慣例です。最初は、違和感があるかもしれませんが、あしからず!
◆ 見えてる? 見えてない? <2022/8/26> 
  昨夜NHK-Eテレで放送された「古カフェ系 ハルさんの休日」に、近所のカフェが登場しました。(7月28日~7月31日、現地ロケ。)
  番組最初の方で、倉敷市から「倉敷風景百選」に選ばれている「宇野津の棚田」が映し出されました。目を凝らすと、オレンジ屋根の向こうに、私のタワーとアンテナが、何とか見えていました。(本人でなければ、わからないレベル。)
  また、番組中頃には、もう少しアップのカットがあり、こちらでははっきりと確認できました!(やはり本人でないとわからないかも?)
  この風景、ドラマ「白い巨塔」や「報道ステーション」にも登場しています。一見棚田とコンビナートは、相容れないものと捉えられがちですが、普段はコンビナートに働きに行き、休日は田んぼを耕すというように、持ちつ持たれつの関係にあります。
  2007年8月号の写真雑誌「日本カメラ」で金賞に選ばれてから、プロ・アマを問わず、多くの写真愛好家が訪れるようになりました。私もQSLカードに使用しています。
  もちろんメインのカフェも、暖かい雰囲気の番組となっていました。「NHKプラス」で見られますよ!(決してNHKの回し者ではありません。あしからず!)

◆ 小学生は、オソロシイ ! <2022/8/24>  
  先日、公民館で、小学4~6年生を対象とした、AMラジオの製作講座の講師を、ボランティアで行いました。また、ベテラン・ハムの方3人にも、サポーター役として入っていただきました。
  順調に製作は進み、1時間半もすると完成する子どもも出てきました。電池を入れて、いざ、スイッチON.! 鳴ったなった! ・・・と、ここまでは、いつもと変わらぬ展開。「せんせー、ならないんだけどー。」 <どれどれ。> 
・・・これも、いつものこと。
  だが、その後の展開はいつもとちがった! 参加者11人中、不具合のラジオが、2台、3台・・・。<おや? いつもより多いぞ。> さらに、5台、6台。・・・・・最終的には、8台に! <これはおかしい!> 
  パーツの配置や、IC、トランジスタの脚の向き、配線をにらめっこするも、ちゃんとできているように見える・・・ハンダの付け直しをやってもダメ。こーなると、マンパワー不足で、どうにもならない。残念ながら時間切れとなり、不具合の8台は、私が持ち帰って修理することになりました。
  夜、1台、2台と見ていくも、うんともすんとも言わない。そこで1台目について、板に木ネジで取り付けられているプリント基板を、そっくり新品で作り直して取り付けると、鳴ったぁ~! でも、原因が???
  3台目のプリント基板を取り外して、何気なく裏返して見たその瞬間、驚愕の事実が判明した! なんと、基板の裏側で曲げられたパーツの脚が、切断されることなくそのままになっていたのだ! これじゃーショートして動作しないのはあたり前! まさかと思って1台目の取り外した基板を裏返してみると、びっしりと脚、脚、脚・・・。結局、全ての原因は、これでした!
  自作の組立手順書にも「脚を切るように」書いているし、説明したはずなのですが、伝わっていなかったもよう。10年も製作教室をやっていて初めてのこと。ベテラン・ハムが見事に落とし穴にはまった出来事でした。
  恐るべし小学生!!


◆ 1st QSOは、なんと!! <2022/7/24> 
  先日、アンテナを新調しました。奮発して、14~50MHz、5エレ八木です。
  まずは、慣熟のためワッチから始め、ひと通り全てのバンドをチェックした後、開けていそうな21MHz帯 SSB で ON AIR することにしました。
  A7(カタール)を見つけて数回コールするも、すぐにビームをヨーロッパに向けてしまったので、断念。
  ほかにいないかとVFOを回していると、URのCQを発見。まさかのウクライナです! 1局のQSOが終わるのを待ってコール。ピックアップしてもらえました。QSOの内容は、シグナル・レポート、ハンドル・ネーム、QTH。例によって、お互い「戦争」は口にしません。
  ショートQSOでしたが、<相手局は、一体どんな気持ちで電波を出しているのだろうか?>と、思いを巡らせずにはいられませんでした。
  そういえば、湾岸戦争が始まる直前に、なぜか9K(クウェート)の局とたて続けにQSOしたのを思い出しました。何か意味あってQRVしていたように思えてなりません。
  ちなみに、以前のキュービカルクワッド(5バンド、4エレ)での1st QSO は、私のCQに対するYA(アフガニスタン)の日本人からのコールでした。
  アンテナ新調に関連して、いろんなことを思い出しました。

◆ ハムの集い岡山2022 <2022/7/1> 
  7月31日(日)に開催を予定しておりました「ハムの集い2022」について、支部役員で協議した結果、岡山県内の新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が、昨年8月の第6波に比べ、多い状況が続いていることなどから、参加者の健康と安全のため中止させて頂くことになりました。
  楽しみにされていた皆様には、大変申し訳ありませんが、ご理解のほどよろしくお願いします。
  昨日のマスコミ報道では、新規感染者数が増加に転じたとも伝えられておりますので、皆様どうぞご用心ください。
 
  ※ 新型コロナウイルス感染者状況について(目次) - 岡山県ホームページ(新型コロナウイルス感染症対策室) (pref.okayama.jp)

◆ Eスポの季節 <2022/6/22>
  6月に入って、AMラジオでNHK-R1(第1放送)を聴いていると、「ジュルジュルジュルー」と混変調のような音がするようになりました。最初は、ラジオの故障を疑ったのですが、<待てよ。もしかするとEスポ?> と思ってNICT(国立研究開発法人 情報通信研究機構)のHPで「宇宙天気予報」(JARL岡山県支部HPにリンクがあります。)を確認すると、やはり!「レベル3」が表示されていました。そーして注意していると、この「ジュルジュル」は、午前中や夕方に聞こえます。まさにEスポの仕業です。
  Eスポと言えば、経験上VHF帯など高い周波数帯しか頭になかったので、意表を突かれた感じです。TVが地デジに変わる以前、「現在、気象現象(一般向けには、この表現がわかりやすかったらしい。)により、一部地域で画像が乱れています。」というテロップが出ていたのも今は昔、懐かしいです。これを見ると<アマチュア無線家は、大喜びしているだろうなぁ。>と思ったものです。
  昨日のNHK NEWS 9で、そのNICTが取り上げられていました。太陽活動の活発化により、スマホやGPSに障害が発生する可能性があるとの内容でした。
  我々アマチュア無線家だけでなく、社会生活にも影響が出るようになったとは、時代の変化を感じずにはいられません!

 【訂正】
  AMラジオへのEスポの影響を書きましたが、その後10年間使用した液晶テレビを買い換えたあと、混入がなくなっていることに気付きました。中波帯への混入を怪しんでいましたが、どうやらインターネット機能を持ったTVが原因だったようです。  <2024/1/13 追記>

◆ 開局記念日 <2022/06/01> 
  みなさまそれぞれ、開局した日の思い出はお持ちだと思います。
  私の開局は、1975年6月1日、高校1年生の時でした。両親に買ってもらったトリオ(まだKENWOODでも、JVC KENWOODでもなかった!)  TS-520X(ファイナルだけが真空管で、出力10Wの当時人気のリグ。)に、5mH ダイポール・アンテナで、21MHz帯 SSB でCQを出しました。(どーしても自分からCQが出したかった!)
  すぐにコールしてくださったのは、群馬県富岡市の方でした。年齢的にも私と近かったと思います。当時のログ・ブックの備考欄には、「first QSOで、あがってしまって夢中であった。」との記載があります。
  <遠い群馬県と、こんなにはっきりと交信できるんだ!> と驚いたものです。でもそれは、アマチュア無線では、ほんのすぐそこ、庭先程度の距離であることは、海外交信をするようになって知ることになります。
  私にとって不運であったのは、ちょうどサイクル20の最後に当たり、私の設備では、夏場を除いてはノイズばかりをワッチする日々が続いたことです。当時、太陽黒点数の周期などコンディションの変化に関する知識はなく、ダイヤルを回しては落胆の日々でした。
  でもこの経験が、<これより悪いコンディションはない!> と、自身に粘り強さと根気を与えてくれました。
  開局当日が、「電波の日」「写真の日」という、私の2大趣味の記念日であることを、後に知りました。
  以来、アクティビティーの変化はありましたが、DXやコンテストなどを47年間、細く長く楽しんできた、極々一般的なアマチュア無線家であると思っています。
  みなさま、これからもどうぞよろしくお願いします。 m(_ _)m


◆ この頃思うこと <2022/05/13> 
   この頃、あるQSOをよく思い出します。
   それは湾岸戦争(1991年1月17日開戦)が始まって間もない、ある冬の夜のことでした。私は、21MHz帯SSBでCQを出していました。すると「こちらはJA5***・・・」とコールがありました。<四国の局だな。>と思ってQSOに入ると、「シンガポール沖を航行中のタンカーです。」とのことで驚きました。
  「昨年のクリスマスに水島港を出航し、ペルシャ湾に向かいました。20万トンのタンカーですが、原油を10万トンだけ積んで、開戦直前にペルシャ湾を出て、日本に向けて航行中です。」とのことでした。
  これが何を意味しているかというと、戦争が始まれば原油の輸入がままなくなるため、急いで産油国に向かい、時間の許す範囲で原油を積み込み、命からがらペルシャ湾を脱出して来た・・・ということです。
  それに対して私は、一言「お疲れさまですー!」と言っただけで、お互い戦争のことについては一切触れず、あとは現在の気温だとか船内の生活のことを話しました。
  香川県在住の方で、「瀬戸大橋を渡って、水島港に行きました。」と言われたので、「私のQTHは、水島港のすぐ東ですよ!」と伝えました。今度は、相手が驚く番でした!
  「電波の上で、政治・宗教・戦争について語ることはタブーである。」と、先輩ハムから聞かされていました。それは、趣味の世界に、それらを持ち込むことの危険性をよく知っているからです。

  アマチュア無線が「キング・オブ・ホビー(趣味の王様)」と言われる所以は、電波には国境はなく、人種、性別、年齢、社会的地位などに関係なく、マイクに向かうことで対等な立場で語り合うことができるからだと思います。
  アマチュア無線は、平和でなければ楽しむことができません。世界が平和であることを願ってやみません!


◆ JR3JJE 堀江健一さん Now  
              <2022/05/08>
   ヨットマンで海洋冒険家の堀江謙一さんJR3JJE (83歳)が、現在、最高齢での単独無寄港による太平洋横断に挑戦していることは、皆様もご存知のことと思います。
  先日、NHKラジオに衛星携帯電話で太平洋上から生出演されていました。衛星経由にも関わらず、タイムラグが感じられないスタジオとのやり取りは、無線家としては、<使用機材は、低軌道衛星のイリジウムか?> と、技術面が気になりました。
  確か、瀬戸大橋開通20周年記念式典(2008年)だったと思うのですが、会場となったせとうち児島ホテルの入口で、ご講演に来られていた堀江さんとすれ違いました。<元気な小柄な方だなぁ。> との印象が残っています。
  ラジオでも言われていまいたが、航海中はアマチュア無線での交信をされているとのことで、皆さんも挑戦されてはいかがでしょうか?

 ※堀江さんの「サントリーマーメードⅢ号」は、6月4日
  無事紀伊水道のゴールラインに到着されました。
  最高齢での太平洋単独横断達成、おめでとうございま
  す!

◆ オール岡山コンテスト終わる <2021/09/12>
  みなさん、第34回オール岡山コンテストには、参加されましたでしょうか?
  私は、仕事から帰って、終了までの約2時間半、7MHz帯SSBにQRVしました。
  コンディションは、大きめの波があったものの、そこそこ良かったようで、96局(4エリアを除く全てのエリア)とQSOできました。
  ところで、早くも運用状況の写真とコメントが届き始めています。ぜひみなさんも「コロナ禍の中、こう戦った!」というスペシャルな投稿をお寄せください。 → 詳しくは、県支部HP規約をご覧ください。

◆ オール岡山コンテスト <2021/09/05>
  天候不順が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
  さて、第34回オール岡山コンテストが、9月12日(日)に迫りました。今回は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための緊急事態宣言等が、岡山県をはじめ全国に発令された中での開催となります。
  このため県支部では、参加者の皆様の健康と安全を第一に考え、「特別規約」を追加させていただきましたので、県支部HPでご確認をお願いします。
  コロナによる制約を規約の一つとしてポジティブにとらえ、ステイホームの日々の中、楽しんで参加していただければと思います。
  また、記念品も用意させていただきましたので、こちらもお楽しみに!!
  では、 GL IN OY TEST !


◆ オリ・パラ特別記念局8J4LOYMPIC <2021/05/26>
  8J4OLYMPICの岡山県内移動運用(5/9~5/25)にご参加頂いた皆様、運用お疲れ様でした。
  4エリアのトップバッターとして、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、どのような対策をすれば安全な運用ができるかを検討するため、スタートまでに少々時間がかかってしまいました。
  短期間ではありましたが、多くの方のご協力で無事運用を終わることができました。ありがとうございました。
「CQ ham radio」通巻900号記念 読者投稿 
                    <2021/05/20>
 
  原稿締切の3日前に気づいて、大慌てで投稿しましたが、幸運にも採用してもらえました。
  文中にも書きましたが、1988年の8J4XPO(瀬戸大橋博'88・岡山 特別記念局)は、私にとってアマチュア無線のターニングポイントでした。
  当時いっしょに8J4XPOに携わったみなさん、お元気でしょうか? ぜひ昔話をしてみたいものです!
              
  ちなみに、投稿者7M4AOE(ex JA4QQJ)藤田さんの実家は、我が家から200mほどのところです!(世間は狭い!)中学生の頃、油絵の指導をしてもらってましたが、アマチュア無線については何一つ話題に出なかったのが、今となっては不思議です。




◆ 第74回 QSOパーティ  <2021/01/23>   
  皆様、QSOパーティには参加されましたでしょうか?
  私は、毎年参加していて、今年で46回目になります。今年は体力的に不安があったのですが、1月3日と1月5日に、7MHz SSBで1時間30分ずつQRVし、59局とQSOすることができました。
  今年のQSOパーティは、これまで2日間の開催だったものが、6日間に期間が拡張されました。平日は参加局が少ないのでは?と思ったのですが、7MHz帯に関しては、特にちがいは感じられませんでした。たまたまなのかもしれませんが、5日には、岡山県内の皆さんと、これまでに比べて多くQSOできたように感じました。
  コロナ禍の中で始まった2021年ですが、アマチュア無線を上手に息抜きに活用していきたいものです。


 
◆ 新春のごあいさつ  <2021/01/01>      
  皆様、2021年、あけましておめでとうございます。
  寒さの厳しいお正月となり、地域によっては大雪となっているようですが、新年をいかがお迎えでしょうか?
  昨年から、世界的な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、様々なイベントの開催が困難となっています。そうした中にあってアマチュア無線は、比較的影響を受けないで楽しめる趣味だと思います。皆様のお知恵をいただきながら、ウィズ・コロナの時代に向けて「新しいハムライフ」に取り組んで参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
  私事になりますが、昨年11月、肺癌が見つかり、ロボットによる手術を受けました。これまで大きな病気をしたこともなかったので、まさに晴天の霹靂でした。コロナ禍といい、人生何が起こるかわかりません。これからは、一日いちにちを大切にしていきたいと思います。
  会員の皆様の中には、病気と戦っておられる方もおありかと思います。そうした方にとって、アマチュア無線が少しでも心のよりどころになればと思います。
  本年もどうぞよろしくお願いします。

                        JARL岡山県支部長
                        JH4LPY 梶田英司



 
JARL岡山県支部