岡山県・新見市総合防災訓練
2023年11月19日(日)
新見市立新見南中学校


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   今年の岡山県・新見市総合防災訓練は、岡山県と新見市の合同開催として、新見市立新見南中学校のグラウンドと体育館を会場に、開催されました。
  これまでも展示参加はしていましたが、実動訓練シナリオへの参加としては、2012年以来です。また、制度改正で、アマチュア無線の資格を持たない人の「体験運用」が可能となったことから、体育館にJH4YRL(JARL中国地方本部局)を開設し、「公開運用&体験運用局」として運用しました。 
  なお、孤立集落を想定した通信訓練では、地域のJARL登録クラブ「真庭非常無線通信協議会」のみなさんにご協力をいただきました。    

         【訓練想定】
  午前10時、鳥取県西部を震源域とするマグニチュード7クラスの地震が発生し、県内では最大深度6強を観測、県北部では被害の発生が相次いだとの想定で行われました。

 


 


 ◆体験運用用GP
  今回の会場周辺は、高い山地に囲まれており、ロケーション的に厳しい状況であるため、体験運用には、回折波の利用が期待できる144MHz帯を使用することとしました。



 ◆ハプニング発生!
  GPの架設作業にかかったところ、ポールに固定するためのGP基部の部品がないことが発覚! しかし、このピンチを支部役員が機転をきかせ、ビニールひもで写真のように固定。
  災害現場では、想定外のことが発生します。GPを下から支えるのではなく、上からひもで吊るす方法があることを知っておけば、立ち木を利用することも可能になります。移動運用でも活用できます!

 

 ◆公開運用&体験運用
  体育館内に、中国地方本部局JH4YRLを開設。パネル展示を含めて、アマチュア無線をPRしました。
 


 ◆ヘリコプター
  関係機関のドローン2機、県防災ヘリ、県警ヘリ「わしゅう」、岡山市消防ヘリ「ももたろう」、陸上自衛隊ヘリ「UH-1」など4機による情報収集、人命救助訓練等が展開されました。
 


 ◆F2戦闘機
  航空自衛隊のF2戦闘機2機が、福岡県築城基地から飛来し、上空から写真撮影を実施。
 


 ◆孤立集落・情報収集訓練
  前半45分間の航空機訓練が終わってからが、私たちの出番。
  約4km離れた台地上集落の足見地区を孤立集落に見立て、指定避難所「足見ふれあいセンター」との間で、情報法収集訓練を実施しました。
  ここでトラブル発生。マグネット基台でルーフに取り付けたアンテナの同軸ケーブルが断線したもよう。
 


 ◆バックアップ!
  急遽、モービル機からハンディ機での交信に変更! わずか2分間でしたが、交信の状況は、会場内に拡声放送されました。
  何事も、バックアップは大切と感じました。
  また、モービルから降りて交信を行ったので、見学者にはかえってアピールできたのではないかとの支部役員の声がありました。
 


 ◆通信ルート
   これが、今回の通信ルートです。急峻な山地に囲まれた訓練会場は、これま
 でで一番ロケーション上の難しさがありました。特に、台地上のフラットな地形での
 電波の減衰が気になりましたが、事前のテストでは、RS59で全く問題ありません
 でした。(国土地理院地図を利用。縦断面図も作成できます。)
   通信先の選定には、新見市のハザードマップを参考にしました。

 

 


 ◆足見ふれあいセンター
  JARL登録クラブ「真庭非常無線通信協議会」の協力で、通信先である足見(たるみ)ふれあいセンターにスタンバイしていただきました。
 

◆同上メンバー
 真庭非常無線通信協議会
 右から
 JA4CYQ 代表・戸田光明さん
 JK4JCR 渡辺 明 さん   
 JO4MXN 湯浅 稔 さん
  
◆訓練に参加されたみなさん

        

後列左から   JA4CYQ 戸田光明  JI4VSH 内田正広  JH4TYE 平野耕平    
   JG4WOM 藤原勝美        
 前列左から  JA4CZM 坪井和真  JJ4GHB 内田晴美  JH4ROA 小林一昭    
   JR4KKI 小田裕章  JK4JCR 渡辺 明      
           
 写真外  JO4MXN 湯浅 稔  JE4SHL 佐藤健悟  JH4LPY 梶田英司    

 <敬称略>

 ※ ピンク色は、真庭非常無線通信協議会メンバー
※ 青色は、支部役員              

   
 
JARL岡山県支部