■令和4年1月8日(土)
東海総合通信局・JARL東海地方本部監査指導委員会における研修会を実施

 JARL東海地方本部監査指導委員会は、連携運用と併せ新たな取り組みの一環として電波法令や電波監視についての正しい知識と理解を深めるため、東海総合通信局の電波監視官に講演を依頼し、研修会を実施しました。

  • 開催日時 令和4年1月8日(土) 11:00〜12:00
  • 開催場所 静岡県浜松市 国民宿舎 奥浜名湖
         〒431-1305 静岡県浜松市北区細江町気賀1023-1
  • 講 師  総務省 東海総合通信局 電波監理部調査課 上席電波監視官 野口徹也様
  • 講演内容 東海総合通信局の不法無線局共同取締りについて
  • 主 催  JARL東海地方本部監査指導委員会
  • 受講者  JARL東海地方本部 役員、JARL静岡・岐阜・愛知・三重県支部監査指導委員長、その他(各県支部監査指導委員ほか)総勢23名

<受講者からのアンケート等の抜粋>
@今回の講演をお聞きして、皆さんがどのように感じられたか等、感想や意見

  • 総合通信局(以下総通)と警察との立ち位置がよく分かりました。言われてみれば当たり前ですが、職務権限の違いを分かりやすく解説され良く認識できました。
  • 不法運用局の取締りに対して、総通としてどう対処していくのか。実務の考え方等も解説され、理解を深めました。(取り締まり実行までの打合せが大変なことが良く分かりました)また、担当部署の人員削減等の厳しい現状で、本当に頑張っておられることに敬意を表したいと思います。
  • 監査指導業務遂行に対して、とても参考になる講演内容でした。
  • 不法運用局の電波受信は、呼出符号の送出がない限り見分けが出来ないので、判断する難しさを知った。
  • 趣味のアマチュア無線のために、一部の不法無線局の対応に大変な思いをされていることが改めて分かりました。やってもやっても無くならない不法行為については、我々もできる限り監視を続ける気持ちです。(違反者は、交通違反などと同じで安易に思われているのでしょうが……)。
  • 今回に限らず、続けて講演会をおこなっていただけると幸いです。
  • 現地での取り締まりの総通と警察・検察との業務分担とプロセスの複雑さやご苦労となどよく分かりました。また、JARL監査指導としてプロセスなどが理解出来たので、今後の情報提供内容や行動に少なからず生かせると思います。
A今後、東海地方本部管内において東海総合通信様に協力をしていただきたいイベントやアイディアなど
  • 今回開催していただいたような講演会の開催が一番と思います。デューラスMなどの機器展示よりも実務のお話が役に立つように思います。総通のご担当者様方は当たり前の事でも、一般には「へ〜そうなんだ」ということが多々あると思います。
  • 支部大会・東海ハムの祭典等では、デューラスMで大まかな位置を表示し、ハンディーや方探で不法局を探し発見する模擬実演をおこなってはいかがでしょうか(ARDFやFOXハンティングのように)。
  • 監視課、調査課にこだわらず、免許関係、放送関係、電波利用関係他の部署の講演を実施して頂けるとありがたいです。
Bその他
  • 各県支部の監査指導が今までにも増して活動・活躍できる環境づくりも課題と思います。機器の充実など……機動性のある軽量化も急務ではないでしょうか。
  • @の感想で述べました、現地取り締まり現地選定に対して、微々たる事だと思いますが、監査指導委員は地元ならではの事情も精通する点もあると思います。
<講演会を実施して>
 今回の講演は、電波の有効活用および監査指導業務の充実を目的とする周知・啓発のため実施しました。(電波監視官の講演は、「第53回東海ハムの祭典」を含め2021年度2回目の実施)開催に際し、会場内における新型コロナウィルス感染症拡大防止対策を徹底するとともに、最新の注意を払い講演会をおこないました。
 当日は、23名が講演を聴講。電波監視官の皆様が日々携わっておられる業務の概要や役割を知り、私達がおこなっている監査指導業務の遂行に際し、かなり無理な調査依頼等をお願いしたり、協力していただいていることを痛感しました。
 講演実施後、監査指導委員の皆さんから所感やアンケート等を実施。これを野口電波監視官にお送りし、情報共有をしました。今回の講演により、東海総合通信局様とJARL東海地方本部との連携を深めることが出来ことを実感しました。
 東海地方本部としては、引き続きこの様な企画を実施したいと考えています。

レポート:堀内 豊 東海地方本部監査長(JH2EUO)


■令和2年2月16日(日)
東海総合通信局・規正用無線局とJARL・アマチュアガイダンス局が浜松市南区で連携運用

 JARL静岡県支部監査指導委員会は、静岡県西部ハムの祭典会場において東海総合通信局・規正用無線局とJARL アマチュアガイダンス局による連携運用を実施しました。
・運用日時:令和2年2月16日(日) 10:40〜14:00
・運用場所:浜松卸商センター「アルラ」
(静岡県浜松市南区卸本町37)
・参加者 :総務省 東海総合通信局 電波監理部監視課監視官およびJARL静岡県支部・監査指導委員

<連携運用報告>
 静岡県支部では、県内を東・中・西部に分けハムフェアーを開催しています。今回は、西部地区である浜松市「浜松卸商センター・アルラ」で開催された静岡県西部ハムの祭典会場の一角を使用し、東海総合通信局電波監理部監視課様の協力を得て連携運用を行いました。
 東海地方本部内の連携運用は、今回で42回・静岡県では12回目の実施となります。
 当日は生憎の雨天となり、来場者は例年より若干少なく660人。会場が県西部であることから、愛知県からもたくさんの来場者があり、盛況な祭典を開催することができました。
 一方、日曜日かつ雨のため、いつも賑わっている144/430MHzの運用は祭典広報局であるJA2RL局と来場関係者の通信以外はまったく入感がありませんでした。
 しかし来場者の皆さんは、日頃から違法・不法無線局に相当悩まされているようで、多数の来場者がブースを訪れ、私たちや監視課の職員にウイークデイにおける違法・不法無線局の無法(不法)ぶりを紹介してくれました。
 その一例を挙げると、

  • (1)三重県側の港と思われる場所から、メインチャネルで何語か分からない言葉で交信しているのが聞こえる。
  • (2)メインチャンネルで無変調電波が連続して何時間も送出されている。
  • (3)145MHzのメインチャンネルで、ガイダンス局の運用と関係ない注意喚起が聞こえた。
 など、色々な情報が複数の方から寄せられました。

 また、総務省の監視機器やガイダンス局の実機を初めて見る方も大勢来られ、監視活動の説明に聞き入っていました。

  • 実施者 JARL愛知県支部監査指導委員会
  • 運用場所 弥富市役所南部コミニティセンター(愛知県弥富市稲弧町151)
  • 運用日時 令和4年6月23日(木)10:00〜15:00 この他にも、使用している無線機が新スプリアス規格未対応である参加者からは、その対応方法や問い合わせ先などの質問が寄せられました。
     静岡県内おいてこのようなイベントに合わせての連携運用を行ったのは昨年からで、一般のアマチュア局に対して連携運用の意義や内容を知ってもらう啓発活動ができたことは、大きな成果だったと思います。
     連携運用にご協力くださった東海総合通信局電波監理部監視課加藤課長様ほか2名の監視官の方、木村東海地方本部長・堀内監査長、静岡県支部監査指導委員及び静岡県支部からの多数の協力を得て運用しました。
    上記の運用協力をいただきました皆様を始め、ブースにお立ち寄り情報提供をいただきました方々及び啓発の機会をいただいた関係者にお礼を申し上げ報告と致します。

    レポート:高澤勝彦 静岡県支部監査指導委員長(JA2APN)


    ■令和元年11月6日(水)
    東海総合通信局・規正用無線局とJARL・アマチュアガイダンス局が静岡市清水区にて連携運用

     JARL 静岡県支部監査指導委員会は、県内有数の観光地である日本平(静岡市清水区)において東海総合通信局・規正用無線局とJARL アマチュアガイダンス局による連携運用を実施しました。
    • 運用日時:令和元年11月6日(水) 10:00〜15:00
    • 運用場所:日本平観光施設内駐車場入口付近(東展望台)海抜約282m
           (静岡市清水区馬走地先 日本平)
    • 運用協力者:総務省 東海総合通信局 電波監理部監視課監視官およびJARL静岡県支部・監査指導委員
    <設置場所の背景と概要>
     日本平は、「徳川家康」を祀ってある「久能山東照宮」を南に抱えた観光地で、当日は心配された天候も日本晴れ、風もなく一日中快適な監視活動を東海総合通信局監視課様の協力を得て行うことが出来ました。
    日本平の山頂は307mで、今回の監視活動はその中腹(282m)にある東展望台の1階に機器を設置。周囲に「東海総合通信局監視課/アマチュア無線連盟静岡県支部 連携監視活動」と「電波の違法運用監視」の掲示を掲げ運用を行いました。
     会場となる東展望台付近はバスで訪れる観光客が相当多く、展望台に登る観光客は監視活動の説明掲示をチラチラと横眼で見て通り過ぎる人が多い中、興味を持たれた方には、活動の趣旨や内容を説明することが出来ました。

    <当日の連携運用の状況>
     展望台の1階を使用した運用は今迄の運用のようにテントは必要無く、日本晴れの周囲の景気や富士山を眺めながらの監視活動を行うことができました。東海地方本部内の連携運用は、今回で41回・静岡県では11回目となります。
     今回の運用場所は静岡県の海岸に面した地域にあり、経済活動が活発で、そこを行き交うトラックなどの動きも多く、監視の対象となったのは、これらの活動に関与する移動局でした。啓発メッセージの送出件数は、JARLガイダンス局は114回(内訳:144MHz帯6回、430MHz帯108回)、東海総合通信局・規正用無線局は14回で、430MHzの衛星バンドでの運用違反が多く見受けられました。
     ガイダンスメッセージ送出時に気づいた交信内容は、「パワーを下げろ」、「第○条って言わなかったよ」、「ココもダメか」などと発していた局がありました。
     運用所感としては、昨年実施した浜松市での連携運用に比べガイダンスメッセージの送出回数が多く、今回は休む暇なくメッセージを送出していたという感じで、当地区における違法運用者がとても多いことを実感しました。
    今回の連携運用は、監視課様4名、地方本部監査長、静岡県支部監査指導員6名、同県支部関係者2名の協力を得て運用しました。地道ではありますが、このような活動を継続するより規律正しい無線通信を行えるように努力したいと思います。
     ご協力を賜りました監視課様、東海地方本部、他関係各位にご協力を感謝申し上げ報告と致します。

    レポート:高澤勝彦 静岡県支部監査指導委員長(JA2APN)