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静岡県西部ハムの祭典を浜松市で開催
静岡県では、毎年2月に「東部」(伊豆半島を含む静岡県東部地域)、「西部」(浜松市を中心とした地域)において、アマチュア無線の支部イベントが開催されています。
一方が、「東部」で開催される「東静アマチュア無線フェア」(先にレポートを紹介)、もう一方が「西部」で開催される「静岡県西部ハムの祭典」です。
同一の支部管内で、同一の性格を持った二つのアマチュア無線関連イベントが同時期に開催され、機動力を生かせば二つとも楽しんでしまうことができる、ある意味うらやましい支部は、静岡県支部以外に見あたりません。
実はさらに静岡県支部管内では、2月の「東部」「西部」の楽しいイベントに加えて毎年9月に、2月の二つのイベントと同一の性格を持った「JARL静岡県支部大会・ハムの祭典」が「中部」(静岡市を中心とした地域)で開催されています。
これはもちろん、静岡県が東西に長く広がっているという立地的な要素もさることながら、「東部」「中部」「西部」の各地域のアマチュア無線家がそれぞれの工夫で、より楽しいアマチュア無線のお祭りを作ろうと切磋琢磨し、競い合っているようにも見えます。
先の「東静アマチュア無線フェア」レポートに続いて、2月17日に開催された「静岡県西部ハムの祭典」のレポートを、JK2VQR藤田祐二実行委員長からお送りいただきましたのでご紹介します。
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▲静岡県西部ハムの祭典の会場の浜松卸商センター「アルラ」 |
毎年恒例となりました「静岡県西部ハムの祭典」が、2013年2月17日(日)に、浜松市南区の浜松卸商センター「アルラ」で開催されました。
当日は少し肌寒い風の吹く中、早朝より実行委員のメンバーが集まり例年どおり、手際よく会場準備をおこないました。また、JA2RLの公開移動運用も企画され、アンテナ設営も余念がありません。会場準備中ではありますが、待ちきれない出展者、フリーマーケット参加者が押し寄せてきます。
準備ができた所で、搬入開始。メーカー出展では、最新の無線機、アンテナのが展示され、また地元クラブのブースやフリーマーケットでは、魅力的な商品が準備されました。
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▲準備中のメーカーブース |
さて、静岡県西部ハムの祭典の概要を簡単に紹介します。浜松卸商センター「アルラ」の2階の、第一会場と第二会場の2つのフロアを貸し切りで開催しています。第一会場には、メーカー、販売店の出店と地元クラブの出展があります。第二会場では、フリーマーケットの他、東海総合通信局の出展(不法無線対策と電子申請の説明、展示)、JA2RLの公開移動運用、JARL静岡県支部の紹介などがあります。両会場共に室内通路で簡単に行き来きできるので、一体感のあるイベントとなっています。
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▲左はJA2RLのアンテナ、右は運用中のひとこま |
会場準備が整い、09:40ごろから受付を開始し入場が開始になりました。外には多くの方がその時を待っていました。
10:00より開催式典が開始されました。司会のJA2HCE藤塚信一さんの紹介で、最初に主催者として藤田祐二実行委員長、栗田重信静岡県支部長のご挨拶のあと、来賓の木村時政東海地方本部長、片桐眞治東海総合通信局無線通信部企画調整課長にご挨拶をいただきました。
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▲左から、栗田静岡県支部長、木村東海地方本部長、片桐無線通信部企画調整課長 |
式典終了後の10:20分ごろより、展示、販売がスタートしました。皆さんお目当ての商品を探し、第一会場、第二会場を縦横無尽に動いています。各クラブブース、フリーマーケットブースでは掘り出し物も多く、一部では身動きが取りにくいほどの混雑でした。
今年は例年にも増して、多くのフリーマーケット出店があり、少し窮屈さを感じる面もありました。でも、そこは同じ趣味の仲間、出店する側も、来場者も譲り合いの精神で、大きな問題はありませんでした(出展者、来場者の皆様のマナーに感謝です)。
また昨年に引き続き、東海総合通信局より、規正用無線局、不法無線局探索車(DEURAS-M)の説明、展示のほか、アマチュア免許よろず相談、電子申請LiteのID、パスワード取得申請の支援がありました。来場者の多くが、興味深く説明を聞いていました。
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▲東海総合通信局のコーナーやDEURAS-M展示にも注目が集まった |
メーカー展示では、東京、お台場ハムフェアで話題となった新製品をはじめ、いろいろな製品を見て触ることができました。メーカー担当者ならではのきめ細かい説明もあり、製品の良さを実感できます。さらにすぐ隣の販売店で、フェア特価で入手できるとあって大好評です。
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▲メーカー、販売店のブースも賑やか |
地元クラブ展示では、日頃の活動を紹介する機材やパネルを展示。地域に根ざしたオールラウンダークラブ、電信やファクシミリ、高周波工作など特定の分野を追求したクラブ、また、今年は浜松医師会アマチュア無線クラブの参加があり、東日本大震災で被災された陸前高田市での活動のようすなどのパネル展示がありました。非常時の通信インフラとしてのアマチュア無線にも期待がかかります。
クラブ展示には、電子工作で作成した「イライラ棒ゲーム」があり、子供たちを始め、多くの来場者の目を引きました。
フリーマーケットでは、県西部地区からの参加のほか、県中部、東部、遠方では兵庫、神奈川からも参加がありました。
販売品は多岐にわたり、無線関連グッズの傍らに、往年の名曲CDやDVD、プラモデルなども出品され、無線家の趣味の幅の広さに感心します。
午後に入りJARL静岡県支部による「支部と語る」がおこなわれました。栗田静岡県支部長、木村東海本部長、竹村社員に、JARLのこと、その他、いろいろな内容を質問し、ざっくばらんに語り合いました。約1時間の開催ですが、有意義な話しになりました。
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▲支部と語る |
最後は恒例の大抽選会です。毎年出展してくださる各メーカー、販売店、クラブからの提供品も含め、多数の景品が用意されます。今年の目玉景品はハンディトランシーバーでした。景品数が多く、すべての抽選を終えるのに30分近くかかりました。最後までお付き合いをいただきました皆さんに感謝です。
今年の祭典は、昨年よりも来場者が多く、600名を超える参加がありました。朝の時間帯、市内で発見された不発弾処理があり、新幹線や幹線道路の規制が来場者にどの程度影響があるか心配でした。そんな心配は無用に終わり、開場前から多くの方に集まっていただき、大変うれしく思いました。
この「静岡県西部ハムの祭典」を楽しみにしている方々がいる限り、このイベントをこの先もずっと、続けて行きたいと思います。
最後になりましたが、ご来場の皆様、メーカー、販売店、東海総合通信局、浜松医師会、フリーマーケット、そして、静岡県西部アマチュア無線連絡協議会メンバーの方々のご支援、ご協力に実行委員長として感謝を申し上げます。
(レポート:JK2VQR藤田祐二さん、静岡県西部ハムの祭典実行委員長)
(2月21日)
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