TARC NEWS 424号 2022年3月1日 http://www.jarl.com/tarc/
TARCNEWS
TDKアマチュア無線倶楽部
JM1ZOR発行責任者JA8ALT
JARL登録番号 10−3−49



Local topics


HOMEPAGEへ戻る 425号へ戻る 423号に移る


遂に届いたQSLカードを廃棄しました

東京 JA1KHV 松井 淳

QSLフォルダーボックスからUSBメモリーへ
QSLフォルダーボックスからUSBメモリーへ


QSLカードの整理に着手

 正月明けから永い間、手入れを施して居なかったQSLカードの整理に着手しました。しかもQSLカードでの保管から全電子ファイル化に切り替えました。 約20年前にカンバックした当局ですが、多くは当クラブ局などでの運用が多く、個人局としての運用は少ない方と思います。それでも此処、二年間はコロナ渦でのコンテスト参加などで運用が増え、気が付くと届いたQSLカードが1万枚を超えるに至りました。

hQSLとe-QSL

 一方、日本でも hQSL (☆ HAM LOG E-Mail QSL) が2021年からリリースされ、ハムログと連動する 事と、容量が多い事からeQSL より使い易いので、当局も早くから参加する事で紙QSLの発行・受領数の増加に歯止めがかかり始めました。

電子ファイル化はスキャナーで

 電子ファイル化には色々な方法が有るでしょうが、当局では出来るだけ既存のツールでの処理に特化しました。 先ずQSLカード(一応コールサイン順には整理して保管して有る)をスキャナーで両面を同時に読取り(リアルサイズ、150ppi)、表裏一体化処理(A5サイズ、150ppi )を各カード単位にに施しました。A5サイズを選択したのはハガキ2枚分(往復ハガキ)に近いサイズで、後であらゆる処理の際に色々なソフトや機器での対応が容易なスタンダードなサイズなので決めました。次に、それらの画像の記載内容をOCRソフトで読取るのですが、手書き、インクムラ、書き込み形式が不揃ろい等の為、目視での確認を必要とし多少苦戦しました。読み取った要素(相手のコールサイン、交信日、時間、周波数、モードなど)から hQSL コンパチのファイル名リストを作成して、事前に一体化合成したQSL表裏画像につけられたシリアル・ファイル名をリネーム化して全てのQSLカードを電子ファイル化を行いました。

ファイルリスト例(ファイル名の構成も分る)と電子化QSLの画像例
ファイルリスト例(ファイル名の構成も分る)と電子化QSLの画像例


1.5GB強のサイズに

 その結果、ファイル容量は実績で 1.528GB/11,031枚 → 138.575KB/枚(両面)で、 USBメモリーの片隅にも収まるコンパクトなサイズと成りました。当局に届いたhQSLのファイル容量は平均 98.438KB/片面で、当局処理分を比較しても遜色の無い物でした。この電子ファイル化によりカード情報の閲覧や出力がいつでもできる様に成りました。今後2か月毎に届くQSLカードも都度、同様な処理を行って行く積りです。

ツールはスキャナー・OCR・写真加工ソフトなどで

 これらに利用したツール類はスキャナー(EPSON DS-531、両面同時読取り)、画像の一体化はハムログのQSLカード印刷機能を活用して出力にフリーソフト CubePDF(JPEG 150ppi設定)とし、文字の読み取りに画像加工ソフト(Photoshop, Paint 等、OCRソフトでは誤読が多く信頼性が低かった)、読取った要素(相手のコールサイン、交信日時など)から必要なファイル名(hQSL相当)を生成するのにExcelシート(Excel関数利用)、最後に画像一体化時につけられたシリアルファイル名を新たに生成したファイル名にリネームするフリーソフト(allrename等)でした。構想二週間の後から「1000里の道も1歩から」と始めて3時間程度/日の作業で約3週間で10,031枚のQSLカードを電子ファイル化して、届いていたQSLカードを廃棄(リサイクル)しました

いつでも自由に即座に閲覧

リサイクル処分を待つQSLカード
リサイクル処分を待つQSLカード


 私も年寄りに成りましたので時々、電子化する際に手順を忘れるとまずいので手順書(各工程での変換原理と手順を明記)を作成中です。もし興味が有る当クラブ員が居られれば、本手順書を配布することは構いませんので連絡ください。















3月ミーティングの予告



 次回の月例オンラインミーティングは3月28日(月)15:00〜を予定します。



 

425号へ戻る 423号に移る HOMEPAGEへ戻る