登米地域アマチュア無線クラブ 平成21年度技術講習会

技術講習会でモールス練習機を製作



スピーカーユニットのキット
 21年度の技術講習会(製作会)を3月5日実施しました。

 今回はスピーカー自体を作るというもので、スピーカーの原理・構造を理解にするにはとてもよい内容でした。使用したキットは、学研の大人の科学「まるごと手作りスピーカーの本」に付属するFOSTEX製7cmフルレンジスピーカーユニットです。(この本は現在、流通在庫のみとなっています。そろそろ入手が困難になると思われます。)

 では、以下に、H21.3.5に登米市中田農村環境改善センターで行われました技術講習会(製作会)の様子等を、写真を中心に紹介致します。
さっそく製作に取り掛かる参加メンバー 製作は接着作業が中心で難しくはない。
フレームに磁石を取り付ける。その後、ボイスコイルの内側に筒状のギャップゲージを挿入し  → → → → ダンパー(茶色の円形部分)の周囲をフレームに接着する
コーン紙を装着 (外周はフレームに接着、中央部はボイスコイルが付いている円柱に接着する。) → → → → ギャップゲージを抜き取り、センターキャップを接着すれば出来上がり。接着剤が乾いたらいよいよテストとなる。

 クラブの技術講習会ではスピーカーユニットを完成させるところまで行いました。実際に使うためにはエンクロージャー(スピーカーボックス)に取り付けなければなりません。音はエンクロージャーによってかなり変わるようです。

 私はタイムドメイン方式というものを試してみました。これは、スピーカーの振動を、それを取り付けている箱等に一切伝わらないようにするとともに、スピーカー自体も、自身の振動で動かないようにする構造とし、スピーカーコーンの振動のみを空間に忠実に伝達させるというもののようです。

 今回は試作ということで、材料も構造も吟味せず簡単に作ってみました。スピーカーが小口径ですから重低音は期待できないのは当然ですが、 その割には出ていると言ってよいかもしれません。そして何より中高音がとてもクリアな感じがします。こんなものでもそこそこの音が出ましたから、本来のパフォーマンスは意外に高いのではないでしょうか。

 このスピーカー、無線機に使うには高域が出過ぎかもしれませんが、クリアな音質は了解度の向上に寄与する可能性があります。
スピーカーユニット後部に約3Kgの錘を取り付けている。
スピーカーは直径約10cmの合板にネジ止めした。   上の写真のユニットをこの塩ビ管の中に入れる。
  上面円周上にあるのは振動吸収のための耐震ゲル。
塩ビ管のエンクロージャーにスピカーユニット装着完了。
( 錘で下に引っ張っているだけ )
完成したスピーカー  ( 直径10cm、高さ90cm )
注意 : 使用する際は吸音材の上に置く

タイムドメイン方式については株式会社タイムドメインのホームページを参照下さい。
タイムドメイン方式のスピーカー製作例は こちらのサイトを参照下さい。_________________