このたびは、山形宮城CW愛好会のホームページにご訪問くださいまして誠にありがとうございます

各OM局には、日頃よりご指導ご鞭撻いただきありがとうございます。

さて昨今アマチュア無線界に限らず、あらゆる趣味の世界が下火になっていく現状で、一生の趣味を持たず
周囲の人に流されていく生き方が一般的になってきました。

アマチュア無線の世界では、1990年初めにピークを迎えたものの、携帯電話の普及に伴って
一気に、無線人口が減りました。このとき、アマチュア無線家には2種類が存在していました。
携帯電話代わりに無線を使用していた人と、電波伝搬技術を研究していた人。
今でもアマチュア無線をやっている人は後者の人たちです。
衰退したというのではなく、もともと電話ごっこしてた人が携帯電話に移行し、
もともと無線をしていた人が残っただけです。

ここでいう電話ごっこといいますのは、
144や430FMなどで他のグループを避けて、特定の人とだけ会話をすること。
これなら携帯電話を使ったほうがよほど便利ですし、無線を使う必要があるとは思えません。
そもそもハムの醍醐味は、不特定の人と交信して予測できない緊張を楽しむこと。
抵抗ある人にはまさにCWが最適です。

なぜ、144や430FMだけ出ている局が消えていき、HFに出る局が残る確率が高いのか。
それは、電離層反射伝搬こそが究極の無線の面白さであり、季節、太陽黒点、地磁気、空気中の成分、
電波の打ち上げ角度など電離層反射の条件は刻々と変化して予測が難しく、解明されていない伝搬経路もあり、
人類が解明しきれないほど奥が深いからです。太陽活動が11年周期で強弱が変化するという研究も今回、外れ、
しかも太陽の北極と南極の磁極の極性が同じ極性になるという異常事態が起きて電波伝搬に致命的な影響を
起こしている最中です。

2017年現在、電離層のE層が形成されにくく国内通信が難しい状況になっていて「まったく飛ばない」
という声が聞こえますが、これを逆手にとって電離層のF層に反射させれば国内を飛び越して、外国の局と
簡単に交信することができます。

さて、モールス信号による通信を学ぶためには、以前は近所に住んでいる太平洋戦争での通信士経験者を探して
アポなしでチャイムを鳴らし、手取り足取り教えてもらうのが早道でした。
しかし、戦争経験者もほとんどいなくなって教えてくれる人が近所にあちこち住んでいたという時代ではなくなり、
教科書から学ぶしか方法がなくなりました。
モールス通信は「電気通信術」といい、術というものは技であり本から学ぶことはまず不可能です。やったところで
間違った覚え方をして関節手崩れを起こして辞めざるを得なくなるのが現状です。
経験者から手取り足取り共に学ぶしかありません。しかし、いません。

そこで、思い切って山形CW愛好会を立ち上げ、CWを始めたい方に間違った覚え方をしないように、相談相手に
なるべく活動をしています。

また、山形県宮城県は全国的に見てもCWの出来る局が少なく、解読器があればいいのでは等と遅れた考えをする人もいます。
解読器で解読しているのはすぐわかりますし、わかれば解読器では解読不能な符号をあえて打たれたりします。
ここでちんぷんかんぷんな返答をすれば大恥をかくのは当然です。
山形宮城のCWのレベルを首都圏レベルまで上げることが出来たらと考えています。

2017年 JP7AAV 新井