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東温市災害ボランティア・アマチュア無線の会」と非常通信

  南海地震の到来予想確率が50年以内で80%と云われております。 この近年でも阪神
淡路大震災(M7.2)・ 宮城沖地震((M7.4)・ 中越地震(M6.8)・ 福岡西方沖地震(M7.0)

また最近平成19年3月25日能登半島地震では震度6強、(M6.9)の地震がありました。
          (平成23年3月11日の東日本大震災 M9.0)
一番身近かなところでは平成13年3月24日の芸予地震震度5強(M6.4)があります。

  この東温市でも震度5の揺れで通信網がずたずたになったことは、記憶に新しいところで
あります。そこで、もし来ればM8以上と云われております南海地震にそなえ,私たちアマチュ

ア無線家に出来ることは何か当時(旧重信町内)の有志数名で検討した結果、通信回線が不
通の間、各アマチュア局で収集した情報を各公共機関、各自治体に提供することでした。第1

の利点は私たちアマチュア無線家は各地区に散在し、移動する必要なく各地区の情報を収集
伝達できます。第2の利点は現在のアマチュア無線は、文字通信、画像伝送、レピーター中継

など高度な技術を持つ通信能力で被災地の災害状況等正確かつ迅速に通信する事ができま
す。 大災害が発生して電話等公衆通信網が通信不能または困難になった場合、直ちにアマ

チュア無線のネットワークを確立する事は容易なことではありませんが、日頃の訓練で出来る
限りの情報の提供をできるよう「東温市災害ボランティア・アマチュア無線の会」を立ち上げ

東温市と災害時応援協定を締結、調印したところであります。
 アマチュア無線とは営利を目的とせず、通信技術への興味と技術向上を目的とする無線局

ですが、電波法52条4項に、地震、台風、洪水、津波 等、非常の事態が発生し公衆通信が
使用できないか、著しく困難な場合は非常通信が出来るよう認められています。

 又、電波法74条により、総務大臣が無線局に対し必要な通信を実施するよう命令する場合
もあります。この場合でも普段の訓練なしでは途惑うばかりです。普段の訓練、無線機の手入

れ、バッテリーのチェック等が出来ていなければなりません。但し、公的な訓練を除き、訓練
する場合は「目的外通信」になる場合がありますので注意が必要です。

 昨今、自主防災という言葉をよく耳にします。自主防災とは阪神淡路大震災以来、「自分と家
族は自分がまもり、自分達の街は自分達で守る」という基本的な考えをもとに住民、地域、行政

が連携を保って(自助・共助・公助)行動する事で防災対策の効果は何倍にも発揮できると云わ
れております。 そう云う観点から地域住民が自主防災組織を立ち上げ、災害発生直後の人命

救助や初期消火活動することは近隣住民の大きな役割と云えます。
 災害対策基本法(第5条第5項)においても 「住民の隣保共同の精神に基づく自発的な防災

組織」として、 各自治体が充実に努めなければならない旨、規定されております。
 われわれ「東温市災害ボランティ・アマチュア無線の会」も自主防災の観点から自主的参加

をし、自治体と連携し、自治体の補完で少しでも地域住民に貢献できればと思っております。
 平成7年に発生した阪神淡路大震災以前は「防災は行政の仕事」と云われていました。しか

し大規模災害が発生すると交通阻害、ライフライン(水道・ガス・電気等)の破壊、通信網の
不通等で公的な防災機関の活動能力は著しく低下します。  事実, 阪神淡路大震災の時,公

的機関の救助率は1.7%と云われております。 如何に自主防災が大事か知らされました。
この震災で全国から集まったアマチュア無線愛好家は、JARL、日本アマチュア無線機器

工業会の応援を得て、通信回線の不通から 各避難所の医薬品、食料等、資材物資の配給
連絡、又道路状況及びライフラインの状態等の情報伝達等で、 アマチュア無線の活躍はみな

さんご存じのとおりで御座います。
 「災害は忘れた頃にやってくる」と言われますが、 われわれ「東温市災害ボランティア・

アマチュア無線の会」のメンバーは 常日頃からのミーティング、訓練を重ね、災害に備え、
災害時には電波をもって社会に貢献できればと思っております。

 まだまだ会員が不足しております。これからも東温市広報、その他で我々の存在を知って
頂き、理解していただいた上で会員を増やしていこうと思っております。

 皆さんのご協力をお願いいたします。

                      「東温市災害ボランティア・アマチュア無線の会」会長

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