コンテストログ記入に関するお願い

 * 2002年度より一部更新しました

*この内容は、2001年度のコンテストの結果をまとめたものを原本とし、2002年度より正式発足したコンテスト委員会でさらに手直しをしたものです。
 内容及びログの見本をご参照下さい。
はじめに
 ログ審査を終え、いくつかの問題が見えてきました。是非参考にしていただきたいと考え、整理しました。
 今回も(昨年と同様ですが)不備の多くは単純に失格扱いせず、e-mailもしくは封書で書類再作成・提出のお願いをしました。連絡をいただき修正申告いただいた方はすべて救済しました。
 決して失格者を増やすのではなく、正しい書類のあり方をPRしていることをご理解下さい。
 ログとサマリーの見本を作成してあります。参考にしていただきますようお願いします。
 (Adobe Acrobat Readerが必要です。無料ですので、必要に応じホームページや各種雑誌に添付されているCDROMからインストールして下さい。)

 この内容は、全国コンテストはもとより各ローカルコンテストにも共通している課題と思います。今後のログ作成の手助けになれば幸いです。
 尚、参考文献としてJARLコンテスト委員会のHPをご紹介しておきます。審査する委員の考えていることは同じでした。
     http://www.jarl.com/contest/faq.htm

1)書類形式一般
・紙サイズはA4で
 以前JARLから発行されていたB5サイズの用紙をお使いになる方がいました。JARLコンテスト委員会では失格扱いになりますが、今回は再作成・提出をお願いしお送りいただいたものはOKとしました。
 書類審査をする際、サイズが違うとファイリングしたものを見落とす危険性があります。発表後の順位訂正等は避けたいので、ご協力下さい。
・従来のB5サイズの用紙をA4に拡大したものはNG
 現在の書式とはサマリーの記入項目が違います。また、ログシートはB5では1枚40局、A4では1枚50局記入出来ます。局数チェックの際混乱しますし、記入モレがあっては困りますので受理しません。
・自作フォームは同一形式で
 プリンタ印刷した書類でも受け付けますが、大きく書式を変更しないで下さい。サマリーで参加部門の記入位置が別の箇所にあったり、ログシートが1枚50局でなかったりすると本来は失格扱いになります。
 このような不備も書類審査が長引く原因なのです。
・書類用紙は普通紙で
 感熱紙やトレーシングペーパーのような透ける紙は使用しないで下さい。長期保存が出来ませんし、審査時にマーカーで色塗りが出来ません。何よりも読みづらいのです。
 仕事等で書類を作成する際、感熱紙で提出されますか?もらった場合はどうお感じになりますか?
・記入はペン等で丁寧に、鉛筆はNG
 第三者が修正可能な鉛筆書きはしないで下さい。
 QSLを鉛筆で書く人はいませんよね?消しゴムで消し、書き換えられるのでは「交信証」という証明にならないからです。
 また、文字は丁寧にお願いします。コメント文が判読困難な方がいました。
2)サマリーシート
**Acrobat Readerをお持ちの方は ここ のサンプルを参照下さい  
・QSO、ポイント、マルチは確実にチェック
 ログシートを書き終えた後の転記ミスでしょうか、ログシートと数字が違っていることがありました。
・計算は確実に
 最も多いミスですが、計算が違っているケースがチラホラ・・・・。多く申告されたものは修正し、少なく申告されたものは修正せずに発表しました。
 幸いにも入賞には影響しませんでしたが・・・。
・参加部門はルールを見て明確に
 参加部門が空白では困ります。シングルバンドで運用していても、マルチバンド部門にエントリー出来ますし、電信のみの運用でも電信電話部門にエントリー出来ます。
 コードも正確に記して下さい。
・住所・氏名・資格・電力等は確実に記入
 名無しで提出する方もあるとか(今回はありませんでしたが)。資格・電力が記載されていないものはありました。
 電力別の部門はありませんが、欄がある以上記入していただきたいものです。(このあたりは、JARLの規約に準じています)
 そもそも省略する必要があるのでしょうか。
・自分のコールは移動(/)も含め記入
 移動地が明記されているにもかかわらず、自分のコールにその記述が無い方がいました。これもコンテスト上のきまりです。
 別件ですが、アワードの申請書類で /0 と書くべきところを /P0と記入される方もいます。これも正しくありません。
 (5エリアへ移動したら、/P5 となるので大騒ぎですHi!)
・リグ・ANTも記入
 現コンテストのサマリーでは、リグとANTを明記するようになっています。これも未記入の方がいます。
3)ログシート
**Acrobat Readerをお持ちの方は ここ のサンプルを参照下さい
・1シートには1バンドのみ記入
 1枚のログシートに数バンドのデータを分けて記入された方がいましたが、交信データを照合する作業が煩雑になります。一般的には書類不備扱いになります。
・同一バンドは交信時刻順に記入
 モード別に分けた方がいますが、交信最終時刻が読みづらくなるので避けてください。
・交信日・時刻はすべて正確に記入
 交信時刻は当然すべて記入されていますが、交信日を未記入のままにしておくケースが散見されます。当コンテストは同一日の範囲で開催されますが、2日以上にまたがって開催される場合(さらに長期間のマラソンコンテストの場合でも)日が曖昧になるのはいけません。同一日であることを明記すべきです。
 また、交信時刻時刻に「分」は表示されているが「時」が表示されていない(例えば18:00の次が:01というように)場合も意外とありました。このため、途中で1時間以上ブランクがあったのに「時」が記入されていないために1時間も時刻がずれているケースもありました。
 同じマーク(〃)を記入する方法もありますが、例に示したような矢印(→)を引いておくことが手軽かと思います。
・交信時刻は24時間制で
 交信時刻が12時以前のログがありました。当コンテストは全て午後からの開催なのですが・・・・・。
 通常のログ・QSLの記入を含めて、AM・PMで12時間制を使うと混乱を招きます。24時間制で記入するのは常識とお考え下さい。
 この事例も「時間外の参加」とみなされたり、ログを照合したらQSOの事実が無いという事態になります。
・送信NRはすべて記入
 送信NRのRS(T)+市郡NRを全QSO同じだから、と省略してはいけません。コンテストでは多くのQSOでRS(T)を59(9)と送っていますが、いつも59(9)ではないはず、送信NRが空白では書類不備になります。
 すべてNRが同じならば、これも上記同様 “〃” か “→”を記入すべきです。
・マルチは”1”ではない
 マルチはマルチ名(当コンテストでは市郡NR)を記入する必要がありますが、1ポイントという意味で“1”と記入された方がいました。
 また、新しいマルチだけでなく全QSOのマルチを記入された方もいます。これではマルチの合計を算出出来ません。
・ポイントもしっかり記入
 当コンテストでは1QSOが1点ですから、成立したQSOには”1”、成立しなかった(あるいは重複した)QSOには”0”を記入しなければなりません。未記入ならばポイントは0点です。
・シート下の合計欄も必ず記入
 QSO数、マルチ数、ポイント数の小計はしっかりと記入して下さい。ここが空欄になっており、サマリーシートの数値が誤っていた例がありました。
・電子ログはJARL形式で
 e-mailによるログはJARL形式と同一形式(zlogもこれに相当)でお願いします。同一形式とは、各項目の記載事項順や形式がJARLと同じであるという意味です。
 DXコンテストで使用されているCabrillo形式等はご遠慮下さい。


まとめ
 今回、いろいろな課題と改善案を提言させていただきました。コンテストを円滑に運営するためには、開催者と参加者が互いにルールを理解し守ることが最も重要なことと考えています。
 「問題がわからないことが問題である」という表現があります。問題は公表し、その中で意見を聞いて折衷案を見出すことが出来れば解決策は見えてきます。
 もっとこんな方法があるよ、という前向きな意見は大切にいたします。コンテスト委員会までいただければ幸いに存じます。