D−STAR

D−STAR システムの諸元


【使用周波数帯】
 音声系通信、データ系通信とも「変調方式」及び「占有周波数帯幅」が許容できるアマチュアバンドを使用します。
 幹線系通信(中継局間のリンク)に使用する周波数帯は、必要とされる占有周波数帯幅の関係から5.6GHz帯以上のアマチュアバンドを使用します。


【送信電力】
 アマチュア局に認められている最大空中線電力以下。


【占有周波数帯幅】
通信系 伝送速度 占有周波数帯幅
音声系通信 4.8kbps以下  6kHz以下
データ系通信 128kbps以下  150kHz以下
幹線系通信 10Mbps以下  10.5MHz以下


【キャリア周波数間隔】
 キャリア周波数間隔は、従来のアナログFM方式との共用性を考慮して次のとおりとします。
 インターリーブは適宜行う。
通信系 伝送速度 キャリア周波数間隔 備 考
音声系通信 4.8kbps 6.25kHz以上  AMBE+データ方式
データ系通信 128kbps 300kHz以上  


【送受信周波数間隔
 音声系通信の送受信周波数間隔は、従来のアナログFM方式の周波数間隔に合わせる。
 データ系通信は原則として単信方式としますので、送受信周波数は同一となります。
 幹線系通信の送受信周波数間隔はバンドプランに合わせる。


【音声符号化方式(コーディック)】
コーディック 変換速度 備 考
AMBE 2.4Kbps  FEC付符号3.6kbps


【変調方式】
通信系 変調方式
音声系通信  GMSK、QPSK、4値FSK
データ系通信  GMSK、QPSK、4値FSK
幹線系通信  GMSK


【多重化方式】
 幹線系通信の多重化方式はATM方式とします。詳細についてはATM方式に準拠する。


【伝送速度】
通信系 伝送速度 備 考
音声系通信 8kbps以下  
データ系通信 128kbps以下 通信状態によりX n倍も可能
幹線系通信 10Mbps以下  
直接通信 音声系通信 8kbps以下 5600MHz帯、10GHz帯のデータ系通信は5Mbpsまで可とする。
データ系通信 128kbps以下
 注 : 24GHz以上の周波数帯では伝送速度100Mbps以下とする。
     伝送速度の精度は±10ppm以下とする。


【送受信特性】
@ 端末局
通信系 機 能 備 考 送受信切替時間
音声系通信 半二重方式 手動および自動切替 100mS以下
データ系通信 単信方式 パケット単位で送受信自動切替 50mS以下
A 中継局
通信系 機 能 備 考 送受信切替時間
音声系通信 半二重方式 自動切替 100mS以下
データ系通信 単信方式 パケット単位で送受信自動切替 50mS以下
幹線系通信 全二重方式 送受信の切り替えを行わない  
注:24GHz以上の周波数帯は特に規定しない。


さらに詳しい技術情報はこちら
 アマチュア無線のデジタル化技術の標準方式 Ver6.0a(PDFファイル)
   略称 D-STAR(Digital Smart Technologies for Amateur Radio)


 これまでに皆さんからお寄せ頂きました「アマチュア無線のデジタル化技術の標準方式 Ver4.3」に関するお問い合わせをQ&A方式でこちらにまとめました。

 標準方式についてのお問い合わせは、JARL D−STAR委員会事務局までお願いいたします。




戻る