上級ハムの国試問題をうだうだ解くコーナー 第14弾
平成28年4月1アマの無線工学から、めんどくさそうな問題を抜粋
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A-22
半波長ダイポールアンテナに対する相対利得 10[dB] 、地上高 20[m] の送信アンテナに、
周波数 50 [MHz] で 40 [W] の電力を供給して電波を放射したとき、最大放射方向における受信電界強度が 40 [dB μV/m] (1[μV/m] を0[dB μV/m]とする。)となる受信点と送信点間の距離の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、受信アンテナの地上高は15.5 [m]、受信点の電界強度Eは次式で与えられるものとし、アンテナの損失はないものとする。
1 10 [km] 2 20 [km] 3 30 [km] 4 40 [km] 5 50 [km]
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E= E₀ (4πh₁h₂)/λd [V/m] | E₀:送信アンテナによる直接波の電界強度 [V/m]
h₁,h₂ :送信、受信アンテナの地上高 [m] d:送受信点間の距離 [m] |
まず、E₀ を求める式を知っている事。
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自由空間において相対利得 G を持つアンテナから P [W]で送信した時、最大放射方向d [m]の地点での電界強度 [V/m] G に当てはめる数値はデシベル単位ではなく倍数です。 たまたま、今回は10で同じです。 |
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<ぼやき>
この問題、電卓がないと計算ミスしやすいので、題意の「最も近いもの」を上手く利用して
切り上げたり、切り捨てたり、四捨五入したり、又は効率よく約分する必要があります。
とは言っても、事前に覚えていなければならない事が多いので、
受験者は最初から見捨てるか、後回しにすると思います。
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