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アマチュア無線でCW運用をがんばる CW友の会 JO1ZRW

JS1QIZの部屋PRIVATE Room

船舶のCW

 1999年までは、船舶と海岸局の通信は、ほとんどがCWでした。8MHz台の周波数がとても良く聞こえ、銚子無線と長崎無線の公衆無線電報や海上保安庁、気象庁の海岸局からの通報を聞いては、遠い外洋の通信室でヘッドフォンをして電報用紙を手元に電鍵を握る様子、国内で電文を見る船乗りの家族の様子を想像して、モールスの大切さを日々実感していました。

 船に乗る機会の有無とは別に、自分も、こんな風に、確実に人の思いをモールスで運べるような通信ができるようになりたい、と思って、欧文80字ぐらい、和文70字ぐらいの、あまり早くないが全く誤りや乱れのないきれいな符号で、繰り返しのない電文を、必要に応じて何十分でも打て、かつ受信できる技術にあこがれました。

 正月には、「オトウサンオメデトウ、ブジデハヤクカエッテキテ」という電文を聞いて、心があたたかくなり、また普段は船会社との入港や荷卸しのスケジュールに関する電文、遠い海にいる船に労働組合の会合の決定を伝える長文の電文や、船舶航行警報でミサイル訓練の場所をしらせる電文、台風の位置を知らせる気象通報の電文など、どれも1文字も落とすことのできないぴりっとした通信を聞いて身が引き締まる思いを味わっていました。

 今では筆記の受信をほとんどしなくなってしまった自分ですが、非常時、災害時のためだけでなく、普段の交信でも、時々は、これらの通信を思い起こして、1字1字丁寧に、送信し、受信して、思いをモールスで運ぶ技術を次代につないでいけるようにはしたいと思います。

山からのCW運用

 埼玉県のとある山の隠れたサブピークが好きで、何回も通っています。ロングワイヤーまたはバランもない簡単な自作のダイポールを木立にはって(最高点で地上高3m程度だが、平地からの高さはかなりのはず)、手のひらに乗るアナログのCW専用リグで7Mに出ます。日によってコンディションは違いますが、移動同士の599QSOのほかに、和文や欧文でのラグチューも楽しめます。小さいエレキーとマイクロスイッチのパドルがお供です。2Wの出力で、電池が消耗していない限り(単3を8本、丸一日は十分に持ちます)十分にQSOができます。ワイヤーは最小限の太さ、ケーブルは1.5Dです。

 

 たまにはテントをもってデイキャンプや一泊も楽しんでいます。1合炊きの飯盒と固形燃料でご飯を炊いて、駅の近くのコンビニで買ったチキンや、フリーズドライの味噌汁があれば、自然の中ではごちそうです。食後のコーヒーをのみながら、ちらちらと地面を走る木漏れ日の中で、イヤホンを耳にラグチユーを楽しむのもまた格別です。もちろん見える範囲に全く人影はありません。夜はオーバーシーも楽しめます。
 水を含めて全部を担いでいき、担いで帰り、痕跡を残さないようにするのがマナーですが、今の時代ならテントがあっても無線設備を含めて10kg以内で収められます。
 こんな楽しみ方もいかがでしょうか。

ドイツでのCW運用   


 2017年春、週末をはさんだ出張でドイツに行き、7MHでCW運用をする機会に恵まれました。
日曜日に、滞在先のホテルに近い、ケルン市内のユンカースドルフというところの森で、立ち木に10mのロングワイヤーとカウンターポイズを張り、アンテナアナライザーとカップラーで7MHzのCWバンドに同調させ、CW専用の2W小型トランシーバーをつないで、ワッチしました。
 北欧からイタリアまでヨーロッパのあちこちが良くきこえる中で、ドイツ南部の局、DF4TS Claudio(YL)を呼んで、559のレポートをもらいました。交信はこの1局でしたが、全部で30分ほど、いろいろな局の交信を聞いて楽しむことができました。自国外に移動して電波を出しているコールサインも自分のほかに2局ありました。
 免許は、滞在1週間までなら、無償で取得でき、免許に記載されたドイツのコールサインはDL/JS1QIZ(Class A)でした。

 申請・取得方法は以下の通りです:
 アマチュア1級の免許と、100W以上の免許について、発行元の電気通信監理局から英文証明をとります。これに1か月かかります。
 (以前プロ免と50W移動局免許で申請したことがあり、この時はClass C(VHF以上のみの運用)免許が来てしまいました)
 ドイツの郵政省にあたるところから、申請書をダウンロードして必要事項を記入します。

 上記の英文証明と、パスポートのコピーを添えて全部をスキャンし、申請書に書かれている宛先にメールで送信します。
 申請はメールで可能ですが、免許は郵送されてくるため、審査期間を含めて4週間は見ておいた方がよいです。
 もちろん、申請書と同じサイトから、ドイツのバンドプランと運用規則はダウンロードして目を通しておきます。

 HFの場合は、ホテルからの運用は難しく、今回のような移動してアンテナをはることになりますが、写真の付いた日本の従免、英文証明、パスポートはきちんと移動先に持参し、いつでも見せられるようにしておく必要があります。無線機は最小限のものにして、かつスーツケースにコールサインのステッカーをはれば、空港のX線検査で呼び出されることはないでしょう。
 ヨーロッパはまだまだCW運用が盛んで、土日にはたくさんの局が聞こえます。出張や旅行で訪れる機会があれば運用してみてはいかがでしょうか?(このほか、フランスは英文証明があれば日本の免許がそのまま有効です)