JARL岡山県支部長室へようこそ!
JH4LPY 梶田英司 Eiji KAJITA
Vol.2

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Vol.1 (2021/1/1~2023/7/15) は → こちら


◆ 今年の三大ニュース  <2023/12/28> 
  2023年も残りわずかとなりましたが、皆様にとってどんな年だったでしょうか? そこで、「三大ニュース」を振り返ってみたいと思います。

 <第3位> 「ハムの集い岡山2023」開催
  コロナ禍のため、様々なイベントが中止されていましたが、5類移行となり、徐々に社会活動が再開されるようになりました。岡山県支部としても「ハムの集い岡山」を4年ぶりに開催したところ、181名(受付人数)と多くの参加者でにぎわいました。
  例年は、100名程度でしたので、主催者として驚くとともに、会員のみなさんの待ちかねていた気持ちが溢れる集いとなりました。 <やはりこうしたイベントは、多くの人で開催した方が楽しい!> と、改めて感じました。

 <第2位> 突然のJARL会長交代
  JARL第12回定時社員総会で、髙尾前JARL会長の理事・辞任、代表理事・解職が発表されました。これについては、このページでも速報としてお伝えしましたが、社員総会の出席者に衝撃が走りました。
  よくない事はよくない事として、組織としての自浄作用が機能したものと受け止めています。これを機会に、森田新JARL会長のもとで、新しいJARLとして再スタートしていただきたいと思います。また、新会長が呼びかけているように、私たちも一会員として、自分たちができることで積極的にJARLにかかわって行きたいですね!

 <第1位> 制度改正
  3月22日、総務省から「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等にかかる制度改正」が発表され、9月25日に、バンドプランや免許制度など、全ての内容が実施に移されました。これほど大幅な制度改正はこれまでになく、総務省の本気度が伝わってきました。
  最も大きいのは、誰でもいつでも「体験運用」(総務省は「交信体験」と表現している。)ができるようになったことでしょうか?
  しかし、制度が変わっても、それをうまく活用できるかどうかは私たちにかかっています。若い人たちに加わっていただくなど、がんばっていきましょう!

 <番外編> 戦争の影
  2022年2月24日、ロシアによるウクライナへの侵攻が始まり、また、今年10月7日にはパレスチナのハマスによるイスラエルへのミサイル攻撃に端を発し、イスラエルによるガザ地区への軍事行動が始まりました。21世紀になってこのようなことが起ころうとは思ってもみない出来事です。(昔、日本のアニメで描かれていた21世紀は、素晴らしいものでしたが・・・。)
  電波は、国境や社会的イデオロギーに関係なく、地球上のどこへも飛んでいきます。これまでにも、天安門事件、ソビエト崩壊、湾岸戦争と様々な世界的な出来事がありましたが、私たちがアマチュア無線を楽しんでいくうえで、これまで以上に影を落としているように感じます。太陽活動が来年にもピークを迎えるのではないかとの観測が伝えられるなか、改めて、アマチュア無線は、世界が平和でなければ楽しめない趣味だと思う今日この頃です。

  皆様、どうぞよいお年を!!

◆ 基本は大切 <2023/12/23>  
  先の「鼻濁音」につい書いているとき、元NHKキャスターの磯村尚徳(いそむら ひさのり)さん(94)が、12月6日に亡くなられたとの訃報が報じられました。1974年から、現在のNHK「ニュース9」の原型である「ニュースセンター9時」の初代キャスターとして、新しいニュース報道のスタイルを取り入れた方で、その親しみやすい語り口から人気がありました。ご冥福お祈りします。

  1974年当時、私の中学校は、男子は全員坊主頭で、私の電話級(現、第四級)アマチュア無線技士免許証の顔写真にしっかり残っています! これをやめさせようと、親しい友人6名(うち3名はハム)とともに生徒会に入りました。時代の変わり目でもあり、半年後には、めでたく長髪OKとなりました。
  私の中学校には、当時としては珍しく、全教室へのビデオ放送システム(もちろん白黒のオープンデッキ)がありました。生徒会活動をする中で、放送室の戸棚の中にビデオ用スタジオカメラ(なんと5インチのモニター・ブラウン管付き!)やミキサー装置が眠っているのを発見しました。そこで給食の時間に始めたのが「ニュースセンター1時」でした! 私の役どころは、議長兼アナウンサー。NC9のオープニング画面の時計の針「9時」を加工して「1時」にするなど、みんなでこだわりました!
  このころ私は、NHKアナウンサーがニュースを読み上げる口調をさかんにシャドーイング(真似)していました。この時、意識はしていませんでしたが、「鼻濁音」についても習得したようです。
  これは、翌年開局したアマチュア無線で大いに役立つことになりました。つまり、マイクに上手に声を乗せる方法が身についていたのです。加えて交信相手の大多数は、大人の方だったので、敬語についても覚えることができました。
  このころアマチュア無線では、「マイクコンプレッサー」や「スピーチプロセッサー」なるものが注目され、トークパワーを上げること(正確には、音声の弱い部分をもち上げて一定にする。)でパイルアップに打ち勝つとの効能が注目され、雑誌にも製作記事が掲載されました。現在では、無線機に標準装備され、中にはディスプレイで変調状態を目で確認できるものもあります。
  それはそれとして、マイクに上手に声を乗せる発生の基本は、大切にしたいですね!

 日本語にもあった! <2023/12/21> 
 
 以前、英語のRとLの発音のちがいを取り上げましたが、日本語にもこれに似た発音があることを、皆さんはご存じでしょうか? それは「鼻濁音」です。このことを知ったとき、私は思わず「そーなんだー!」と心の中で叫びました! 鼻濁音を日常生活の中で、意識して使っている人は、言葉を職業としているアナウンサーや俳優の皆さんぐらいでしょう。
  「が、ぎ、ぐ、げ、ご」の発音には、「濁音」と「鼻濁音」の2種類があり、鼻濁音の発音の仕方は、息がやや鼻に抜ける感じで、「んが、んぎ、んぐ、んげ、んご」と発音する、と言えばおわかりでしょうか?

 
       【鼻濁音のルール】 ※一部です。
 ○濁音になるもの
  語頭 ・・・ 「
っこう」など、言葉の
      最初に来る場合。
  外来語、擬声語、擬態語、数詞の五
      ・・・「
イン」「ヤ」
        「十
」など。
 ○鼻濁音になるもの
  格助詞、接続助詞
      ・・・「私
」「~した」など。
 ○結びつきで分かれるもの
  複合語 ・・・「高等
校」は、「高等」と
        「
校」のそれぞれが独立した
         言葉とみなされ、語頭となり
         濁音。
         「小
校」「中校」などは
         結びつきが強く、一つの語と
         みなされ鼻濁音。
 

  「鼻濁音」は、東北地方に存在し、中国・九州地方では鼻濁音で発音する習慣がないそうです。共通語の母体となった東京方言には、鼻濁音が存在することから、アナウンサーの教育には、鼻濁音は必須となっています。
  「鼻濁音」について考えるとき、いつも私の頭の中には荒井由実(現、松任谷由実)さんの楽曲「12月の雨」がリフレインで流れます。「雨音に気づいて~遅く起きた朝は~♪ まだベッドの中で~半分眠りたい~♪ ・・・ 今でもうしろを~ふとふり返れば~♪ あなた
~笑って~立ってるような気して~♪」と歌う彼女は、鼻濁音を使っていません。
  今回改めて鼻濁音について調べていたとき、NHK放送文化研究所のWebサイトに、次のような記述を見つけました。

  演歌ではきれいな鼻濁音を使っていますが、ニューミュージックといわれ始めた頃から濁音化が歌の世界でも広がっています。「ツガルカイキョーフユゲシキ」で「ガ、ゲ」は鼻濁音になります。
  荒井由実の『卒業写真』は「ソツギョーシャシン」で「ギョ」は濁音で歌われています。
  若い人の中に、鼻濁音ができない層が増えていることの一つの理由として、区別を書き表す方法が一般の表記にはないことがあげられます。(専門的には濁音は「ガ」、鼻濁音は「カ゜」として半濁音で表記します。)  〔NHK放送文化研究所 2000.10.1 のWebサイトから抜粋〕
  

  これを見つけたとき、ユーミン・ファンの私は、大いに驚きました!
  ただ、彼女の発音は独特で、一人で倍音を発生するモンゴルの歌唱法「ホーミー」に通じるもので、あるTV番組で専用の装置で分析してみると、確かに倍音が出ているとの結果でした。ご本人は、「この歌い方が気持ちいいからしている。」とか。

  「鼻濁音」を使うと、言葉が柔らかく感じられます。QSOのとき、少し気を付けると、相手局に感じよく聞こえるかもしれませんよ!

◇ 知ってる?
  <2023/12/14>  
  皆さんは、「初音ミク(はつね みく)」という名前をご存じでしょうか?
  初音ミクは、人間ではありません。2003年にヤマハが開発した歌声合成エンジンVOCALOID(ボーカロイド: ボーカル+アンドロイドの造語からネーミングされたソフトウェアで、ライセンス提供されている。)をもとに、クリプトン・フーチャー・メディアがサンプリング音声を加えて作成・発売したバーチャル・シンガー・ソフトウェアの商標名です。メロディーと歌詞を打ち込めばそれを歌唱してくれます。(音楽は、別途作成が必要。)よーするに、彼女(?)は、バーチャル空間のボーカロイド(歌姫)なのです。2007年にエメラルド色のツインテール・ヘアーをした「16歳のアイドル系少女」として「デビュー」しました。当初は、そのキャラクターから、特殊な(?)オタク趣味のものとの誤解もあったようです。彼女を使ったボカロP(ボーカロイド・プロデューサー)もたくさん登場しています。有名なところでは、米津玄師さんやYOASOBIのAyaseさんが、ボカロP出身です。私のスマホにも、何曲か入っていて、「シニカルナイトプラン」がお気に入りです!
  12月6日(金)のNHKラジオ「ふんわり」で、その「初音ミク」が、一般社団法人・日本ネーミング協会が選定する「日本ネーミング大賞2023」を受賞(12月4日)したことが、パーソナリティの黒川伊保子さんから伝えられました。黒川さんは、同賞の副審査委員長でもあります。

  「日本ネーミング大賞は、ネーミングの重要性を広く社会に発信することで、ネーミングの質と価値の向上を図り、生活文化をゆたかにし、産業の発展に寄与することを目的に賞賛すべき優れたネーミングを選出・表彰する年に一度のアワードです。」(協会HPから抜粋)

  受賞理由として、黒川さんによれば、単なるソフトウェア名とせず、人の名前としたこと。さらには、ビジュアルまで付けたのが秀逸。しかも著作権を解放したことで、利用者が世界的に広まったことを挙げられていました。

  アマチュア無線の世界では、昔、マイクと無線機の間に入れて、男性の声をYLの声に変換する「YLボイスチェンジャー」なるものがありましたが、「お年を召したお声」との評価があったようです。
  AI技術が急速な発展を見せる昨今、ボカロ技術を取り入れた「ボカロOP(オペレーター)」が登場するのもそう遠くない未来かもしれません!

 行きたかった。  <2023/11/26> 
  11月19日(日)、「2023ハムの集い in 山口」が、ルルサス防府(防府市)で開催されました。参加された支部長さんからは、「盛会だった!」とのメールをいただきましたが、私は、岡山県・新見市総合防災訓練のため、出席がかないませんでした。大学生活を山口市で1年、宇部市で3年おくった私としては、楽しみにしていただけに残念! その代わりと言っては何ですが、45年前に思いをはせてみたいと思います。

  1978年4月、山口市に向かうとき、下宿には布団以外何もなかったことから、ラジカセ(ラジオとカセット・テープレコーダーが一体になった当時の人気家電)1台を持って行きました。夜、AMラジオには、韓国の放送が強力に入感し、朝鮮半島が近いことを実感しました。
  翌日は、プロ野球のドラフトで江川卓投手が「巨人以外へは行きたくない。」と駄々をこね、マスコミは一日中その話題でもちきりでした。また、ローカルでは、山口駅が新しくなったことが伝えられていました。人気アイドルグループ、キャンディーズの解散コンサート(4月4日)が後楽園球場(現、東京ドーム)で行われたのもこのころです。(メンバーの一人、伊藤蘭さんの娘さんの趣里さんは、今NHKの朝ドラ「ブギウギ」で頑張られていますね!)
  GW(ゴールデンウィーク。グラウンド・ウェーブではない!)に帰省したとき、RJX-601(ナショナル製、50MHz帯、AM・FM、3W、ポータブル機)を持ち帰りました。内蔵ホイップ・アンテナでしたが、山口市内の社会人の方にお相手いただきました。
  山口市では、不思議な体験もしています。10月の夜、大学祭が終わって下宿まで帰ったとき、ふと東の空を見上げた瞬間、オレンジ色の光る点が、一瞬、正三角形を描いて消えました。星より明るく、また動きからして航空機でもありません。ということは「UFO」?! それだけなら「何かの見まちがいでは?」で終わるところですが、2日後の新聞の山口版に「最近山口市内でUFOの目撃多数」との記事が掲載されました。
  皆さんは、宇宙人(地球外知的生物)の存在を信じますか? 私は、「我思う、故に我在り。」(フランスの哲学者デカルト。1596~1650)ではありませんが、私たち人類が存在しているのですから、「いる」と考えるのが自然だと思います。

  UFOは、先端技術の施設付近でよく見られると言われますが、山口市の北の仁保(にほ)には、衛星通信の地上局「KDDI山口衛星通信センター」があります。「行ったことがない。」と言うと、アーチェリー部の先輩が、車で連れて行ってくれました。夜、直径30mのパラボラ・アンテナが、何基も照明に浮かび上がる光景は、まるでウルトラマンの世界でした! 当時は、太平洋上の静止衛星(南北アメリカ大陸向け)の地上局が茨城県にあったほか、インド洋上の静止衛星(ヨーロッパ、アフリカ大陸向け)の地上局が、仁保にありました。
  現在は、仁保の一か所に統合されているようです。見学施設として「KDDIパラボラ館」もあります。(私は、2回訪れたことがあります。)改めて航空写真で見てみると、大きなアンテナは2基しかありません。国際通信は、海底メタルケーブル → 通信衛星 → 海底光ケーブル と時代とともに移り変わっています。
  12月、私は思いついて、大きな教室の前の廊下にあった「サークル黒板」(SNSのない時代、サークル関係の連絡は、これで行っていた。)に、「空中コンパ。アマチュア無線家のみなさん、冬休みに自宅から ON AIR しましょう! 3.5MHz SSB、日時・・・。」の文字と、私の下宿の地図を書き込みました。呼べば集まるアマチュア無線、すぐに3人の同期生が、訪ねて来てくれました。冬休みのQSOも成功! これをきっかけに無線部結成(再生)に向けての動きが始まりました。
  とはいえ、私はアーチェリー部に所属していて、時間的にも、経済的にもゆとりはなく、設立にかかわったとは言えません。その分ほかのメンバーが頑張ってくれ、過去にアマチュア無線クラブがあったことや、コールサイン(高校時代のものと1文字違いで、コンテストではよく言い間違い、サブオペに小突かれた!)も見つけてくれました!

  山口の皆さんは、私たち学生を大切にしてくれて、本当にありがとうございました! 新しいものを立ち上げていく、楽しくもわくわくした青春時代だったっちゃー! (←山口弁です。「うる星やつら」じゃありません!)


◆ 聴いた?  <2023/11/13>  
  NHKのラジオ番組「ちきゅうラジオ」(11月12日(日) 18:05放送)に、元NHK解説委員の柳澤秀夫さんがゲスト出演されていました。柳澤さんが、アマチュア無線家(JA7JJN。マイクロウェーブに熱心。)であることは、多くの方がご存じかと思いますが、番組の中では、アマチュア無線に関するエピソードも少し話されていました。
  エジプト特派員当時、仕事でヨルダンのフセイン国王(故人)に会ったとき、ひとしきりインタビューを終えた後、「実は私、アマチュア無線をやってるんですよ。」と言ったところ、アマチュア無線の話で盛り上がったそうです。
  当時、フセイン国王(JY1。なんとサフィックスがない!)は、アマチュア無線界では有名な方で、日本に来られた際には、帰りに専用機を自ら操縦して離陸されていったとのTVニュースを覚えています。
  ヨルダン国王といえば、かのローカルのTさんの話を思い出します。Tさん曰く、「QSOの際、こいつえれー偉そうなやっちゃなぁーと思うたんじゃけど、QSLカードが届いて、ヨルダン国王じゃとわかった!」 偉そうな人ではなく、本当に偉い人だったとのオチでした!
  柳澤さんは、ほかに自宅のベランダに設置した「釣り竿アンテナ」で南極の昭和基地(8J1RL)の先輩とQSOしたことや、月面反射通信(EME)などについても話されました。
  以前、「あさイチ」の中でもアマチュア無線を取り上げられた柳澤さんですが、このような方が全国放送でアマチュア無線を取り上げていただけるのは、私たちアマチュア無線家にとって、ありがたいことだと思います。
  番組の終わりで柳澤さんは、世界に目を向ける意味の大切さについて尋ねられたのに対し、「アマチュア無線は、世界中どことでも交信てきて、(世界地図に描かれているような)国境はない。そんな地球上で戦争してもしょうがないだろう!」と言われました。
  肺がん闘病中には、アマチュア無線が支えになったとも伺っている柳澤さん。今後とも機会あるごとにアマチュア無線のすばらしさについて語っていただければと思います。

  ※この番組は、11/19(日) 20:00まで、NHKアプリ
   「らじる★らじる」の「聴き逃し」で聴くことがで
   きます。

 R&L  <2023/11/5> 
  皆さんは、海外との交信はされているでしょうか? 私は、下手なりに英語でのQSOを楽しんでいます。
  私の学生時代の英語は、読み書きが中心の受験英語でしたが、英会話に興味があった私は、中学1年のときから、NHKラジオの英語会話を欠かさず聴いていました。特に、東後勝明先生の「基礎英語」はよくわかりました。
  高校1年の英語の授業のとき、先生から「君は発音がいいけど、RとLの発音の区別はできるか?」と言われました。Lは、舌の先を上あごにくっつけてから発音する・・・と、テクニックだけはラジオ講座で学んで頭にありました。で、「Rigth」と「Ligth」を発音したところ、クラスメイトからは、「ふん、同じじゃが!」と言われました。それはそーでしょう、当の本人すら聞き分けられないのですから! 以後、英語の発音では、嫌がらせを受けるようになり、自身でも少しセーブするようになってしまいました。
  以来ずっと疑問のままになっていたのですが、社会人になって仲良くなった中学校のAET(英語指導助手)のアメリカ人男性と居酒屋で飲んでいるとき、聴いてもらったところ「OK! Good!」とのことでした。
  今回、改めてYouTubeで確認すると、「Lは、日本語の『らりるれろ』に近く、舌を上の歯茎にくっつけて『んら』のように発音し、Rは、舌を上あごに付けず巻いて『ぅら』のように発音する。」とのことでした。
  専門家によると、言語をつかさどる脳内の「言葉の辞書」は、十歳頃までに完成する」そうで、それ以後の学習は難しい(完成された辞書の発音に照らして聴くようになる)ようです。
  昔、外国人の日本語は、「Ohio go they mars.」のようでしたが、最近YouTubeを視ていると、金色の髪をした青い瞳の美しい女性が、パーフェクトな日本語を話しています! 彼女たちは、アニメなどがきっかけで日本に興味を持ち、インターネットで幼いころから日本語を覚えたようです。
  7月に私は、水戸市のコミュニティFM局「FMぱるるん」に出演したのですが、あとで聞いてみると、ところどころイントネーションが岡山弁になっていて、標準語は、外国人YouTuberに及びませんでした!
  発音の話になると、ローカルのTさんの話をしなければなりません。私より十歳以上年長の彼は、「ボランティア」のことを「ボランピア」と言い、「CQ 20ms」を「シーキュー、トンティーメーター」と言うなど、はっきり言って英会話力は私の方が上。そんな彼と2回、海外旅行に行ったのですが、なぜか彼の英語は、相手の心に届くのです。これは、私にとって「目から鱗」でした。 <そうなんだ! 言葉は、意味を伝えるだけでなく、お互いの心を通わすための手段なんだ!> どこをどうすればそうなるのか? もう天国にいる彼には聞くすべもないのですが、QSOの際には、<どんな言葉にせよ、相手の心に届くQSOをしたい。> と思っている私です。

◆ 地図  <2023/10/22>  
  私は、オペレーティング・デスクに、高校生の頃使っていた帝国書院の「新詳高等地図」を備えています。世界や日本の地形図に加えて、気候や資源など様々な情報が一冊に詰め込まれていて、厚さも手頃です。改訂版が出ると、書店で内容を確認して、時々新しいものに更新しています。
  ゆっくりQSOするとき、相手局のQTHを確認しながら、「〇〇山の近くなんですねー。以前、登山に行きましたよ!」などと話題が膨らみ、まるで旅行している気分になります。また、相手局の反応もGoodです!
  そして、帝国書院の創立者が、私の住む倉敷市の出身であると知ったのは、ほんの十年ばかり前で、ますます愛着が増しました。
  最近は、ネットで簡単に地図を表示できますが、アナログの紙地図にはいろんな情報が記載されており、位置関係をつかむのにも優れています。みなさんもぜひ1冊、いかがでしょう?。

  地図といえば、1990年代前半に、W(アメリカ)の局と21MHz帯SSBで交信していたとき、こんなことがありました。私のQTHを「Kurashiki city」と紹介したのですが、相手局は「Near "Kamogatsuji-yama"?」と聞いてきました。
  「鴨が辻山」は、我が家から約1.5km北東にある標高285mの山で、倉敷市の南部で一番高い場所ですが、市内の人でもその名前を知っている人は少ないでしょう。(現在、D-STAR 倉敷レピータ JP4YDVがあります。)それにしても、当時インターネットはなく、私の住所(大字)がわかるのは、USコールブックくらい。地図にしても「地理院地図レベル14」ぐらいでなければ、山名と大字名の両方は載っていません。まして英語表記となると???
  私が驚いていると、ご年配と思われる彼は満足した様子でQSOを終わりました。彼がどうしてそのような地図を持っていたのか、はたまた日本語が読めたのか、いまだに疑問です。

◆ リグ選び  <2023/10/15>  
  皆さん、新しいリグを購入する際は、どのようにして機種を決定されていますか? お気に入りのメーカー? 予算? 新機能? いろいろあると思います。
  私の場合、新しい無線機が発売されると、まず確認するのはデザインです。新しい機能の追加は、デザインに現れやすく、そして、ボタンやツマミ類が使いやすい配置になっているかに注目します。次に、カタログやメーカーのホームページで、新機能やスペックを確認します。
  しかし、ここで早まってはいけません。つまり、受信性能などの数値ばかりに取らわれず、「全体として評価する」ことが大切です。
  ではどうするか。一番は、店頭やお知り合いの方などに、実機を触らせてもらうことです。これが難しい時は、最近はYouTubeにいろんな方が動画を投稿してくれています。設定条件に注意する必要がありますが、そこそこ傾向はわかります。
  話は変わりますが、以前、自治会でピアノを購入することになり、機種選定を担当したときのことです。ピアノはおろか音楽には全く疎い私でしたが、YouTubeで様々なピアノを聴き比べました。この時、若かりし頃オーディオ(普及機レベルですが。)で培った「耳」が役立ちました。その結果、宮廷音楽の流れを汲むチェンバロ(ハープシコードとも言う。)のような煌びやかな音色のベヒシュタイン社製のものと、コンサートホール用の低音がしっかりしたスタインウェイ社製の2本柱があることがわかりました。また、ヤマハ社製のものは、小学校時代からよく聞いた懐かしい音色でした。
  最終的には、短大の音楽教授から紹介していただいたピアノ調律師の方に勧められた、旧東ドイツのスタインベルク社製のアップライド・ピアノ「IQ24」に決めました。調律師曰く「有名ピアノは、プロでなければ受け付けません。その点スタインベルク社は、家庭用ピアノのメーカーなので、一般の人が楽しく弾けますよ!」 <なるほど、普通車なら一般の人が運転できるけれど、高性能スポーツカーはそれなりの腕がいるということかぁ!> 購入した白木の無垢材(珍しい!)のIQ24は、「かなで」の愛称をもらって、いい音で鳴ってくれています。
  困ったことに、それ以来ピアノの音を分析する癖が付いたようで、朝のラジオ体操のピアノに、ついつい聞き入ってしまいます。夏の巡回ラジオ体操では、実に様々なピアノが聞こえてきて、中には珍しい音色のものもあってびっくりです!
  話が脱線しましたが、言いたいのは、SDRや高周波特性が高性能であっても、最終的にはアナログな低周波増幅回路を通して音が出て来るということです。この最終部分でメーカーごとの「味付け」が行われることで再生音が決まります。どこのメーカーが良いというのではなく、「使う人の好み」で大きく分かれる部分ですので、人それぞれです。
  YouTubeを聴く時には、経験上、スマホ < ノートPC < デスクトップPC の順で音が良くなります。これは回路構成や電源にゆとりがあるためと思われます。そしてできるだけ音の良いヘッドフォンやイヤフォンを使用することです。同じ動画でも繰り返し聴いていると、音質のほかに近接信号をカットするフィルター特性や混変調特性の違いがわかってきます。ぜひ、お試しあれ!

◆ 2023鳥取県ハムの集い  <2023/10/4> 
  10月1日(日)、米子食品会館(米子市)で開催された「2023鳥取ハムの集い」に、来賓として出席させていただきました。松田中国地方本部長は都合が悪く、また、小川山口県支部長は、JARL山口県支部のイベントのため残念ながら欠席でしたが、河上島根県支部長、古城広島県支部長も出席されました。
  オール鳥取コンテスト及びOSO通信訓練コンテストの表彰等に続き、講演会に移りました。まず、JARL岡山県支部役員でもあるJA4CFO松尾正利さんの「D-STARを使った新しいQSO方法」の講演(リフレクターなど、かなりマニアック!) に続き、JO3LVG桂美代子さんの「T88MKパラオOPについて」(レンタル・シャックでの楽しいDXバケーション。) の紹介がありました。
  このあと抽選会があったのですが、私は父親の介護のため、申し訳ありませんが、早退させていただきました。
  鳥取県支部の皆様、お世話になりました。

 ※ JARL鳥取県支部HPは → こちら

◆ 思い出ポロポロ  <2023/10/1>  
  ヱヴァンゲリヲンにインスパイアされて、40年前の記憶がいろいろ思い出されました。
  初めて宇部の下宿先に挨拶に行ったとき、玄関に出て来られたのは、二十歳のきれいなお嬢さんで、これから始まる下宿生活が楽しみになりました。(単純!) 私より1つ年上で、名前はミサトならぬサトミさんでした! 3年生のとき、お見合い相手のもとへ嫁いで行かれました。卒業後、下関であった友人の結婚式のエレクトーン奏者の女性が、よく似た方だったので、山口美人の典型だったのかもしれません。
  下宿は、高台にあり、ロケーションは抜群! 周防灘をはさんで対岸は、福岡県と大分県です。近所のTVアンテナは、すべからく北九州方向を向いており、初めて北九州文化圏の存在を知りました。
  それまで民放FMを聴いたことがなかった私ですが、物干し柱の横に放置されていたFMアンテナを8エレにグレードアップして、オーディオセット(当時一番の贅沢品)につなぎました。聞える、聞える! FM福岡の電波に乗って、音楽がシャワーのようにふりそそぎ、トークもおしゃれ。これぞFM放送です!
  21MHz帯のDPアンテナを張るスペースがあったので、TS-520X(ファイナルだけが真空管の当時人気のHF機)を新幹線とバスを乗り継いで持って行きました。今では考えられませんが、重量が15kgもあり、バス停から下宿までの200mを歩くと、下げていた腕がつってしまいました。ところが電波を出すと、隣室の同じ科のN君のオーディオにインターフェアが出て、結局1局もQSOすることなく自宅へ持ち帰ることに・・・。
  そのN君、土曜日午後のラジオ番組「歌謡曲ベストテン」で、曲名と順位を予想するのが趣味。また、松田聖子さんの大ファンでもありました。当時「硬派」であった(?)私は、「ぶりっこ(←可愛子ぶるの意)」がキライで、あまり好きではなかったのですが、最近彼女の歌を聴くと <いいなぁ~。> と思います。人は変わるものですね!
  同じ科に、久留米市出身のO君がいたのですが、夏休み明けに会った彼曰く、「地元で男の子の家庭教師をしているんだけど、この夏会ったとき『僕のいとこ、松田聖子よ!』と言ったんだ。1年前から教えているのに、人気が出るまで黙ってたらしい。」 さて、聖子ちゃんファンのN君が、サインをゲットできたかどうかは定かではありません。
  家庭教師といえば、私の下宿は女人禁制だったのですが、下宿のおばさんの絶大な信頼を得たのか? 親戚の高校生の女の子の英語を見てほしいとたのまれました。半年ぐらいでやめていったのですが、あとからおばさんに、「あの子は東京育ちなので、一人で決めて勝手にやめてしまった。英語の試験で、学年1番になったので自信がついたんだろう。」と言われました。(神に誓って手は出していません!!)
  また、大学祭に文化放送の元アナウンサーで、深夜放送で「レモンちゃん」の愛称で人気だった落合恵子さん(当時ロングヘアーの36歳)が講演に来られたのですが、文化放送のコールサイン「JOQR」という発音が、チョーきれいだったのが耳に残っています。
  世の中に「パソコン」なるものが登場したのもこのころです。8bitで、記憶媒体はカセットテープ、通信機能などまったくありませんでしたが、電気・電子工学科の連中が、下宿で楽しそうにパコパコしていました。
  大学祭には、無線部も展示参加したのですが、2mFMに謎のノイズが入り、使い物になりません。みんなであれこれ探したところ、同じ室内にあったパソコンが原因と判明しました。当時のパソコンは、ノイズの塊だったのです!
  また、土木工学科には「物理学実験」というのがあって、二人一組で実験をしてレポートを提出するものでした。ある日、未知のコイルのインダクタンスを測定する実験がありました。バリコンを調整して電流計が最小となるディップ点をはかり、計算で求めるのですが、レポートを受け取りに行くと担当教官が、「私がやると0.2mHぐらいにしかならないのに、君たちは0.1mHとなっていて、これは非常に精度がいい!」と褒められました。
  後で気が付いたのですが、当時のHF帯のリグは、ファイナルとアンテナ端子の間のπ型同調回路を、バンドチェンジや同一バンド内でも使用周波数が大きく変わった際には、いちいち手動で調整操作(チューニング)を行う必要がありました。(現在は、内蔵チューナーが「勝手に」同調をほぼ瞬時にとってくれています!) つまり常日頃の「鍛錬」の成果が現れたのでした!
  ・・・ 以上、今は昔の、思い出あれこれでした。

◆ 新バンドプラン、スタート!  <2023/9/25> 
  本日、9月25日から、今年3月22日に大幅改正されたアマチュア無線制度に関する残り部分が施行されます。2段階の実施となったのは、すぐに実施できるものと、周知・準備期間を要するものに分けたためです。48年間の私のアマチュア無線人生において、これほどの改正は経験がありません。
  特に皆さんに注意していただきたいのは、バンドプランです。電波型式(モード)別に細かく分かれていた周波数区分が、全体的にすっきりしたものになっています。アマチュア無線のモードは、CWに始まってAM、SSB、FM、RTTY、ATV・・・と、技術の進歩とともに増えて来たのですが、近年では、D-STAR、C4FM、FT8など、デジタル関係のモードが増え、さらにいろいろな楽しみ方ができるようになってきました。反面、それらをバンドプランに表現すると分かりづらくなるうえ、今後の新しいモード誕生への対応にも配慮したのではないでしょうか? 
  いずれにしても、新しい制度のもとで、新しいアマチュア無線の楽しみ方をみつけていきましょう!

  ※新バンドプラン(9月25日施行) → JARL Web


◇ 時の贈りもの  <2023/9/21>  
  皆さんは、「ヱヴァンゲリヲン」を観られたことはおありでしょうか? (な~んと、ワープロ&パソコンを通じて、「ヱ」を初めて使いました! 肉筆でもなかったなぁ。)
  巨大「汎用人型決戦兵器」が登場する、庵野秀明監督のアニメーションです。以前、職場の同僚だった方が大ファンで、その名前をよく聞かされていたのですが、先日サブスクで「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」を4本続けて観ました(「序」2007年、「破」2008年、「Q」2012年、「Ⅱ」2021年)。1995年ごろTV放送されていたようですが、私は存在すら知らない状況でした。唯一知っていたのは、500系新幹線25周年の記念ペイントを施した「エヴァンゲリオン新幹線」ぐらいでしょうか? 腕時計もあるそうです。なお、名称の旧字体は新劇場版(新旧がある)で使用されました。
  私は、劇場版4本を観たのみですので、熱烈なエヴァ・ファンの方には、稚拙な解説となることをご容赦ください。

 [ネタバレ注意]
  父親との確執から別居していた主人公の少年、碇(いかり)シンジは、父碇ゲンドウから特務機関NERV(ネルフ)に突然呼び出され、父の作った人造人間エヴァンゲリオン01(初号機)にパイロットとして乗り込むよう命じられる。(シンジは、エヴァの開発に係る秘密から、エヴァと精神波のシンクロ率が高い。)しかし、シンジは、気が進まない。当時、人類は「使徒(しと)」と呼ばれる謎の生命体の攻撃を受けており、セカンドインパクトと呼ばれる大災害で人類の半分が死滅、海をはじめ地球環境は生物が棲めない赤く染まった状態にあった。人類は、陸海空の通常戦力で立ち向かうが、ことごとく殲滅され、防衛はNERV(ネルフ)に託された。そうした状況を見るにつけ、シンジはエヴァに乗り込まざるを得なくなり、出撃する。
  他にエヴァのパイロットとしては、エヴァンゲリオン00(ゼロ号機)の謎の美少女・綾波レイ(パイロットとして乗り込んだ試験機(ゼロ号機)の暴走事故で受けた怪我の後遺症を引きずっている。シンジの母の旧姓は「綾波」で、このあたりが物語を複雑にする。)、同02(2号機)のユーロ空軍から派遣された式波(しきなみ)・アスカ・ラングレー(はっきりした性格のアイドル系金髪少女)、同08(8号機)の眼鏡少女・真希波(まきなみ)・マリ・イラストリアス、同13(13号機、唯一シンジとの2人乗り)のピアノ少年・渚カヲルなどが登場する。彼らの着る「プラグ・スーツ」は体にピッタリ・フィットで、特に女性用はセクシー。
  シンジは、彼らとともに「使徒」と戦い、仲間が失われていく中で、自らの意思で「使徒」に立ち向かう精神力を身につけていく・・・。
  アニメーションは、メカ、特に列車の3次元的な動きの描写が秀逸。ストーリーは、多分に哲学的要素を含んでいるため、一度観ただけでは、私の頭ではついて行けない。
  なお、ストーリー展開は、TV版、劇場版の新・旧で、それぞれ差異があるとのこと。

  4作目、終盤の工場プラントの背景に描かれているトラス橋を見て、私はハッとしました。<見覚えのある形!> 映画を一時ポーズして、すぐに Google Street View で、山口県宇部市の厚東川河口に架かるトラス橋(興産大橋)が見えるポイントを探しました。<やはり形が一致する!!> それは、42年前、大学の橋梁工学の時間に、陸上で組み立てたトラス橋(1スパン)を、大型クレーン船(3000t吊り)で吊り上げて一気に架設する作業があるというので、土木工学科のみんなで見学に行った、まさにその橋だったのです! 現場では、1スパンしか見ていませんでしたが、脳がその形を記憶していました。約10m先にあった2700tのトラス橋が、音もなくスーッと空中に浮かぶ光景は、不思議な体験でした。
  そして、ネット検索するうちに、監督の庵野秀明さんは、宇部市出身で私より1つ年下。現在、JR宇部線の宇部新川駅や琴芝駅には、エヴァンゲリオン関係の展示がされていることもわかりました。どちらの駅も、学生時代よく利用した駅です。
  映画を観進めると、ラストシーンは、宇部新川駅の空撮実写映像との合成映像となり、カメラを引いて宇部興産の工場方向にパンして終わります。そこには庵野監督の故郷に対する愛着が感じられます。ネット検索しなくても、最後まで観ればわかったことでした!
  これに関しては、俳優の片桐はいりさんが、1か月後にラジオでこんなことを言われていました。「自分は映画が好きで、最初は映画館で観ていたが、その後レンタルビデオで見るようになった。そのうち、映画を集中して見ることができないようになり、それがいつからかと考えると、インターネットが普及したころからで、気になることがあるとすぐに検索してしまう。」と言われていました。私は、まさにそれをしていたのです!
  庵野監督が宇部出身であることを念頭に、もう一度観返すと、シンジの幼い頃の回想シーンとして幾度も出てくる電車は、網棚、天井扇風機、木製の床などなど、私の記憶の宇部線の車両と一致するものばかりです。車内のプレートに、「昭和9年製造、山手線車両」と刻印されていたのを覚えています。電車の走行音も懐かしい音でした。別のシーンでは、あずき色の車両や前面下部が黄色く塗装された車両が登場しています。(10年以上前、鉄道ファンが見守る中、この車両による運行が終了したとのTVのニュースを視ました。)
  シンジは、父親から譲り受けたデジタル・ヘッドフォン・ステレオを愛用していたり、自室には、BCL用の人気ラジオ「クーガー」があったりします。シンジの指揮官であり、保護者でもある葛城ミサトの部屋にいっぱいある一升瓶は「獺祭(だっさい)」という山口県の銘酒です。8号機のマリがよく口ずさんでいる曲は、天地真理さん(あまちまり。←今思うとスゴイ名前ですね! 1970年代前半の可愛子ちゃんアイドルの走りでした!)の「一人じゃないの」などの懐メロ歌謡曲です。また、ミサトの元カレでイケメンの加持(かじ)さんの名前は、宇部市街地東部の地名「梶返」からとったものかもしれません。山口県独特の「黄色いガードレール」も風景の中にさりげなく描き込まれているなど、庵野監督の少年時代の事物が、そこかしこに取り入れられています。
  以前、宇部市出身の芸能人といえば、タレントの西村知美さんくらいしか思い浮かばなかったのですが、今人気の音楽ユニットYOASOBIのAyaseさんも宇部市出身です。今、宇部市は、「来てます」ね!
  私にとって「エヴァンゲリオン」は、40年を経て、時がくれた贈りもののように感じました。宇多田ヒカルさんのテーマソングも素敵です!

◆ 体力的に、ムリー!  <2023/9/15> 
  コロナウイルス感染症2019が、5類に移行されてから、様々なイベントが開催されるようになりました。倉敷国際トライアスロン大会も4年ぶりに開催され、喜ばしい限り・・・と言いたいところですが、その日は「オール岡山コンテスト」と重なり、例年、地元の町内会は、バイク・コースの鷲羽山スカイラインで応援することになっています。ということで、「第36回オール岡山コンテスト(9月10日開催)」は、7:00~11:00立ちっぱなしで選手に声援を送ったのち、午後からの参戦となりました。
  昼食をとって、さ~て・・・と思ったのですが、疲労感がいっぱい。ようやくQRVできたのは、14:00をまわっていました。
  いつもの7MHz帯SSBですが、コンディションがヘン! なかなかコールしてもらえません。それでも、<岡山県内局として頑張らねば!!!> と力を振り絞りましたが、最後までコンディションはよくありませんでした。
  あとでこの日のSSN(太陽黒点数)を確認すると、194。翌日には、204と初の200越えで、HF帯ローバンドには、よくない条件でした。とはいえ、時々ハイバンドもワッチしてみたものの、芳しくないようだったのですが・・・。
  結果は、108局で、昨年の1/3でした。来年は、トライアスロン対策を考えなければ・・・。「鉄人」の体力を分けてほしいと思う私でありました。

◆ 2023 ハムの集い in 島根  <2023/9/4> 
  8月27日(日)、湖陵コミュニティセンター(出雲市)で開催された「2023 ハムの集い in 島根」に、出席しましたので、報告させていただきます。
  森田JARL会長、松田中国地方本部長、小川山口県支部長、深坂鳥取県支部長、古城広島県支部長と私の6名が来賓として出席するなか、河上島根県支部長の開式挨拶で始まりました。
  島根県支部においても、コロナ禍のため4年ぶりの開催とのことで、参加者数128名(最終)と多くの方が集まりました。会員数約350名の支部としては、参加率の高さが印象的でした。
  内容は、講演会、メーカー展示、ジャンク市、青少年体験運用局、抽選会などでしたが、ここでは森田新JARL会長の講演にスポットをあててお伝えしたいと思います。



 「JARLの今後に向けて」
   ~ JA5SUD 森田耕司 JARL会長講演から

  このたびのアマチュア無線に関する制度改正は、自身の50年にわたるアマチュア無線人生の中でも大きいもの。総務省も期待しており、挨拶に行った際に「総務省としてこれだけやったのだから、あとはよろしくお願いしたい。」と言われた。その目的は、アマチュア無線の振興、次世代育成、社会貢献などである。
  また、2026年にJARLは創立100周年を迎えるが、法人組織ではなかなかない。
  1955(昭和30)年生まれ。自宅は、香川県木田郡で、高松市内の実家のシャックをリモートで運用している。うどん県(香川県)だけにうどん好きで、年間400玉以上食べる。コールサインのJA5SUDを「素うどん」と自身では思っていたが、これまで期待していた突っ込みは誰からもなかった。ところが会長就任でSNSに「うどん県の会長だけにSUD!」との書き込みがあった。
  他に趣味は、バイクと実家での家庭菜園、愛犬(シュナウザー)1匹。

  【略歴】
   2012年12月 四国地方本部長
            (社員総会で否決され「但し書」地方本部長となる)
   2014年6月  理事、四国地方本部長(現在に至る)
   2018年6月  副会長
   2023年6月  会長

  JARL会長としては、次のようなことに取り組みたい。
  ①理事会の活性化・意思決定の迅速化
   ・現在使用されていない理事・監事用メーリングリストの活用。
   ・必要に応じてタイムリーな臨時理事会の開催。
  ②情報開示
   ・社員総会速記録の復活。
   ・理事会報告・議事録の充実。
  ③委員会の活性化
   ・活動報告の公開(年度をまたぐ場合は、中間報告。)
   ・体験運用の推進、ニューカマー支援委員会の新設。
   ・QSL問題対策委員会の新設。
  ④QSLビューロー業務の効率化
   ・不要な紙QSLカード減量のお願いを受け入れてもらえるか?
  ⑤財務改善
   ・お金の使い方を見直し、必要なところに使う。
     次世代育成のための新技術。
     新しい遊びの開発。
   ・広報体制の再構築。
     JARL Web の刷新。
     JARL NEWS の電子化を受け入れてもらえるか?

  以上、ご自身の電電公社(機械技師)、NTT・ドコモ(経理・監査部門)での経験を活かして取り組んでいきたいとのことでした。
  最後に、会員に向けて「一アマチュア無線家として何ができるか? を自身で考えてほしい。」との言葉を投げかけられて、講演を終わられました。



  以上、PowerPoint を用いた約40分間の講演を、私のメモからまとめました。
  会長は、最後までずっと後ろに立って集いの様子を見守られていました。そこからは、地方支部の様子をしっかり見ておこうという、新会長としての姿勢が感じられました。

  メーカー講演で印象的だったのは、アイコム㈱の高岡さんがリモートで登場し、「ハムフェア・ツアー」と題して、ハム・フェアでのアイコム㈱のブースを写真で案内したことです。
  ハムの集いでのメーカー講演も、新しい時代に入ったとの感想を持ちました。



  ※ JARL島根県支部HPは → こちら


◆ ハムの集い岡山 2023  <2023/9/3>  


  JARL岡山県支部は、7月30日(日)、マービーふれあいセンター(倉敷市)で、「ハムの集い岡山2023」を開催しました。
  コロナ禍のため4年ぶりの開催となった今回は、県外からの参加者も含め、予想を大きく上回る181名(会員152名、非会員26名、一般3名)が集まりました。午前9時の開場と同時に、会場は大変な熱気に包まれ、「待ってたぞぉ~!」との皆さんの気持ちが伝わって来ました。
  来賓として出席していただいた、松田中国地方本部長様をはじめ、河上島根県支部長様、小川山口県支部長様、深坂鳥取県支部長様、古城広島県支部長様には、猛暑のなか遠方よりわざわさお越しいただき、本当にありがとうございました。
  メインホールでは、来賓祝辞、第35回オール岡山コンテストの表彰式のあと、講演会に移りました。
  JR4XEY大崎さんからは、「ARDF競技大会の楽しさ」と題して、これまでの経験からARDFを解説していただき、JA4JBP藤原さんからは、「FMレピーターの開設ノウハウ」と題して、レピーターの新設に伴う電波伝搬調査や工事の進め方について紹介していただきました。
  メーカー講演としては、アイコム㈱のJK3AZL高岡さんから「IC-905の魅力」と題して、新製品の仕様や楽しみ方について、実際の運用経験談をまじえて解説していただきました。また、八重洲無線㈱の藤原さんからは、「FT-710 ~無線機器の変遷」と題して、懐かしい製品から現在に至る自社製品の解説がありました。
  期せずして、果敢に高い周波数帯に挑戦するアイコム㈱に対し、これまで育ててきたHF機の技術にさらなる磨きをかけていく八重洲無線㈱と、対照的なメーカーとしての取り組み姿勢が感じられる内容となりましたが、私たちハムにとっては、いずれも魅力ある技術には違いありません!
  展示会場では、無線機やアンテナのメーカーのほか、岡山県内のハムショップの出店、ジャンク市が開催されました。また、新しい試みとして、クラブ展示や自作品の展示も行っていただいたところ、多くの方でごった返す状況も見られました。
  最後に、メインホールでは、JARL会員を対象にした、お楽しみ抽選会が開催されました。抽選は、参加者の注目を集めた「謎のYL」が抽選の女神役として登場し、会場は大いにを盛り上がりました。いつものように、当選者にはマイクに向かってひとこと言っていたきました。
  今回の賞品は、防災用品を中心としたもののほか、メーカーからのノベルティグッズなどで、一番の目玉は、ハムショップ提供のミニ・ドローン(2機)でした。皆様、ご提供、ありがとうございました。
  4年ぶりの開催で、役員として戸惑うところもありましたが、登録クラブのJARL倉敷クラブと鷲羽ハムクラブの皆さんにもご協力いただき、和やかなうちに無事閉幕できたことに、感謝申し上げます。
  では、皆さん、来年お会いしましょう!

  ※7月中旬から、13年間愛用したPC(物持ちが良すぎる!)が不調になり、ハード、ソフトともに総入れ替えになったため、操作に慣れるのに時間を要しました。HPの更新が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。






 
JARL岡山県支部