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無線通信の歴史はマルコーニの無線電信から始まりました。もう百年以上昔の事です。現在では僻地まで携帯電話が普及し、もはや個人個人が改めて無線通信をやっている意識さえ感じていない時代、ある意味時代遅れとも思えるこの交信方法に私たちはなぜハマってしまうのでしょうか? 通信の原点だから? ノスタルジー?
当クラブはそんなCW(モールス符号を使った交信)の好きなアマチュア無線局が集まって1998年にスタートしました。
アマチュア無線を長く続けられる秘訣は、交信内容が機械的、薄っぺらにならないことだと思います。電波の向こうに人となりを感じるから面白い。CWでも電波の向こうに頭脳を感じるからおもしろいのだと思います。 最近は道端で知り合ったご近所同士の挨拶のような交信ばかりで、少々物足りなさを感じています。 さて皆さんはどうお考えでしょうか? しかし近い将来、人工知能とRIGを組み合わせたシステムでヒトと交信してると思った相手は機械だったりする日が来るかもしれません。それが両方だったらもはや人間は不要になってしまいます。 |
専門誌や愛好者の間で普及活動が盛んに行われていますが、それとは裏腹に、国試から受信試験が無くなってからは、CWを始める局は(コンテストと599 BK 以外)明らかに減少しています。 以前は「上級資格」と「出せるパワー」と「電気通信術の能力」がセットになっていたから、アマチュア無線家が上を目指したければCWの受信練習をするしかなかった。どんなにCWが苦手でも、(ぶっちゃけ、CWが大嫌いでも)電気通信術を覚えて国試に合格しないと、いつまでたっても10Wのままだったので、皆さん少々苦戦してもがんばるしかなかったと思います。(さらに上を目指したければ、もっともっと頑張るしかなかった) まさにCWは上級資格に立ちはだかる壁。CWファンには、ビギナーがCWと出会い、デビューする気になってもらえる、ありがたい仕組みでした。しかし、もうその時代に戻ることはないと思います。 国試に僅かに残ったモールスに関する問題、紙に書かれた点と棒を覚えたところで、実戦では聴き取って符号変換をしなければならないので殆ど役に立ちません。 劣悪な環境でとりあえず交信を成立させたいのであればFT8の方がCWより有利なことは明らかです。 一方、符号を覚えてからも、さらに訓練を続けねければ、楽しめるまでには至らないCWの魅力を筆者はどのようにアピールしたらよいのか正直わからなくなってしまいました。 この楽しさは、ある意味、一時期の試練を乗り越えた局にしか分からない世界だと思います。 海外の局もCWを楽しんでいる大多数の局は、おそらくCWの受信試験があった頃から無線をやっているOMだと思います。 「苦労して覚えた暁には・・・」などときれいごとを言ってみたところで、やる人はすぐにやるし、やらない人は「やります」「いつかやりたいと思っています」と、壊れたレコードをお会いするたびに繰り返しています。 普及活動をいろいろやってきましたが、国試に実技試験が盛り込まれる影響力には到底及びもつかないということを痛感しています。 |