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アマチュア無線でCW運用をがんばる CW友の会 JO1ZRW

ハムフェアHAMFAIR report

ハムフェア2024

   
 8月24日、25日、有明GYM-EX で開催されました。
 今年は出展者ではなかったので、2日間ずっと会場内をぐるぐる回っていました。とは言っても、興味のあるものに偏りがあるので素通りしたブースも多いです。掘り出し物、FBな情報があっても気が付かなかったかもしれません。

 会場は思ったよりもごった返していました。
 いつもの様にお世話になった各局のいらっしゃるブースに行ってご挨拶から始まります。
 会いたかった局とはほぼ全員お会いすることが出来ました。ありがとうございました。
 記念局 8J1HAM   毎年人気があり早朝から列をなす特別記念局。
 残念だったのが、有明GYM-EXでは外にアンテナを上げてはいけないルールらしい。
 HFが繋がっているRIGは遠隔でそのメーカーのある場所のアンテナに繋がっているとのこと。7MHz:青梅市、14MHz:三鷹市、21MHz & 28MHz:武蔵野市
 V,UHFのアンテナがホール内にあった事、これではホール内の局しか交信が出来ません。2.4GHzと5.6GHzはWiFiに悪影響を与えるということでRIGが撤去されていました。
 個人的には運用者は会場内から記念局運用をしたいこと、交信したい局の大半は8J1HAMと交信したいのであって、有明のこの場所から電波が出ていなくても、カードが貰えれば満足なのだから、次回もここでやるのなら全て遠隔でも良いのでは?と思います。ただし、リモートの場合は目の前にあるのがパソコンなので、遠隔の先にはこんなRIGがありますと説明されても運用者としてはやはり実物があって欲しいのではないでしょうか?
 機材を提供をしているメーカーも宣伝効果半減になってしまいます。 
 
 中央のクーラーボックスの中に南極の氷がありました。
触ってみたけれど、透明度のないザラザラでした。
 写真右下は隕石、地球ではあちこちに落ちているらしいです。南極は一面真っ白だから見つけやすいのだそうです。
 8J1RL(南極昭和基地)
隊員の体験談は面白いです。毎回お邪魔しています。
 アンテナのメンテナンスではどんな手袋を使っているのか気になっていました。

 写真はありませんが、長靴は分厚くインナーも超厚手、手袋は思ったいたより薄手ですね。南極使用のアンテナはボルトナットも特別仕様らしいけど、スキーグローブの様なものでは作業できないでしょうし...。特別仕様のアンテナでもブリザードでよく壊れるそうです。予備のアンテナもあるけれど、直すのは隊員の気持ち次第だそうです。つい本音が...。
 言い換えると、QRVのアクティヴィティーも行っている隊員の気持ち次第ということだと思います。今の隊員、FT8しか出てこないし...。
   飛行機の写真があったので、どう使っているのか聴いてみました。
 南極で大きな飛行機の離着陸ができる場所はロシアのノボラザレフスカヤ基地しかない。そこから写真の飛行機を飛ばして昭和基地の近くで着陸できそうな場所に降りて物資を補給しているそうです。
 そこでわかったこと。
 物資は「しらせ」から全てを調達するわけではないこと。(よくよく考えれば、緊急時にもそれでは困ります。)
 現在もロシアの基地はお国の事情とは無関係に活動しているとのことでした。
   ICOM (メーカーのブース)
 ぶっちゃけ、今回、興味の引く製品はIC-7760しかなかった。
 今後の動向について、聴きたいブースもここでしかなかった。
メーカーの回し者でも、熱烈なメーカー贔屓でもないつもりです。
 技術的にも一歩先を行っているように思うし、説明員の方の応対が誠実だからです。K社の方も丁寧ですが、聴きたいネタが今回はなかった。
 筆者は昔、数年某メーカーにいて説明員をやったことがあります。
他社の事は知りませんが、「こーゆー質問にはこう答えておきなさい!」
 言ってはいけないこと、どこまでなら話せるか?おそらく暗黙のルールがあり、それは共通だと思います。
 だから、こちらも「こう答えるだろうな?」と予想して質問します。
 説明員だって何でも解っているわけではないから、「わかりません」
「調べてまいります」他、「こうだと思います」
 企画、開発、設計に関わった人は本人が苦労しているので、「僕はこう提案したのだけれど、これこれこういう理由でボツになった」
 ここまで話してくださると納得します。
 最悪は、
 どうせ相手は素人だから専門用語並べて適当にお茶を濁す。
 
   IC-7610の上位機種であり、デュアルワッチ、デュアルモニター、200W出力(ただしAH-730接続時は100W)のHF+6mトランシーバー
、フラッグシップはIC-7851であり、その下位機種という位置づけらしい。
税込み¥877800円、価格設定を見てもそうなのだと思います。
 上位機種に無く、新しく導入された機能:
● IC-705の様なコントローラー部とRFデッキ部(本体)が分かれていて、
CAT5のLANケーブル(付属は3m)で100m離れていても動作可能らしい。
ただ、あくまで有線接続でのこと。
● 冷却フアンがフロントの吸い込み2基、リアの吸出し2基あり、長時間の安定動作が可能とのこと。
 (個人的にはIC-7851を使っていて、出力が低下したとか、動作が不安定になったことはありません。)
● IC-7851ではDIGI-SELを入れるとPREAMPが効かなくなりましたが、この機種はブロック図的に言えば、PREAMPの後段で掛けれれるようになった。
● デジタルプリディストーションの技術導入により送信電波が以前よりも綺麗になった。
● バンドパスフィルターが9分割から11分割になったので、AD変換時にオーバーフローしにくくなった。
 これらの差は、実際に購入して比較して使ってみないと分からないと思います。
 説明員の方に「顕著に変わりますか?」と聴いてみました。
お答
えを録音していたわけではないので、こんなニュアンスで勝手に解釈したと思ってください。
「効果は人によっては分からないかもしれません。7MHzの上のほうで音を追求している各局には分かるのではないでしょうか?歪はリニアを後ろにつなぐと差が出ると思います」でした。
 
   
 さらに質問してみました。
 なんでAH-730を繋ぐと100W送信になる。ATUを200W対応にする選択肢はなかったのですか?
説明員の話を基に勝手な推測をすると、
「AH-730という市販品が既にあり、折角だからこれを使えるようにしよう...でも200W対応ではなし、新しいATUを作っていられないから、リグのほうで出力調整をして対応しよう…。」そんなところだったのではないかと思います。

 国産のアンテナ直下型アンテナチューナー(以下ATU)による200Wの壁は何ですか?(毎回メーカーのブースでお聴きしていることです)
 お聴きすると以下のようなことが問題になるそうです。
➀ 1.9MHzまで出来るようにするとコイルが物理的に大きくなり筐体が大きくなる。筐体の大きさにこだわらないか、3.5MHzまでにすれば可能ではないかと思います。
② リレーの接点がスパ―クした時に張り付くリスクが高い。
③ 高耐圧のコンデンサー等の電子部品が必要なため、コスト高になる。

④ チューニング時に大量のスプリアスが出るので、チューニングも暴れて安定しない上にインターフェアのリスクが高くなる。(これはチューニング時に自動的にパワーダウンさせることでほぼ回避できる。)でもメーカーだから100%でなければ販売しにくいと思います。

 
今回も一昨年に説明員の方にお尋ねした時とほぼ同じ回答を頂きました。
でも、より詳細な事情を話していただきました。

 筆者が使っているハイパワー対応のCG-5000も代理店が修理対応にめげて販売を辞めてしまった経緯があります。

 感想: 
 操作性、タッチパネルもタッチパネルの多機能さもいいなと思いましたが、個人的にはIC-7851のように出来るだけ呼び出さなくても1回で調整可能な方が良いと思いました。ただ操作は慣れもあるので、使っていくうちに馴染んでくると思います。
 新機能には興味がありますが、お店や誰かが購入したシャックにお邪魔して触っても、自分のシャックで並べて使ってみないと良さはなかなかわからないと思います。  
 欲しいか?:
 AH-730の200W対応が出てコンビで使えれば欲しくなったかもしれません。
 ぶっちゃけ、当局は無線機に投資し過ぎて、欲しくても購入する元気はありません。

 
おまけ

  IC-905が発売されたとき、アンテナからリグまでを繋ぐケーブル損失を最小限に抑えるのは、アンテナ直下の送受信だとつくづく思いました。
 そこで尋ねてみました。
 「2.4GHz以上を扱う機種だと値段も高いし交信相手もいないから、当局のようなラグチュー派には触手が動きません。
 430MHz,1200MHzのリグでアンテナ直下のRFユニットを手元のコントローラーで制御するリグを出す計画や将来的な展望はないのですか?」
 もちろん、メーカーとしては答えにくい質問です。
 でも答えてくれたこと。
 「今のところその様な方向性は考えていませんが、IC-905の開発の時に144MHz,430MHzのパワーを上げる提案はしました。」
 「その場合コントローラーケーブルとは別に電源ケーブルの引き回しが必要になります。しかし開発リーダー?(又はそれに近い立場の人)はLANケーブル1本で繋ぐことにこだわったので、下の2つのバンドはおまけ的位置づけになってしまった」・・・・そうです。
 
  筆者はこの説明員の方を頼っていつも色々伺いに行っています。
アマチュア無線家の気持ちになって誠実に答えてくださるからです。
 無線機のメーカーにいても、趣味がアマチュア無線の方ばかりではない。
 むしろ、本気でやってい方は少ないかもしれません。
 今回、「コールサインありますか?」とお聴きしてみた。
 「コールサインはJ*3***です。自慢になっちゃうけど**コンテストの160mのQRP部門で1位になったこともあるんですよ!」
 やっぱり!!アマチュア無線局だと思っていました。それは大いに自慢してください! 今度お空で聴こえたら絶対呼びますので、よろしくお願いします。とご挨拶して会場を後にしました。
 この様な説明員さんがブースにいらっしゃると、説得力があり、メーカーのイメージを上げていると思います。
 P.S 
 とある事から和文電信が嫌になったので「これから和文局名簿からコールサインを削除してもらうようお願に行ってきます」と、お世話になっているJLRSの某局に話したら、「そんなことはしないでください。和文やりましょうよ」と説得され、あっさり決心が砕け散りました。


8月26日、筆者の今年の夏休み最終日はこのレポートを書いて終わってしまった。 DE JP1AEG

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ハムフェア2023に純粋展示で出展しました。

 
 左からJR1UFB(小澤さん),JJ1UUZ(藤森さん),JS1QIZ(横野さん)
ブースにお越しいただいた皆さん、ありがとうございました。


 今年は、3人で参加、CW王座決定戦のPRと、特別企画として、今までの全モールス練習CDMP3化して収めたUSBメモリの無償配布(限定50個)を行いました。(Used/Junkのファイナル真空管の無償配布も少し。)1日目は多数の来場者があり、特に午前中はブースにもたくさんの方に寄っていただきました。2日目の午後は、来場者も少なく、落ち着いて各ブースを見て回り、買い物をすることができました。ブースでは知り合いの方があいさつに来てくださるほかに、CW練習法から、HFでのアマチュア無線の始め方まで、いろいろな相談事をお持ちいただき、微力ながらも楽しく対応させていただきました。メーカーブースで目をひいたのは、マイクロ波帯RigIC-905でしょうか。40万円越えの価格は、どんなふうに響いたかとても興味があります。筆者(JS1QIZ)は、小型SSBラジオ、QRP用アンテナカップラー、カーボン釣り竿アンテナを購入し、ラジオはさっそく使ってブースで8J1HAMCW運用をモニターしていました。ブースにご来訪いただいた方、ありがとうございました。CW王座決定戦コンテストへのご参加と、モールスUSBを活用しての新しい分野でのQRVを楽しみにしております。  会場レポート:JS1QIZ

ICOMブースでIC-905について聞いてみました。RFユニットをネットワークに接続することは出来ないようです。
 RFユニットと操作パネルは、11で接続して運用するようです。
 コントロールソフトウェア RS-BA1 Version2は、IC-905に対応するため、Version2.50にバージョンアップされた事をお聞きしました。

 IC-905は購入しませんが、帰ってからRS-BA1 Version2をバージョンアップしました。
・ブースを回って、IC-705に接続する1.4mのロットアンテナ、単三電池10本、64GBSDカード3枚を購入しました。
 何も買わないつもりでしたが、ブースを回ると、ついつい買ってしまいました。
・ハム フェア会場で第40回記念関東UHFコンテストの電信の部マルチバンドで飛び賞を頂きました。

 記念品には、デジタル温度・湿度計を頂きました。
 ハムフェアの入場券も頂いたので、この飛び賞は、私にとってラッキー賞でした。
 横浜コンテストにも参加したので、横浜クラブのブースに行って来ました。
 3位までは発表されていましたが、私のコールサインはありませんでした。
 やはり3位までに入るのは、もっと頑張らないと難しいと思いました。
                    会場レポート:JJ1UUZ

   JJUUZ
第40回記念関東UHFコンテスト
飛び賞(10位)
   モールス練習CDをMP3にしたもの
限定50個、横野さんの情熱で作った
USBメモリーを無料配布。
このMP3でどれだけの局がCWに出てこられるのか? その様な方がいらっしゃったら是非当クラブにメールをくださいませ。
    
    IC-905と関連商品、昨年もレポートしました。
144MHz~5600MHz(+10GHz)のオールモード機
 メーカーの動画を見て技術が何となく素晴らしいことは認めます。
 筆者にとって2.4GHz以上は未知の領域です。
 IC-9700が出たときは「これで1200MHzにみんな出るようになる」そんな話がでました。でも思ったほどはにぎやかにはならなかったように思います。
 兎に角高価なリグだし、各局、上を目指しますかね? 技術と各局がQRVするか否かは別な気がします。 
 
   KENWOODが 
TS-990のTRIOバージョンんを
限定3台販売したらしいです。

ICOMのIC-7850の様な感じでしょうか?

筆者の子供の頃はチューナーと言えば
「トリオ」でした。

 愚かにも筆者(JP1AEG)は新型コロナに感染してしまい。HAMFAIR2023に参加できませんでした。
会場のレポートは横野さん、藤森さんに伺って、後半の記事をまとめました。
やはり行っていないと、また聞きの記事では説得力がありません。
アイボールをお約束していた各局、申し訳ございませんでした。
 
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ハムフェア2022に純粋展示で参加しまた。

  COVID19が完全に終息していない中、純粋展示で参加しました。
 個人的に思っていた出展意義はアイボールと生存証明でした。
 
 感染者がここ1~2か月で急増したので、出展、来場を取りやめた局や団体が多かったように思います。
   
 会場内はご覧の通りです。広場から撮ったら人のいないところが目立ってしまいました。
意図的なものはなかったのですが、写真は撮り方で印象が変わってしまいますね!確かに空いていましたが、
ここまでガラガラではなかったです。出展者が少なかったのです。
   
 20日 ブース担当:JP1AEG & JS1QIZ  21日 ブース担当:JP1AEG & JR1UFB
 
   8J1HAMの運用
JS1QIZ/横野さんが10MHzを運用しました。
 
アイボール
 ブースに来てくださった各局、ありがとうございました。

 JE1TRV/谷口OM
 Let's A1クラブ(日本最大のCW愛好者のクラブ)の創設メンバーです。
 全国区のクラブは当クラブのように少人数でほそぼそやっているクラブをどう見ておられるのか?
 同じCW愛好者が集うクラブとしてそれぞれ思うこと。モールスの普及活動の事、コンテストの事、色々情報交換をすることができ、貴重なご意見を頂きました。
 
 JA1KRU/岩下OM
 以前に交信でUSA Counties Awardの話題になって「本物を見たことが無い」と話したので、会場に持ってきて見せてくださいました。
   米国にある3077のカウンティ(郡)のうち500のカウンティの局と交信してQSLを得るアワードです。プラス500ずつ追加シールをもらえるようです。
 日本と比較的交信しやすいカリフォルニア州には沢山のアマチュア局がいますが、同じカウンティの局が多いです。他の週でも同様で、最低限の500カウンティを集めるのは至難の業です。
さらに 
   
 森田一義(タモリ)さんと交信された時のカードを見せていただきました。カード番号18 (発行番号かな?)1963年7MHz AMだそうです。筆者が2歳の時です。
   藤村有弘さん(ひょっこりひょうたん島のドン・ガバチョの声で有名でした)と交信された時のカードだそうです。
1981年14MHz SSB この頃になると、書き込み欄はもう今と同じですね。

南極昭和基地(8J1RL)の隊員とアイボール
   「昭和基地8J1RLと交信をすること。」
HFを始めた時の夢でした。その後も毎年交信して違うデザインのQSLカードをもらうのが楽しみです。還暦を過ぎたオッサンになったってもペンギンやオーロラのカードを見ると「南極から運用しているのかー!」と胸が熱くなります。

 ブリザードが吹き荒れる地でのアンテナ設営、メンテナンス、日本からの電波はどの様に聴こえるのか?色々な話を伺うことが出来ました。

 すべては感動から始まります。「こどもの日」ばかりではなく、コンディションの良いときは子供指定で是非CQを出してください。そのときは大人はスタンバイしてがまんしましょう。

 左から筆者、JG3PLH/近藤隊員、JR1FVH/小林隊員、JH7JCX/氏家隊員、JE1XUZ/加藤さん(最初あまりに溶け込んでいるので隊員かと思った。HI 彼は8J1YACを共に運用した学校のOBです)

無線機メーカー雑感
ICOM、
    
  IC-PW2
 1kWリニア 
 筆者は200Wまでしか運用をしたことが無く、仲間はQTHが都心でアパマンの局が多いせいか、話題がkWリニアになることがあまりありません。
 パイルになるとQROすればもっと楽に取ってもらえるのに...リニアを使っている局を妬ましく思います。HI
 と同時にパワーを上げればインターフェアのリスクが高くなるので、ユーザーはこの問題を克服できた局です。
 PVを見る限り、この機種はこれまでのリニアアンプの問題点を改善してあり、従来品よりもインターフェアが出にくいのでしょう。これが理由でQRO出来なかった各局には朗報になるかもしれません。

   
 個人的には新製品の目玉はこれです。 
 IC-905 :キャッチコピーは「上へ行こう」
 144MHz~5.6GHzオプションで10GHzまで対応しているオールモード機
 SHFの運用が一部のマニアの間でしか行われていない理由は、今までメーカー製のリグが無かったことだと思います。その他に交信相手がいないこと。伝送の損失が大きく扱いずらいこと。測定器が高価なこと。などが考えられます。
 周波数が高いとケーブル損失が大きい。それを考慮したシステム。RFモジュールと本体をLANケーブルでつないで、RFモジュールをアンテナ直下にする。そうすれば損失をかなり小さくすることができる。
 このリグがアマチュア無線界にとって新風を送り込んだことはまちがいありません。
 筆者はイノベーターでもアーリーアダプターでもないので、皆さんが今後どのような方向に向かうのか?様子を見てから考えたいと思います。 (あくまで私感ですが)ICOMのプロモーションビデオはとても分かりやすいです。
 正直、ラグチュー派であり、なんちゃってDXerである当局は、最初全然興味がありませんでした。だからICOMのブースでもこれに関して全く質問しませんでした。PVを見て「これはすごいリグかもしれない!」判断の甘さに猛省です。
 販売価格は10GHzのオプション込みで約50万円を予定しているらしいです。
 キャッチコピーほど気楽に上には行けない値段です。

YAESU
  
  FT-710:
 SDRのHF+6mのオールモード機
 IC-7300の対抗機種でしょうか?
FTDX-101がフラッグシップならば、こちらは入門機としての位置づけなのかもしれません。
 操作性はまだ触っていないので店頭に並んでから触りに行こうと思います。

KENWOOD
   これといった新製品はありませんでした。
(すいません、私感です)
 ただ、生産を中止していたTS-990が再び販売されることになったことは朗報です。なんといってもフラッグシップモデルですから...!
 私感ですが、「何でいいリグなのに作るのをやめてしまったのか?」がっかりしていましたが、理由をお聴きしたら、「部品が入ってこなかった」ということでした。言われてみれば「それは仕方ないですよね」と納得します。おそらく先が見えなくて「納品何か月待ち」が言えなかったのでしょう...。
 筆者はなぜこれを買わなかったのか?
現在他社のフラッグシップ機を使っています。もちろん、そちらも素晴らしいリグで気に入っていることもあるのですが、高価なリグなのでホイホイ買い換えられません。コンディションの良いときに発売してくれないと筆者の様なわがままなユーザーは待っていられません。発売のタイミングは大切だと思います。


 なんだか、ICOM贔屓の記事になってしまいました。他社のフアンのみなさん、ごめんなさい。
でも、最近のアマチュア無線界の各メーカーの勢いはとても拮抗しているようには見えません。

かなりくどいおまけ
200W対応のアンテナ直下型オートマチックアンテナチューナー(ATU)について 
 現在、筆者はCG-5000とCG-3000を使用しています。CG-5000には満足していますが、1台しかなく、しかももう作っていないようです。CG-3000の不満な点は(あくまで当局のアンテナの環境下でのことですが)1本のワイアーで1.8MHz~29MHzまでチューニングが取れないこと。
 以前に使っていたAT-300は(劣悪な環境でも)それが可能でした。最近発売されたAH-730も可能なようで、評判が良いので国産の200W対応のATUの発売に期待しています。

 ICOM,YAESU,KENWOOD共に販売されているのは100Wまでです。
一見「100Wが作れるならば200Wも作れるでしょう?各部の耐圧を上げればよいのだから・・・・」と思いたくなります。そこで、各メーカーに作るつもりがあるのかを質問してみました。
 結果、うち2社はその予定はないとの回答でした。(1社はこの質問をしませんでした)
どんな答えがあったかというと・・・・(録音していたわけではないので、大よそこんな回答だったと思ってください)
➀「動作が安定しないのです、他のメーカーも(もしトライしていたら)苦戦していると思います」
②「海外製品にはあるので、それを使ってください」
③「弊社の直下型チューナーの位置づけは移動用としてなので200Wは考えていません」
➀のメーカー以外の「お答え」は筆者が求めていたそれではなかったのですが、➀の説明員の方は誠実なご対応でした。
 ATUのリスクとして経験上考えられる問題は、
➀チューニングの最中はかなりスプリアスが発生すること。ハイパワーで行えばインターフェアのリスクが極めて高くなります。
②給電点の下に並ぶコンデンサーにかなりの高圧が掛かる事。
③同時にリレーの接点がスパークして張り付き切り替わらなくなる事。
④ムキになってハイパワーでキャリアをかけ続けると、チューニングは返って時間がかかり、くわえて電子部品が発火する可能性がある事。それを考慮してだと思いますが、国内の純製品のATUはRIGの出力と連動していて、チューニング時にパワーダウンします。
 リスクが高すぎて100Wから200Wを製品化するのは国産メーカーとしては踏み切れないのでしょうね。

 海外製品はその点、リスクは大半をユーザーの自己責任としているから、販売しているのだと思います。
 CG-5000はあまりに修理依頼が多かったので代理店が対応しきれなくて販売をやめたそうです。
 おそらく、ハイパワーでさらにはリニアを入れたまま「うりゃー」とやってしまった無謀なハムが皆これを使用していたのだと思います。筆者は「決して壊すような使い方はしませんから売ってください」とお願いしましたが駄目でした。(どの様な使い方をされていたか不明なので中古は敬遠しています)
 現在販売している代理店の方は過去に存在していたCG-5000のをご存じなかった様です。

 後日、お店で「なんで国内のメーカーは200Wの直下型ATUを出さないと思いますか」尋ねてみました。
  「価格は高くなるだろうし、タワーがあげられない環境での200Wのリスクを考えると、需要が100W仕様ほどは無いから作らないのでは?」とのご意見でした。 現行のHF200WのフラッグシップモデルにはATU連動の端子が無いこともその理由の一つだともおっしゃっていました。
  

HAMFAIR2022 まとめ
 コロナ渦で2年間中止になっていたハムフェア、今回も終息していない中で行われたので、感染したり、自覚症状のないまま感染させたりしてしまうのではないかという不安の中での参加となりました。
 当然感染を警戒して出展を見送る団体や方々が多かったので、会場内は閑散としていました。
 それでも、久しぶり皆さんとお会いできましたし、初めてお会いできた局とも有意義な時間を過ごすことが出来たので、個人的には参加してよかったと思っています。

                                     レポート JP1AEG

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HAMFAIRでよく相談されること 2016年HAMFAIRにて

 買ってくださることは当クラブにとって大変ありがたいことですが、このCDがどれほど各局のスキルアップに役立っているのかが気になります。是非役立てていただきたいです。

 ブースでお会いしたビギナーの方の相談「これから始たいのですが・・・」
各局の悩みは共通なところが多いですね!

 よく相談されることをまとめてみました。
① このCDをどう活用したらよいのかわからない。
② 周りに仲間やCWのできるOMがいなくて、どのうようにしてデビューをすればよいのかキッカケがつかめない。
③ 練習相手がいない。

以下のようなお答えをしています。
① 月並みですが、繰り返し聴いてください。
  聴きながら必ずペンで書き取るか、指で文字をなぞってください。
  私は毎日寝しなに子守歌代わりに聴いていました。

② CQを出している局の中からコールサインが取れて、「この局だったら!」と思われる局にコールして、すかさず「 I AM A BEGINNER   PSE QRS 」と送信しましょう。
 自分がコールする前に他局との交信を聴いて、名前、QTHを事前にコピーしておくとプレッシャーは半分以下になります。ビギナー局の不安の大半は、相手が送信してくる情報を取る自信が持てないことだからです。
 やさしいOMに巡り合えれば、交信が成立して1歩前進します。自信が持てるまで間を置かずに繰り返しましょう。
 しかし、スピードを合わせる余裕のない局に当たってしまったら、心が傷ついて次回コールする気になれなくなります。1歩進んで2歩下がる、人生と同じですね。
 そこでめげてはいけません!皆経験することです。 自尊心を傷つけられることに弱い方はなかなか次の一歩が踏み出せません。
 筆者の経験では、大半のOMは相手がビギナーだと分かれば親切ですから、めげずに交信実績を重ねましょう。

③ 同じ目標を持つ仲間がいると飛躍的に向上します。ラグチューなどをしながら仲間を電信の道に引きずり込ませましょう!


ハムフェアで販売したCD-ROMについて


2011年 和文高速受信練習に関するお詫び
2007年 和文交信例に関するお詫び
2006年 和文モールスCD訂正