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アマチュア無線でCW運用をがんばる CW友の会 JO1ZRW

CWで交信がしたいinformation

CWの魅力

 「CWで交信がしたいからアマチュア無線を始める」そんな方はおそらくごく少数派で、大抵のきっかけはアマチュア無線の関連雑誌や交信中の話題、先輩(OM)の勧めで「始めてみようかな」という気持ちになったのではないでしょうか?
 CW(電信)の魅力って何だと思いますか?
あくまで、PHONEと比較した場合の個人的見解ですが・・・強いて言うならば3つです。

1.交信がシンプルなので英会話が苦手な人でもPHONEほどストレスを感じない。
  「DXはやりたいが言葉が・・」という方には丁度良い通信手段です。
2.コンディションが悪くてもPHONEよりはるかに交信成立にこぎつけることができる。※
3.交信方法が電信という無線特有の技術を習得しなければできず、習得した者だけが楽しめる優越感!

  と言い続けてきましたが、筆者はもう優越感など感じなくなりました。
  出来ない人には自慢としか受けっとってもらえないかもしれませんが、
  「出来ない」、「やらない」は個人の自由です。拒む局に無理に勧めるつもりはありません。

 FT-8 の方がはるかに交信成立にこぎつけることができるので、現在盛んに行われています。
しかし、(解読器を使ってインチキをしない限り)CWは自分の耳で、且つ自分の技術で交信成立させるモードなので、交信できた時の達成感はFT-8よりもはるかに大きいです。

3アマを取得したい方へ (お勧めの定番ポケット書籍紹介)


 CWで交信するためには3アマ以上の従事者免許が必要になります。最近はモールス受信による実技試験がないので、4アマ取得直後に3アマを取得、あるいはに4アマを飛び越して3アマを取得される方も多いようです。3アマより上のクラスの一番の魅力はやはりパワーアップでしょうから、それが欲しくて既に資格をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、ステップとして紹介したいと思います。

 3級や4級の受験対策本は何冊か出ていますが、ポケットサイズは2種類、「完マル」誠文堂と、もう一つ「要点マスター」CQ出版社があります。どちらも通勤通学途中など片手間に勉強するのに丁度よい大きさです。

 主な特徴を筆者の感想とともに申し上げると・・・

完マル(誠文堂):
類似する過去問題が沢山出ていて理屈よりもひたすら反復させて頭に叩き込むタイプ。出題頻度が★の数で表わされているので、星の多い順から優先的に覚えれば、すべて覚えなくても合格する可能性が高くなるようにできている。
 答えが別のページにあるので答え合わせをするのに手間取る。4アマと3アマが一冊にまとめられているのでお得感がある。付録にモールスの符号暗記用のカードがついている。

要点マスター(CQ出版社):
 こちらも数をこなして覚えるタイプですが、解説はこちらのほうが詳しい(ミニ参考書付き)答えが同じページ(下部)にあるので正解を確認しやすい。4級と3級が別々の本になっているので順番に受ければ2冊必要。4級用には出題頻度が★の数で表わされているが、3級にはない。と一長一短です。

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CWにデビューするにあたり、最初に感じる壁


 4級と3級の試験の差は法規や無線工学の難易度の差というよりも「モールス符号を覚えなければならない」という差のほうが大きい。そこで符号を暗記することになるのですが・・・
 現在は受信の試験がなくなったので大半の受験者はモールス符号を暗記カードなどを使って、紙の上で視覚的に覚えてしまいます。しかし、この覚え方は覚え始めだけに留めたほうがよいです。これに頼ると実際にモールス受信をする段階で大きな壁にぶつかります。昔は受信試験があったのでモールスの暗記にはテープやCDを聴いて書き取る練習をすることに重きが置かれていました。つまり最初から聴覚的に覚えることができました。 

 現在では上級資格においても受信試験がなくなってしまったため、2アマ、1アマに合格しても、モールスに興味を持って初めて受信練習をする方が多い。さしあたって紙に書かれた問題を覚えて3級以上の試験に合格しても、電信は自分の耳で聴き取って文字変換するものです。いずれにしても電信をやりたいのであれば、受信試験が受験科目にあろうとなかろうとモールス符号を音で聴いて符号を変換する訓練が絶対必要になります。当たり前のことですが、モールスは相手の送信した符号を受信するものです。したがって自分のペースで文字変換ができません。分からない符号がでてきても「あっ、なんだったっけ?」「ちょっと待ったー!」「ストップ!ストップ!」ができない!!!大概の人は、ひとたびつまずくと、その時点で頭が真っ白になって以降が取れなくなってしまいます。

 一つの符号に固執しないで頭を切り替えること、取れないときでも動揺しないこと、プレッシャーに打ち勝つこと。符号を覚えたあと、実際の交信での最大の壁はここにあります。したがって目で覚えることは非実践的で、かえって遠回りをすることになります。くれぐれも符号を覚えるときは、目からではなく音で覚えましょう!

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モールスがうまく取れない方のために

 「モールスがうまく取れない」大半の原因は、モールス音を聴いて、脳で文字に変換する段階で記憶の引き出しから出てこない、又は出てくるのに時間がかかってしまうためです。もう一つ、取れないことに動揺して、覚えている符号まで取り損ねてしまうケース。

・・・・これだけは避けたい・・・・・
 記憶力は年齢を重ねると、若い時ほどは頭に入らなくなります。さらにせっかく覚えても継続していないとすぐに忘れてしまいます。これは今さらどうすることもできません。中学生の頃、筆者が先生から言われたこと:「「こんなに沢山覚えられない!」と文句を言うけれど、今が一番覚えられる時だぞ!」この言葉が身にしみます。 
 はっきりしていることは、今やらなければ、次回その気になった時は今より苦戦するということ。
 「いつやればいい?」「今でしょう!」 林先生の明言がここでも響きます!
ビギナーの「これからやろうと思っているのだけれども・・・」「けれども・・・」の言い訳にはもうウンザリです。
聞き飽きました。 そういう方は、やろうと思いながら一生過ごしていくのでしょうね?

モールス符号を覚える手段として、別のページにも書きましたが、教訓として、合調音はやめた方がいいです。後々苦労します。丸暗記が出来ない場合、音を何か同じリズムの言葉に置き換えるのが合調音です。 例: 「B」は「ビートルズ」

(符号を忘れた時には便利ですが・・・・・逆がつらい!!!)

 合調音で覚えてしまった方、または「−・・・」=「 B 」のように「−・・・」を音ではなく視覚的に覚えてしまった方、(現在の3アマの試験ではまさにこのスタイルの出題です)これらの記憶方法は音を文字に変換する時、

「ツートトト」→ 「−・・・」→ 「B」 をたどるか
「ツートトト」→「BEATLES」→ 「B」をたどります。
脳で2度変換をすることになるので、実践ではかえって遠回りになります。

 すでに以上の方法で覚えてしまった方は、脳に刷り込んだものをリセットするのは大変だと思いますが、改めて以下の方法を反復して記憶の上書きをしてください。

モールスを受信練習するときのポイント、まず25文字/分の音源を再生します。 
(以前はこのスピードが受信試験の最低速度でした。これよりも遅いと長短が符号として聴こえてきません)
内容は平文でもランダムにモールスが発生するものでも、どちらでもOKですが、できれば答え合わせをしたいので、正解が付いている練習用CDか、符号がディスプレイに残るパソコンのソフトウエアを使ってください。(A〜Z 全部が出る音源でOK)

 OMの中には耳鳴らしに、ひたすら音を聴いているだけの方もおられますが、これから符合を覚える方は、ただCWの音を繰り返し再生しても覚えられません。 モールス音に違和感がなくなるだけです。英語による放送をただ流していても英語力がつかないのと同じです。

 符号を覚えるにはやはり音が聴こえたら紙に書くこと。紙のない環境では指でなぞる癖をつけてください。と同時に符号のアルファベットを頭に浮かべてください。まだ全部覚えていない方は「これだけは確実に覚えた」という音が出てきた時のみ確実に紙に書くようにします。そして取れなかった符号は必ず空けます。(覚える符号の順番はありません!覚えられそうなものからで結構です)

 25文字/分を完全にクリアーしたらスピードは上げずに取れる符号のレパートリーを一つずつ増やしていきます。
一通り覚えた方も瞬時に取れなかった符号は空けて最後まで書き取ります。(詰めて書かない様に!)

 全部の符号 (A〜Z)※ が取れるようになるまで次のステップには進まないでください。

 これをひたすら繰り返していきます。最後に苦手な符号が残っていきます。25文字/分の符号がクリアーしたら次のステップ45文字/分に上げ、45文字をクリアーしたら次のステップ60文字/分に上げます。
 最終目標は頭で文字変換を意識しなくても鉛筆が自然と走る様になること。時々、実力の目安に、誰かの交信を聴いてみてください。実際の交信では送信者の癖やコンディションの変化がありますから、変換に苦戦します。実際の交信が取れるようになるまでこれを続けてください。※※

※ 実践的には(1〜0)もこの段階で混ぜてあったほうが良い。
※※ 交信で不可欠な( BT AR ? / )の符号は模擬交信集のCD又は実際の交信を聴いて覚える。

この方法がベストというわけではなく、受信練習の1つにすぎませんが試験にも実践にも役立ちますのでお勧めします。

モールス符号解読器やキーボード打ちについて (なんちゃってCWへの誘惑

 なかなか符号が覚えられなかったり、送受信の速度がビギナーレベルを超えられなかったり・・・そんな時に耳元で囁く悪魔の声!
「お客さん便利なものがありますよ」
 そう! 符号をあなたの代わりに解読してくれる装置、あるいはPCに入力すると勝手に送信してくれたり、メモリーを入れておけば、定型の電文を符号変換して送ってくれたりする装置。
 これさえ入手すればあなたは他局に対して電信ができる振りができます。
いわゆる「なんちゃってCW」
 電信はたとえ未熟でも自力で送信したり受信したりするからスリリングであり楽しいのです。
 そんなことまでして交信成立させても達成感を得られるのでしょうかね?
 
 これら便利グッズの利用者を否定はしませんが、「電信ができる」と個人的に認めたくはありません。

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ラバースタンプ交信の例

 さあ符号も覚え免許も取ったらCW交信にチャレンジしてみましょう。ラバースタンプ交信の例を載せていますので参考にして下さい。まずは、QTHと名前を取るのに集中してみましょう。

 ラバースタンプQSO
JA0SVO/1がCQを出している時、JR2ASSさんがCQを見つけてコールした場合の一例

JAØSVO/1  JR2ASS 
CQ CQ CQ DE JAØSVO/1 JAØSVO/1 AR K   「AR※1
  JAØSVO/1 DE JR2ASS K
JR2ASS DE JAØSVO/1 BT
GM DR OM TKS FER UR CALL
UR RST 599 5NN BT
QTH HR IS TOKYO TOKYO ARAKAWA KU
ARAKAWA KU
MY NAME IS FUMI FUMI
HW ? AR
JR2ASS DE JAØSVO/1 K
BT※2


「KU」※3


 

                  

             「MIE」※4


R JAØSVO/1 DE JR2ASS
GM DR FUMI SAN
TKS FER 5NN RPT FM ARAKAWA KU
UR RST ALSO 599 5NN BT
QTH HR IS TSU TSU CITY MIE MIE
MY NAME IS TORA TORA
HW? AR
JAØSVO/1 DE JR2ASS K
R JR2ASS DE JAØSVO/1
OK DR TORA SAN
TKS FER 5NN RPT FM TSU
PSE QSL VIA BURO OK ?
BK
 



「BK」※5
  BK
OK
MY QSL SURE VIA BURO
BK
BK
TKS DR TORA SAN
MY QSL SURE
TKS FER THE NICE QSO
HPE TO CU AGN 73 AR
JR2ASS DE JAØSVO/1 TU SK E E
 




SK※6
「E E」※7
  JAØSVO/1 DE JR2ASS
TKS FER THE NICE QSO
HPE TO CU AGN 73 AR
JAØSVO/1 DE JR2ASS TU SK E E
E E   

※1 AR は、メッセージの終了を意味し、 ・−・−・ と打ちます。
※2 
BT は ー・・・ー と打ちます。 符号の意味は「=」ですが、実際使う時は会話中での「えーと」に近い感じで、使っています。
※3 「区」は「Ward」という単語がありますが、日本人同士なら「KU」の方が良いと思います。
※4 「MIE PREF」=「Mie prefecture」 CWではこの様に送らなくても「MIE」で十分。 
※5 BK 「Break」 相手に尋ねる時、簡潔に答えてほしいときに使う。
   慣例として BK での問いかけには BK で応答する。 
※6 SKは、サイニング オフ を意味し、 ・・・−・− と打ちます。
※7 E E  ・ ・  慣例として SK の後に「BYE BYE」的意味合いで使っている。

★ 最近は郡や市の名前を送らずJCG、JCC番号を送るのが流行しています。
おそらく、アルファベットを符号で送るよりも、(地名によっては)送る符号の数が少なくて済むからかもしれません。

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欧文、和文モールスをやる意義 

 3アマ以上の国試では一応欧文の問題が出題されているので、「アマチュア無線では電信もあるんだな」という意識を植え付けられますが、「和文電信」ともなれば、もはや試験には無く、イメージとしてかなりマニアックな世界に感じると思います。
 和文の場合、略符号があるにはあるのですが、アマチュアでは欧文の様には使わないので、常に平文交信になり、時間がかかります。だから筆者は最初「欧文で簡単に済むものを何故わざわざ和文でやるの?」と思っていました。
 でも、この考えは自分の欧文と比べたからそう思ったのであって、後になってから比べるべきではないと思いました。
 なぜ和文で交信するのかというと、単純に「和文で交信したいから!」です。理屈ではないのです。

 欧文の場合2nd QSO以降 英会話力がないと厳しいですが、和文だと、そのまま続けられます。
 (筆者は過去BVやWの局と和文で交信したことがあります)
 逆に英会話を勉強すれば、ネイティブともっと楽しくチャットができるかもしれません。筆者はそこには到達していません…。
 昔、ノビス級があったころ、21MHzで米国のビギナーに良く呼ばれました。いきなり平文で打ってくるので、びっくりしましたが、ネイティブは欧文を覚えればすぐ平文QSOが出来るので羨ましいと思いました。

 いづれにしても、そう簡単には到達できないということです。
 継続するには強い意志が必要ですが、これを「練習」、「勉強」なんて考えると気が重くなります。
 欧文であれ、和文であれ、継続の源は「電信で交信がした〜い!」これにつきます。
 漠然と「出来たらカッコイイだろうな!」こういう動機の方が続けられるのかもしれません。

 一つ新しい交信方法を習得できた達成感を純粋に楽しめばよいと思います。

 さらに経験から、継続できるポイントは!
和文の場合、指導されるOMの存在よりも、
向上したいと思っている同レベルの仲間の存在が大事です。
 
ビギナー同士だと、ハチャメチャになることもありますが、気兼ねがない方が続けられます。
 筆者も覚えたての頃、OMには大変お世話になりましたが、「お相手頂いている」という気持ちが常にあり、どうしても気を使ってしまい疲れます。その点、仲間同士だと「お互い様」なので、ストレスをあまり感じませんでした。

 これも他で述べたので、くどくなりますが、
 もし受信練習をするのが面倒で安直に
解読器を使うのであれば、その局は単にCWでどんなやり取りをしているのかを知りたいだけです。
 あるいはライバルに対し出来もしないくせに「俺は電信ができる」と見栄を張りたいだけで、真に電信がやりたいのではないと思います。 
技術習得に近道なしです。

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ラバースタンプQSOのススメ 


 ここではコンテスト参加局や記念局を呼び、コールサインと599で終わる交信から、一歩進んでQTHと名前、リグとアンテナの紹介、天気等の情報交換をする「ラバースタンプQSO」へスキルアップする為のアドバイスをします。

  デビュー最初の頃に嫌な思いをすると、それ以降出たくなくなります。
 たとえるならば・・・初めてスキーに行ったら吹雪だった…とか、急斜面にいきなり連れていかれた…「スキーは寒いし危険で怖い!」 そんなイメージが定着してしまう。そんな心境と同じです。

 徐々に慣らしていくための段階が必要だと思います。その一例を紹介します。

 最初は「CQ」を出している局を呼ぶ方が無難です。
 それもいきなりコールしないで、最初はあえて見送り、誰かと交信するのを聴きましょう。
「この局となら自分もやり取りできる」と確信を持って、次に呼びましょう。
 余裕があれば、前の交信で名前やQTHを取っておけば、自分が呼んだ後のプレッシャーは半減以下になります。
 
 ただし! 事前に相手局の情報をコールブックで調べたり、QRZ.comで調べるのはダメです。
 相手のCWが取れなくても、他で情報が収集できると、つい受信がおろそかになってしまうからです。
 交信中に取れなかったら、聴き直せばいいし、コンディションが落ちて取れなかったら、交信後に答え合わせのつもりで調べるのはOKです。 (交信前や交信中はダメ)
 
 慣れてきたらCQを出してみましょう。
 「CQ」を出すと、自分のリズムに合わない局に呼ばれることもあります。符号にクセのある局に呼ばれるリスクは覚悟しなければなりません。繰り返しになりますが、取れなかったら聴き返せばいい。
 筆者は5回以上聴き返したことがあります。一所懸命コピーしようとしたのですが符号がくっついていて、どこで切れているのか分からなかった・・・。私が至らないだけかと思っていたら、皆「あの局は何を打っているのか分からない」とのことでした。 そういう方面で有名な局と交信するのも修行のうちです。
 この様な局が続くとへこみますが、素晴らしいCWオペレーションを聴かせてくれるOMもいらっしゃいます。
 フォーン同様、自分からはCQを出さない局も多いので、出会いを広げるにはやはりCQを出した方がいいです。
 いろいろなケースに遭遇するうちに場馴れします。
 筆者は最初、CWは無味乾燥なものと思っていましたが、続けているうちに符号の向こうに「知性」や「感情」を感じるようになりました。でも599だけのやり取りでは分かりません。是非一歩踏み出してください。

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なぜ送信よりも受信の方が難しいのか?

 受信は相手に自分を合わせないといけないからです。
送信では、何を打とうか迷ったときは、一旦打つのをやめることができます。空け過ぎると受信に入ったと誤解されるので、それを回避するためにBTで間をつなぐ局もいます。(正直BTの使い方として正しいかは微妙ですが...)
 いづれにしても主導権は送信側にあり、自分のペースで打つ事ができます。
 一方、受信中は主導権が相手にあるので、「待った!」が利きません。取り損じた場合、相手の送信が終わるまで屈辱感と葛藤しながら待たなければなりません。取れない原因は、符号に癖があるとか、空電ノイズが入るとか、いろいろありますが、なんといってもスピードへの対応が一番ネックになります。

 一般的にCWの送信速度は遅い局に合わせるのがマナーと言われています。
 6WPMでCQを出していれば6WPMでコールし、10WPMでCQを出してい時、6WPMでコールしてきたら6WPMに速度を落として送信するのが暗黙のお約束事です。もちろん、合わせてくれない局も居ます。「10WPMのCQに応答してきたのだから、取れるだろう・・・」まあ、そんな解釈かもしれません。「PSE QRS」を送信すれば、余程のへそ曲がりでない限り、速度を下げてくれます。
 
 しかし相手にきっちり合わせたつもりでも、相手が取れないことがあります…。
なぜなら、ビギナーは符号を取る時、精神的にいっぱいいっぱになるからです。動揺してしまうと、取れるものも取れなくなります。
 相手が符号を取れなかったら、交信は成立しないので、技量的に勝っている局は相手の受信能力を察して送信しなければなりません。

 人は慣れてくると、初心を忘れてつい上から目線で傲慢になったりします。
「こんなのも取れないのか!」もちろん、「こちらはビギナーなんだから合わせてよ!」 こんな気持ちも良くないと思いますが、ビビッて尻込みしていてはいつまでたっても前進できないので、ビギナーには勇気が!OMには寛大さが必要だと思います。

 DXペディションの様にサービスしている意識が強いものは、30WPMでパイルを裁いているところに6WPMでコールしても、おそらく無視されます。 パイルになっていなければ、多少遅くても拾ってくれる事もありますが、呼ぶ側にも「身の程を知る」ことと「空気を読む」ことは必要です。 

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Long Live CW Award CW77

 CW愛好者向けのアワードです。「CQ 誌2021年2月号」に掲載されていました。
 このアワードが欲しくてCW未経験者が電信を始めようというケースは少ないと思います。理由はご察しの通り・・・インチキ※しない限り、すぐには交信ができませんから...。※※
   
 このアワードの主旨は、(あくまで個人的見解ですが...) どちらかと言えば、すでにCWの交信ができる局に
「1年間、積極的にCWで交信をしてみませんか?」 そんなところだと思います。

  2021年 1月1日 から 12月31日までにCWで交信したログ(最低77交信)を提出すればもらえました。
 さらに77交信するごとに追加申請すれば、追加シールがもらえてアワードにシールを貼り付けられました。
追加シールを貼るところなどは、DXCCに似ているなと思いました。
   「77」 シールの追加(エンドーズメント)
 台紙に空きの枠があれば埋めたくなりますが、すべて埋めるには77交信×28枚=2156交信しなければなりません。コンテストの参加や移動運用でJCC、JCGサービスでも行わない限り、普通の交信だけでは達成できない厳しい道のりです。
 
 アワードは(経験から申し上げますと、)頑張りすぎると、道半ばで息切れになります。あるいは達成した後、反動でアクティビティが低下してしまいます。だから、気負わずマイーぺスでやるのが一番です。・・・・もちろん達成することを目標に参加するのですが、「出来なくてもいいや!」 こんな気持ちで気楽に挑戦するのが良いと思います。

 CW普及を目的としたイベントは時々見かけます。
 当クラブの「全日本CW王座決定戦」もその1つです。
 専門誌でもCWに関する記事は、他の記事に比べて多いと思います。
 それだけ皆、「仲間が増えたらいいな!」と思っているのです。交信相手があっての無線ですから…。

 CW愛好者としては、このアワードがあってもなくても、CWで交信するのですが、「いつもより多くCWに出てみようかな!」そんな気持ちにさせる企画でした。
                                 (DE JP1AEG)
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 ※ モールス解読器を使ったり、メモリーキーヤーを使ったり…

 ※※ 筆者がビギナーだったらコンテストに出ます。(そうは言っても本人のビギナー時代はコンテストには殆ど参加しませんでした。なのになぜ勧めるのか?)相手に送る符号も少なくワンパターン。短時間で局数が稼げるからです。

 超ビギナーがこの様なアワードに挑戦する手順としては...
 @  まず、自分のコールサインが 最低 20 WPM で打てるようにする。
 A  相手が自分のコールサインを 30 WPM 程度で打ってきても聴き取れるまで受信訓練をします。
 B  CQを出している局が何を送っているか繰り返し聴いて、コールサインと599と後についてくるコンテストナンバー(NR)をあらかじめ書き取っておきます。とにかく、一定のパターンがあるので、それを覚えて真似る!!
 C  あとはコールして、取ってもらったら「 R UR 599** BK 」を送ります。
  これで1交信、あとはB、Cを繰り返す。

  予期せぬ符号を打たれる 事態:「?」とか「NR」とか「AGN」などなど、
              : 自分のコールサインが間違ってコピーされているようだ?
   予期せぬには色んなケースがあり、対応を箇条書きにしたらきりがありません。
  事前準備を完璧にしておきたい気持ちが強すぎて、ビビッていたらいつまでたっても前に進みません。

   私だったら、コンテスト前にローカルのOM局に頼み込んで予行演習に付き合ってもらいます。
  あとは恥をかきながら実戦で覚えるしかありません。
 
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ラバースタンプQSOの定番、天気の種類

 筆者がCWにデビューした頃は、「FINE と 「CLOUDY と 「RAINY」 そしてごくまれに 「SNOW」、
これだけ覚えておけば何とかなると思っていました。

 今でも、天気の情報を送る時は、ほとんどのJAの局がこの4種類を中心に使っていると思います。
ところが、VKやW、いわゆるネイティブ英語と交信すると、JA同士では殆ど使っていない単語が送られてきます。

 デビューしたての頃は、ほぼ100パーセント相手の符号を紙に書き取っていました。その時は「何かを自分が知らないものを送ってきているな?」と思って意味が分からず聴き流していたものを、後で読み返して辞書で調べてみると「こういう言い方があるのかぁ〜」と感動したものです。(それくらい筆者は英語が身近ではありませんでした)
 たとえば「OVERCAST」、CWで交信して初めて意味を知りました。

 意味が解るようになってくると、ささいな事でもうれしいものです。
 以下のものは、実際にネイティブと交信していて送られてきたものをまとめたものです。

SUNNY (太陽の出ている晴れ)
MOSTLY SUNNY (太陽の出ていて殆ど晴れている)
PARTLY SUNNY (太陽の出ている一部の晴れ) 
(注)
・・・・「SUNNY」と付けば太陽が出ていることが前提。
CLEAR 雲ひとつない快晴(夜晴れている時もこれを使う)
OVERCAST (いちめん雲に覆われている)
LIGHT RAIN (小雨)
SHOWER (にわか雨)
HAIL (ひょう)
SLEET (みぞれ)
HAZE,HAZY  (もや,かすみ)
BLIZZARD(暴風雪)
STORM (嵐) 
FOGGY (霧)
MUGGY (蒸し暑い)
WINDY (風が強い)


 ネットで探せば、もっと出てくると思いますが、あくまで交信メモに基づいているので、このへんにしておきます。


 国内交信でこれらをいきなり使うと、当局も送られて戸惑ったように、理解されずに完全に無視されるか?「なにDXカブレしてるんだ!」と誤解されてしまうかもしれません。相手に意味が伝わらないと、独りよがりの自己満足で終わってしまいます。相手に対して送れる空気とタイミングが必要だと思います。ネイティブと交信するときに使うのが無難です。

 <おまけ>
 以前から思っていた素朴な疑問、「FINE」をなぜ海外の局は使わないのか?

 「FINE」 JA局の大半が使う定番です。「天気はVERY FINEです」PHONEでもよく耳にします。 
(少なくとも筆者が交信した経験の中では...)海外の局は殆ど使いません。 あらためて辞書を引くと確かに意味の後ろの方に「晴れの...」とあります。
 おそらく日本では「本日は晴天なり」を「It's fine day」と、どこかで耳にするから親しみやすいのだと思います。

 ネットにも色々書いてありますが...
 米国人の友人 S君に聴いたら「天気に使うのでしたら気分が良い程の天気」だそうです。
 How are you ... I'm fine  の「fine」の様に本人の気持ちを表現する意味合いが強いのかもしれません。

 晴れには「FAIR」という単語もあります。これも海外のニュースで見かけますが、筆者がたまたまなのか、交信で送られたことがありません。

 使ってはダメということではなく、単に筆者がDX局に送られたことがないという体験での報告です。


 以上、うだうだ語ってしまいました。                    DE JP1AEG

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受信の時は紙に書き取るのが良いのか? 暗記受信が良いのか?

 一長一短なので、どちらかに決めつけることなく、それぞれやってみて、自分がしっくりとくる方法でやればよいと思います。
 そんなこと言ったら、話はここで終わってしまうので、以下に書きました筆者の経験談を参考にして頂ければと思います。

 筆者がビギナーの時は、ひたすらレポート用紙に、ほぼ全文を書き取っていました。 
しかし、ラバースタンプQSOを重ねていくうちに、要点だけをログの備考欄にメモるようになりました。
 おそらく現在でも殆どの局はその様にしていると思います。
 特に暗記受信の練習をしたわけではなく、ラバースタンプQSOを何度も繰り返しているうちに、あまりにワンパターンなので、全てを書き取ることがばかばかしくなってきました。正にラバースタンプです。次に送ってくる符号が先読みできるようになりました。
 
 その後、海外局との交信に興味を持ちましたが、ヘタクソ英会話のせいか?SSBでCQを出してもW,VKには全然呼んでもらえませんでしたが、21,140MHz付近のCWでCQを出すと、ノビス級やテクニシャン級の局に呼んでもらえるということを知り、WやVKのビギナー局と頻繁に交信するようになりました。

 ところが、こちらはラバースタンプのつもりで略符号をまじえて送信しても、相手局は略符号を殆ど使わない平文でダラダラ打ってくるので、「Native English だとこういう言い回しになるのか!」と感動!ちょっとした英会話の勉強になっていることが楽しくなり、彼らと交信するときは再びすべてをノートに書き残すことにしました。
  北米局から届いたQSLカードです。
JAのDXer各局と比べれば大した枚数ではないかもしれませんが、筆者としては、「随分と交信したな!」と思っています。
 北米がオープンしている時はCQを出し、Wの局のCQが聴こえれば、片っ端からコールしていました。
 交信の大半(北米本土との全交信 3590 のうち2439 QSO 2021年6月現在)はCWです。
 コンテストのカードもあると思いますが、殆どがラバースタンプQSOの時のカードです。 こちらの英語力を知ってか?知らでか?平文も中学英語で習うレベルだったので、紙に書き取って読めば、理解ができました。
 SLOW SPEEDだと交信中に分からない単語が出てきても英和、和英辞典を引く事が出来ました。

 このまま続けていれば、今よりましなチャットができるようになれたかもしれませんが・・・、世界的に電気通信術の試験がなくなったこと、11年周期のコンディションが落ちたこともあったかもしれませんが、 その後、21,140MHz付近でCQを出してもさっぱり呼ばれなくなりました。同時に21.10〜21.15MHzから海外からの「CQ」も聴こえなくなり、この周波数での交信局数が激減しました。

 その後、他のバンドを含めて、ビギナーが集まってSLOW SPEEDの平文QSOを楽しめる解放区のような場所がなくなってしまいました。現在でも平文のチャットは7MHz,14MHzで聴こえていますが、大半がOMの高速チャットです。
 
 ビギナーがSLOW SPEED の平文QSOからHIGH SPEEDの高速チャットにスキルアップできる道場的な場がなくなってしまいました。その最大の原因は、ノビス級の消滅とCWの受信試験の廃止だと思っています。

 それ以降、CWでの交信内容は簡略化するばかりで、ラバースタンプQSOすらやらない「599 BK」のレポート交換(599だけだったらコールサインの確認)が主流になっていきました。電信を楽しむというよりも、電信で交信した事実を残すことが主になってしまった気がします。

 前述したように、ラバースタンプQSOなら暗記受信する訓練をしなくても、沢山交信しているうちに要点だけを書き取るだけに自然となっていきます。

 また、書き取りや暗記受信ばかりではなく、コンテストに参加するのでしたらパソコンのキーボードに直接入力できる技術を身に付けた方が良いと思います。 (コンテスターでもない当局が言っても説得力がありませんが...)

 まとめ
 個人的には紙やPC上に完璧に残せたほうがいいと思います。でも、いつもそうする必要はなく、普段は要点だけでよいと思います。
 

 国試にモールスの受信試験があった時代、特に上のクラスに上がるごと受信スピードが速くなったので、ビギナーにとって鉛筆ですべて書き取ることは受験対策も兼ねていて、ごくあたりまえのことでした。

                                       DE JP1AEG

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ローマ字を使って交信をする。

 ローマ字による交信は電信の熟達者から見れば、格好悪いのかもしれません。
 「あいつ、ローマ字なんかで交信してやんの...」そう思われたくないから、と敬遠する局も多いと思います。
 なぜローマ字で交信するのか?答えは単純、自分が未熟がゆえに英語(というほど大げさなものではありませんが)の交信に不安があるからです。

 初心者でも、少し慣れてきた局でも露骨に自分の未熟を認めたくないから避けているのかもしれません。
 とにかく最初は相手のコールサインを取るのが精一杯で、ローカルとレポート交換のみの交信をした後はそれ以上の内容のやり取りをするには、略符号の習得や英語力に壁を感じて、尻込みしてそれ以上進めない時期が(個人差はあると思いますが、)しばらく続くことがあります。 

 そのようなときに、ローマ字を使えば日本語での交信が出来るし、和文を覚えなくてもラグチューが出来るので(他人の目を気にしなければ)ビギナーが欧文の送受信に慣れるのには丁度よいのです。
 この交信方法はラバースタンプQSOが不人気の昨今でもローカル同士で交信の継続が出来る有効的な方法なので、是非遊んでみてください。

 当然、「ローマ字なんかでやる必要はない」そうおっしゃる方もいらっしゃると思います。
 筆者もこの項を書き続けてきて、今頃になって紹介しているくらい初期のごく短期間にやっていた練習です。
 実際に現在CWを楽しんでいる局でもローマ字で交信したことがない局は多いと思います。
 この様な交信でも、自力でCW符号の送受信ができる喜びを感じることができるので、更に一歩が踏み出せない局にはお勧めです。

 いつも言っていることですが、ローカルで共に向上したいと思っている仲間を見つけることです。
 ビギナー同士だと気兼ねなくできます。

 筆者がこの交信をするときにはお互いビギナーがゆえの申し合わせをしていました。
 受信した後、文の内容を解読するために間が空いてしまいます。
 間が空くと、こちらに返ってきたと思ってしまう。
 ここで、送信してしまうと会話が成り立たなくなり収拾がつかなくなってしまいます。

 お互いに「AR K」や「AR BK」(どうぞ)を打って受信に入った直後や「R」(了解)の後に間が空いても相手に返したわけではないこと。
 送信文を作る時も同様に沈黙が続いてしまいますが、相手の送信の開始と電文の終了が打たれるまでは辛抱して待つ! これを決めておきました。
 具体的には・・・・
相手の R から(本文・・・・・・・・・・・・・) K または BK を打ってくるまでの太字の間はどんなに間が空いてもこちらから送信しない。
逆に自分が R から(本文・・・・・・・・・・・・・) K または BK を打つまでは相手はじれったくても我慢して聴いていること。
 これを決めておけば、送受信の時にあさらずに文も読めるし、送信文をゆっくり作れます。
 
 経験上、練習するバンドはローカル同士ならU,VHFで練習することをお勧めします。
 理由は疲れてきたり反省会をするときにSSBやFMに移りやすいからです。
 あと、HFで練習すると決まってビギナーに茶々を入れる輩が出てくるからです。U,Vでも出没しますが、被害にあうリスクは少ないと思います。

 前述しましたが、英文によるラバースタンプQSOができる頃には、ローマ字打ちではやらなくなります。
 何故か? 実際の欧文による交信は、使っている略符号も多くないし、英文と言っても殆どは中学校低学年レベルだという事に気づくので、ローマ字でやる必要性がなくなるからです。

 それでも電信でラグチューがやりたい局は和文を覚えてそちらに移行される局が多いようです。
 なぜなら、英語のチャットにはかなりの英語力が要求されるからだと思います。
 それに、個人的には日本人同士英語でやっても、お互いの英語力の力比べをやっているようで、気が乗らないからです。
                                         DE JP1AEG
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継続の重要性

 ビギナーばかりでなく、エキスパートでも、サボっていれば送受信の技術は低下します。
若いころに得た技術は忘れないそうですが...。
 筆者は欧文は28歳、和文は30歳の時、覚えました。
 十代ではなかったせいか、サボると覿面です。
 和文は苦手意識も手伝ってか、落ちが急降下です。
 自分をエキスパートとは思っていませんが、30年以上続けていますし、欧文に関しては多少の自負がありました。
 そうは言っても、ミスのない華麗な交信が常にできているわけではありません。むしろ最近は送受信がボロボロになってしまうことがあります。単語のスペルは合っているのか?スペル通り送信できているのか?
 自分が迷いながら送信している時は、相手にとって分かりやすい符号になっていないことがよくあります。
 これらに自信が持てなくなったとき、さすがに危機感を覚え、反省をかねてこの記事を書くことにしました。
 
 電気通信術が低下したのは、単に英語力が無いだけなのか? 歳のせいなのか? 認知症の始まりなのか?
 それもあるかもしれませんが、それは置いておいて、心当たりは、ラバースタンプQSOばかりやっていて、平文のQSOを最近やらなくなっていたからだと思います。定型のNAME、QTH、RIG、ANT、PWR、WXだと聴き流せるのですが、話題がここから外れると、簡単な英文の組み立てすら怪しくなってきました。 
 ネット上で相手の情報が見つけやすいことも、受信に対し真剣に向き合えていない、心の隙があるのだと思います。
 30年前は相手の情報はコールブックで見つけるしかなかったし、名前と住所しか載っていないから、それ以外の情報は交信中に相手から得るしかなかった。未熟ゆえにかえって真剣に聴いていたと思います。特に覚えたての頃、しばらくは練習も兼ねてフルコピーしていました。今は要点だけメモする程度です。
 「上手く取れなくても後でネットで調べればいいや!」この心の甘さが、受信での集中力を欠いて、それがさらに送信にも悪影響あたえているのかもしれません。

 交信内容がワンパターン且つシンプルになりすぎると、ビギナーはとっつき易い反面、慣れてくるとマンネリ化して交信ができた時の感動が徐々に薄れていきます。

 言い訳になりますが、USAにノビス級があったころは21.140MHz付近でスロースピードの平文を良くしていました。
 ノビス級がなくなったことでネイティブがビギナーのJAを相手にやる平文道場がなくなってしまいました。
 今はあの周波数付近でビギナーがCQを出す習慣は完全になくなりました。

 運用の間隔が大幅に空き過ぎると、衰えに気が付いた時、以前の技術に戻るまでに、しばらくお空で恥をかくことになるので、それに耐えられない局はますますアクティビティが下がります。まさに負のスパイラルです。筆者はこれからも大いに恥をかきながらチャレンジをしていきたいと思います。

 発言と行動に矛盾が無い様にがんばります。

 それでも落ちたら本当に歳のせいです。HI
                                         DE JP1AEG

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